初心者のクラシック

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ヴァイオリンソナタ第24番

2009年04月07日 | モーツァルト
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はモーツァルト:ヴァイオリンソナタ第24番です。

1778年に完成された。とされているこの曲は、当時世話になっていたというゼラリウス家の令嬢ピエロンに献呈されているようです。

「ヴァイオリンソナタ」なので、ピアノ伴奏によるヴァイオリンソロのシンプルな曲です。

モーツァルトらしい、明るくさわやかな曲調が春にはぴったりの曲かもしれません。



 第1楽章:弾むピアノに、しっかりと合わせるヴァイオリン。
 転がるピアノの上を、上手に乗り継いでいくように華麗に響くヴァイオリン。
 明るくスッキリとしたフレーズが楽しく広がっていきます。
 後半では、ピアノのリズムが低音になると、ヴァイオリンがしなやかにも
 少し影を落とす表情を見せますが、
 すぐに明るい表情を取り戻し、ピアノと共ににこやかに明るいメロディを聴かせ、
 スッキリと終わります。

 第2楽章:ゆっくりとしたピアノのリズムに、しっとりと低音で支えるヴァイオリン。
 のんびりとしていますが、ちょっとため息でもついたような表情が、
 肩の力を抜いてゆっくりとそのフレーズを聴かせてくれます。
 少し立ち止まっては、何か考えてみたり、という風な感じが続き、
 メロディがヴァイオリンに変わると、なめらかで魅力たっぷりの、ゆるやかな
 フレーズが続くに連れて、なんだか切ない気分にも感じてしまいます。
 そして、ゆっくりと静かに余韻を残しつつ終わります。

 第3楽章:かわいらしいピアノのメロディにヴァイオリンが入ると、明るくなり、
 両者が交代でリズミカルにフレーズを交わしていきます。
 小走りでスキップでもするように、軽快に聴かせるふたつの楽器が、
 さわやかに響くと、特に派手にはなりませんが、華やかにサッパリと楽しく
 その曲を聴かせ、スッキリと最期を締めくくります。


スッキリとシンプルに流れるヴァイオリンにピアノ。さわやかに聴けるこの曲は、春のイメージにぴったりかもしれません。
決してテンポが遅い訳じゃないんですが、ゆったりとした雰囲気を持っているのは、モーツァルトの曲のなせる業なのか?演奏者の技量のなせる技か?
とにかく、落ち着いた感じでのんびりと聴ける一曲です。


≪オススメCD≫
画像はありませんが、聴いたのはこれです。
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第32番/同第25番/同第28番/同24番
セル(ジョージ)
ソニーレコード

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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:★★★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆☆☆★


≪おすすめシチュエーション≫
春に、さわやかに聴ける曲です。


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