取った草の山を見てちょっと考える

2005年07月30日 | Weblog

取った草とか、咲き終わった花などは、ある場所を決めて一時積み重ねておきます。しばらく置いておくと、表面はカラカラに乾きますが、雨などがしみこんで中の方は堆肥状態になります。もちろん、完熟させればそのまま堆肥として使えます。ところが、こういうところがモグラは好きなんですねぇ。どうしてかと言いますと、前回にも書きましたように、堆肥のあるところにはミミズもいると、モグラの頭にはインプットされていますから、そこをめがけてトンネル工事が始まってしまうのです。もちろん、ミミズは必ずと言ってよいくらい居ます。

とびらさんから、モグラがいなくなるとコガネムシの幼虫が増えるというコメントをいただきました。それもちょっと困るなと思いましたが、やはり自然界は大きなサークルになっているんですね。極端にあるものが増えるとこまります。例えばカラスが多くなると、どうして困るかは周知のごとくです。ハトも同じ。コガネムシも困ります。結局は作物に影響しますからね。

畑の仕事をしていると、コガネムシの幼虫やヨトウムシなどが土中にいるのが分かります。トラクターなどで土をかき回すとカエルなどもあわてて飛び出してきます。いろいろな虫が出てくるのを知ってか、必ずと言ってよいほどセキレイが何羽かきて、新しく耕した土の上を歩き出します。しかし、夏である今は来ません。餌が十分足りているのでしょう。こういう時こそ、飛んできてコガネムシの幼虫などを食べてくれれば良いのに。しかし、そこは大自然界なんですね。根絶やしにはしないように出来ているのかも、、、。


もぐら2

2005年07月30日 | Weblog
写真は、捕獲されたモグラとモグラ捕獲器 筒の入り口がつまっているように見えますが、これは昨日の図で説明したように、逆走できないように外からは開いて、中からは開かないようになっている仕掛けです

このモグラは賢そうな行動をしました。捕獲器をトンネルに仕掛けると、それを回避して通りました。同じ通路の別な所に仕掛けても同じように回避しました。それで、両方の筒の入り口に板をカタカナの「ハ」の字に細い縦に埋め込み、その板の間に入ったら筒に入らなければならないようにしました。そしたら今度は筒の上を通りました。

モグラというものは、いつも通る通路つまり大通りは決めてあるとかいう話を聞いたことがあります。その習性を信じて、今度は上を通れないように捕獲器の上に石を置いてみました。しかし下に潜られてしまうという手がまだあります。ところが、こんどは見事成功しました。下へは潜らなかったようです。たぶん下へ潜るには固い土を押し分けて進まなければならないが、表面近いところの土なら楽に押し分けられるからではないかと思われます。

成功するまでに、いろいろと考えました。もし駄目ならば何か入り口が太くて、先が捕獲器と同じ太さの、つまり長い円錐形の筒の先を切ったような、そういうプラスチックの筒でも用意して捕獲器にくっつけて、何も知らずにそのプラスチックの筒に侵入してしまったモグラは、もう捕獲器に入るほか手がないというような、そういう筒を作る必要があるかな、とも考えました。彼らは障害物にぶつかるまでは前進を続けるようですから。

今回の捕獲の経験から、モグラは捕獲器のごく近くに来てから、つまり障害物にぶつかってから進路を変更するのだろうと想像できます。普通は今回のような失敗はないのですが、場合によってはこんなこともあり得ると言うことが分かりました。

モグラは、捕獲器に入ってから数時間すると死んでしまうようです。もっとも、生きた状態で捕獲器を取り出しても、逆走はできませんから、逃げられることはありません。かかったかどうかを知るには、トンネルの捕獲器を仕掛けた時に、前後の溝をつぶしておくことです。それが掘り返されて通った形跡があり、その捕獲器の先の土が長く帯状に盛り上がっていないようでしたら、かかっていると考えられます。その溝つぶしをしておかないと、無駄に掘り起こして確認をする作業をしなければなりません。また、かかっているのに放置しておくと、腐敗して後始末に不愉快な思いをしなければなりませんから、注意が必要です。