初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

ヴァイオリンソナタ第32番

2007年03月16日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ヴァイオリンソナタ第32番です。

モーツァルトはヴァイオリンソナタ(ヴァイオリンとピアノのための曲)を40曲以上も作曲しています。でも、他の作曲家には代表的なヴァイオリンソナタがあるのに、モーツァルトのヴァイオリンソナタって、意外と聴いたことが無かったりするんですよね。(自分だけなのかな?)

交響曲なら、ハフナー、リンツ、ジュピターがあり、ピアノ協奏曲なら「戴冠式」とかピアノソナタでも「トルコ行進曲」など名前の付いている曲はたくさんありますが、ヴァイオリンソナタには目立った名前の付いた曲が無いんですね。

でも、決してモーツァルトのヴァイオリンソナタが面白くないかと言えばそうでもないんですよね、これが。
そこで今回はモーツァルトのヴァイオリンソナタです。中でもよく演奏されているのは、25番以降の後半の作品が多いようです。

ピアノとヴァイオリンというクラシックでも定番の楽器を使ったモーツァルトのソナタは他の曲に負けず劣らずさわやかな響きを聴かせてくれますから、まだ聴いた事が無い人でもサラッと軽く聴ける曲です。

 第1楽章:ピアノとヴァイオリンの和音を3つクッキリとさわやかに響かせると
 転がり出すようなピアノに乗ってヴァイオリンがスムーズに入ります。
 コロコロと軽やかに響くピアノの上をなめらかにヴァイオリンがすべり出して
 いるような曲調はとても心地よいメロディを奏でてくれます。
 ヴァイオリンとピアノが普段の何気ない会話を楽しそうに語り合っている
 かと思うと、同調してピッタリ息を合わせて同じ事を言ってみたり・・・、と
 とても自然なフレーズが軽やかに流れてくる曲です。

 第2楽章:ピアノのゆったりとしたメロディに最初はヴァイオリンが低音で伴奏を
 つけるところから始ります。
 やがてメロディがヴァイオリンに変わり、おだやかにゆっくりと美しい旋律を
 聴かせると、ピアノが一度立ち止まったかのように高音から崩れ落ちるような
 フレーズがとても綺麗に聴こえてくると、ヴァイオリンもその後をしなやかに
 聴かせてくれます。ゆっくりとした伸びやかなヴァイオリンのメロディは、
 こころがとてもやすらぐ、やわらかい音を最後まで聴かせてくれます。

 第3楽章:オルゴールのような可愛らしいピアノのメロディを追って、
 ヴァイオリンがその後につづきます。
 軽やかな前奏(イントロ)で勢いが付くと、その後はヴァイオリンとピアノが
 追いかけっこをしているように、走り出します。
 まるで海辺を二人で走る恋人たちのようです。楽しそうに後から付いてくる
 恋人に手を伸ばしてみたり、ちょっと早いと言ってみたり、じゃれあいながら
 にこやかに駆け出すような、とても楽しい曲です。

軽やかで、明るいメロディを自然な感じで聴かせてくれるモーツァルトのヴァイオリンソナタは、とても心地よい音を楽しめる曲だと思います。
「クラシック」とか「初心者」という事を全然気にせずに、何気なく明るく楽しい音楽を楽しめる曲だと思いますから、何にも考えずにただ音に耳を傾けてみるという雰囲気を自然に作り出してくれている曲ではないでしょうか?


≪オススメCD≫
パールマンとバレンボイムでどうぞ。
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第32番&第33番&第36番&第40番
パールマン(イツァーク), バレンボイム(ダニエル), モーツァルト
ユニバーサルクラシック

このアイテムの詳細を見る



【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆☆★
怒:★★★★★
哀:☆★★★★
楽:☆☆☆☆☆ →快☆☆☆☆☆

≪おすすめシチュエーション≫
何気ないひとときを、明るくさわやかにしてくれる一曲です。


音楽ブログランキング
   
「くつろぐ」ブログランキング⇔こちらもよろしく


最新の画像もっと見る

コメントを投稿