初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

ゲーム「ブラボーミュージック」

2007年04月15日 | テレビでクラシック
たまには、テレビでクラシックを楽しんでみてはいかがですか?

今日はゲーム「ブラボーミュージック」です。


テレビで・・・と言っても今回はテレビ番組ではなく、ゲームでクラシック音楽を楽しむわけですが・・・、今回紹介するブラボーミュージックは、2001年に発売ですから、かなり前の作品ですし、既にこのゲームで遊んだ人も多いのかもしれませんが・・・、クラシックファンでも意外と知らない人も多いと思うこのゲーム。
せっかくなので、ちょっと紹介してみたいと思います。

一応ストーリーがあって、ブラボータウンのシンボルだった音楽堂が取り壊されることになり、そこに住んでいた妖精のシンフォニーが、主人公タクトのもとにやってきて、「あなたのオーケストラの演奏で音楽堂を救って!」と訴えるのでした・・・。
ただ、この妖精シンフォニーがいきなり英語で「Ⅰ'm Symphony nice to meet you!」とか言い出すので、最初は間違えて英語版か何かを買ってきたのかな?とか思ってだんですが、ちゃんと下には字幕がついてましたから、一安心でしたが、どうなんだろう?

【ゲームの内容】
ゲームのやり方としては指揮者になったつもりで、クラシック音楽のテンポにあわせて、ボタンを正確に押していきながら、ボタンを押す強弱を押し分けていき、曲をひたすら進めていくとてもシンプルなゲームでなんですが、1小節ごとにBravo!(おみごと)good(よろしい)bad(ちょっとマズイ)baaad(サイテー)(カッコ内は雰囲気で異訳してます。)の4段階に評価されていき、Bravo!やgoodの評価を続けてもらうと、画面左にあるテンションメーターが上にいる天使に向かって増えていきます。
逆にbadやbaaadの評価をもらってしまうと、テンションが下がり、テンションメーターが無くなってしまうとゲームオーバーになってしまいます。
最終的には1曲中にテンションメーターを上げていって、曲が終わった時点でメーターが満タンになっていればステージクリアとなります。
そして一度メーターが満タンになると多少失敗しても、次の小節でgoodを出せば問題ありませんが、しばらくbad以下の評価が続くと、メーターが紫色の悪魔メーターに変わってしまい、せっかく溜めたメーターも半分くらいになってしまいます。

とは言え、ゲームだし、クラシックの有名な曲ならたいてい知ってるし、まあお遊びくらいの感じで、面白かったら友達にこのゲームを勧めて、それがきっかけで本物のクラシック音楽を聴いてもらえればなぁ!?くらいで初めてみたんですが・・・、


【実際にやってみると】
最初のステージはデートの待ち合わせをした二人のアニメーションをバックに「ブラームスのハンガリー舞曲第6番」を演奏するんですが、普通は第5番の方が有名なのに…とか重いながらも、まあそんなに大した変わりは無いから、そんなに聴いたことのない曲だけど、「まあ雰囲気で出来るだろう!」とタカをくくっていたんですよ・・・。
それで、曲が始ると・・・、これが結構難しい、ひし形の4つのポイント(4拍子とか2拍子)に曲のスピードによって移動するボールが重なったときにボタンを指定された3段階の強さで押せばいいだけなんですが、1拍ごとにタイミングと強さが合っていて、はじめて○(マル)をもらい、1小節(ボールが1週すると)のうちに全部が○でgood全部が◎だとBravo!の評価をもらえるんですが、タイミングがズレているとslow(遅い!)とか音量(ボタンを押す強さ)が違うとダメで、

同時に流れている、アニメーションでは遅刻して待ち合わせ場所に待たせていたハニーの機嫌を取りながら勧めていくんですが、badなんかが、みるみるうちにたまっていって、メーターが下がる下がる、なんとか機嫌を取ろうとするダーリンはハニーにひっぱたかれるし、そうかと思うと、カフェのパラソルは閉まるし、乗ってきた車は壊れるし、挙句の果てには空も曇って家まで廃れてきたりします。そんな演奏を続けているうちにメーターが無くなってしまい、最後まで曲を演奏させてくれなかったりします。(ゲームオーバーなんですね。)
で、どうにか最後まで演奏できた!と思っても最後にメーターが満タンになっていないと、ダーリンがハニーに花束を渡してもフラれてしまいます。

一方、ちゃんとテンポと音量が合っていると、Bravo!とgood評価が付いて、メーターが満タンになると、ハニーもダンスを踊り出し、花壇の花は咲き乱れ、おまけに家まで踊り出すから、やっていると気分がいい!ってな具合です。演奏が終わった時点でテンションメーターが満タンならばダーリンはハニーに花束を受け取ってもらい、二人は熱い抱擁でハッピーエンドになります。
無事に1曲演奏して見事Bravo!の評価を受けると

Bravo!! 25%
Good! 44%
Bad! 22%
Baaad!! 9%
 総合評価  Bランク  
と演奏に評価を付けてくれます。(くぅぅうナマイキィ~!)

こんな具合で各ステージごとにいろんなアニメーションがありますが、(面白いんだけど)それに見とれていると、曲をしっかり演奏できなくなってしまいます。

【感想は・・・、】
最初は、「だいたい聴いたことある曲が多いし、テンポと強弱を付けるだけだから、クラシックならそこそこ知ってるし、そんなにてこずる事は無いだろう。」と、ハッキリ言ってナメてかかってたんですが、思いの他難しいですコレ!
しかもゲームなので、曲も原曲にアレンジが付けてあるようですから(当たり前なんだけど、)初めてやると、「そこでそうなるのね・・・。」なんて事もあります。
なので、何回かやって出来ないと、「チクショ~!!」と思ってムキになってやってましたが、(模範演奏なんかを聴いて)慣れてきてコツが掴めてくると、結構ハマってしまいました。

今回、この記事を書くにあたって久々にやってみましたが、やっぱり最後まで演奏するのに結構時間がかかってしまいました。(トホホ…。)

【ポイント】
難易度は2種類でEASYとNOMALがあって、最初は別にノーマルでいいやと油断してやっていましたが、ノーマルでも結構難しいです。イージーで感覚を掴むとノーマルでもなんとなくゲームのリズムが掴めるので、最初はイージーでやってみた方がいいかも?

収録曲は全部で34曲ありますが、いずれも1曲あたりは、5~10分程度ですし、ゲーム用に微妙にアレンジされていますから、原曲に慣れている人はちょっと注意が必要かも?

最初から収録されている全曲が演奏できる訳ではなく1ステージで1曲ずつクリアしていかないと、次の曲が演奏できないので、そこもご注意を!

ストーリーでステージクリアするためにはゲームの指定したテンポと音量(ボタンを押す力加減)で演奏しなければならないので、最初から自由なテンポで演奏するとステージクリアは難しくなります。(各ステージクリア後には自由なテンポと強弱で演奏しても最後まで演奏できるようになります。)


【やり込むと】
ステージが進むとフェルマータ(ほどよく伸ばす)がゲーム中では☆記号で出てきたりとか、→(矢印)記号が出てきてシンバルの方向とか、新しい楽器の表れる指示を出したりとかしながら、難易度が上がっていきます。1ステージをクリアすると、その曲を何度でも演奏できるようになり、Free PlayモードでテンポナビをOFFにすれば、自分の好きなタイミングと強弱を付けて指揮者気分で演奏することができるようになります。
1曲あたりほぼ原曲に忠実にアレンジされているようには思いますが、演奏時間はだいたい5分程度の曲が多いようです。

11ステージ(11曲)をクリアすると、それまでの11曲が順不同で自由に演奏できるようになり、再度(2周目に)その曲の序盤にBravo!やgoodを連発してメーターを満タンにすると、途中から新しい曲に変わりその曲をテンションメーター満タンで最後まで見事に演奏すると、新しい曲が演奏できるようになります。

【収録曲目】
ハンガリー舞曲第6番:ブラームス作曲
ハンガリー舞曲第5番:ブラームス作曲
魔法使いの弟子:デュカス作曲
雷鳴と稲妻:ヨハン・シュトラウスⅡ世作曲
動物の謝肉祭から「フィナーレ」:サン・サーンス作曲
フィガロの結婚:モーツァルト作曲
白鳥の湖から「情景」:チャイコフスキー作曲
「カルメン」から「闘牛士の歌」:ビゼー作曲
組曲「惑星」から「火星」:ホルスト作曲
はげ山の一夜:ムソルグスキー作曲
剣士の入場:ユリウス・フチーク作曲
星条旗よ永遠なれ:スーザ作曲
「くるみ割り人形」から「マーチ」:チャイコフスキー作曲
「くるみ割り人形」から「トレパーク」:チャイコフスキー作曲
スラヴ舞曲第7番:ドヴォルザーク作曲
「天国と地獄」序曲:オッフェンバック作曲
組曲「展覧会の絵」から「バーバ・ヤーガの小屋」:ムソルグスキー作曲
組曲「惑星」から「木星」:ホルスト作曲
「白鳥の湖」から「4羽の白鳥の踊り」:チャイコフスキー作曲
組曲「ペールギュント」から「朝」:グリーグ作曲
ラコッツィ行進曲:ベルリオーズ作曲
ウィリアムテル序曲:ロッシーニ作曲
ラデツキー行進曲:ヨハン・シュトラウスⅠ世作曲
威風堂々:エルガー作曲
クシコスポスト:ネッケ作曲
おもちゃの行進曲:レオポルト・モーツァルト
アイネ・クライネ・ナハトムジーク:モーツァルト作曲
「くるみ割り人形」から「葦笛の踊り」:チャイコフスキー作曲
「アルジェリア組曲」から「フランス軍隊行進曲」:サンサーンス作曲
熊蜂の飛行:リムスキー・コルサコフ作曲
ディベルティメントK113:モーツァルト作曲
組曲「展覧会の絵」から「殻のついたひなの踊り」:ムソルグスキー作曲
「アルルの女」から「ファランドール」:ビゼー作曲
組曲「ペールギュント」から「山の魔王の広間にて」:グリーグ作曲


【補足】
やっぱりゲームなので、さすがに音は本物ではなく、電子音ですがそれなりの音に聴こえますし、なんと言っても集中してしまうと、気にならないというか、気にしてる余裕がなくなります。
ステージをクリアするごとに演奏できる曲目が増えていきます。



【最後に】
確かこのゲームは発売当初からすぐ購入して結構やっていたと思っていたんですが、久々にやってみると、なかなかどうして、苦戦してしまった自分がちょっと悔しかったりなんかして・・・、しかも、まだ全部クリアしてなかったので、もう一回やり直してみようかな?なんて思ったりしてます。

クラシックを知らない人でも、模範演奏が聴けますから、単純にゲームとしてアニメーションを楽しむのも面白いと思いますし、クラシックファンの人で、「所詮ゲームだし、この程度の短い曲ばかりなら、だいたい知ってるし、自分ならすぐに全部クリアできるんじゃない」とか思ってたら大間違い!結構大変です!!(自分だけなのかなぁ?)自分みたいにムキになってハマってしまって、周りの人に八つ当たりとかしないように、くれぐれも注意してください。(なんちゃって。)

≪ブラボーミュージック≫
現在は中古品しか無いようですが、安いから時間のある人は試しにやってみると結構ハマってしまうかも?
ブラボーミュージック

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