初心者のクラシック

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弦楽四重奏曲第77番「皇帝」

2006年05月30日 | ハイドン
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はハイドン:弦楽四重奏曲第77番「皇帝」です。

「皇帝」と言っても近寄りがたく、手の届かない雲の上のような曲。と言う訳ではないですね。さわやかでスッキリしたメロディは、親しみやすく、自然に聴けますね。上品なところは、それを感じるところがあるかもしれませんが、このタイトルはもともと2楽章のメロディが「オーストリア国家と皇帝を讃える歌」として、の曲をアレンジした事に由来しているようですが、現在ではそのメロディはドイツ国家として歌われている曲のようですね。

・・・と、言う事は、ドイツ国家の作曲者はハイドン!?ってことですか?(ちょっと言いすぎかな?)でも、そう考えると、スゴイですよね。


 第1楽章:明るく快活なメロディはとてもここちよく響いてきますから、聴いていても
 楽しくなってくる曲ですね。とても元気に弾んだ曲ですから、力が湧いてくるような
 ハツラツと輝いて聴こえるこの曲は、皇帝という言葉の響きはどんな風に感じるか、
 分かりませんが、この曲みたいに明るい皇帝なら親しみも持てて気軽な感じがしますね。

 第2楽章:ヴァイオリンが静かにゆったりとやわらかいメロディを奏でてきます。国家
 と言われると、そうも聴こえますが、こんな美しいメロディならいいですよね。
 その後、この同じフレーズをチェロがしっとりと繰り返しますが、何度もアレンジして
 様々な姿に形を変え演奏されますが、何度聴いてもいいやさしく、いいフレーズですね。
 こんな曲なら、いろいろな問題とかも起きたりしないんでしょうね。きっと。

 第3楽章:すべるような、なめらかなフレーズが軽やかに聴こえてきます。
 楽しく、あどけない表情はとても楽しめますよね。その後少し雰囲気を変えて、影が
 差すようなフレーズにもなりますが、それもちょっとしたアクセント程度ですから、
 またすぐに明るいフレーズになります。

 第4楽章:それまでの軽快なリズムから一転、ちょっと問題が起こったような、フレーズ
 から、始まりますが、それも、ひとつずつ解決していくように、だんだん明るい曲調
 へと形を変えていきます。最後は綺麗に明るく終っていますから、安心して聴けますね。

そう言えばこの曲。ドイツのF1ドライバー:ミハエル・シューマッハが優勝したときに、表彰台に乗っているときに、流れてきてますね。そうやって聴くと、また違った感じにも聴こえるかもしれませんが、そう考えると・・・今度のドイツサッカーワールドカップとかでも、この曲が聴けるって事なんですね!?ワールドカップで流れるとどんな風に聴こえるんでしょうか?

≪オススメCD≫
弦楽四重奏でドイツ国家を聴いてみましょう。
ハイドン:弦楽四重奏曲第77番&第78番
タカーチ弦楽四重奏団, ハイドン, ドヴォルザーク
ユニバーサルクラシック

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:☆★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
国家とか皇帝とか聞くと大それた感じもしますが、この曲は全然そんなことを感じさせず気軽に聴けますね。

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