ラットは今日も、きみのために。

マウスも研究者も頑張っています。
医学研究関連記事の新聞紙面から切り抜き
再生医療、薬理学、生理学、神経科学、創薬

オーロラ:青い地球に緑色の帯 シャトルから撮影

2008年03月24日 | 宇宙へ
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーションにドッキングしている米スペースシャトルから撮影されたオーロラの写真を公開した。地球の極域上空に発生したオーロラをほぼ真横からとらえており、漆黒の宇宙を背景に、緑色の光の帯と青い地球が神秘的だ。 

 オーロラは北極や南極の上空の大気に、電子など高速の粒子が衝突して発光する現象。発光する原子や分子によって色が異なる。

 緑色の光は、高度100~200キロに分布する酸素原子が発している。地上からはカーテン状に見えるが、高度約400キロの軌道を回るスペースシャトルからほぼ真横に見る形で撮影したため、円弧状に写っている。【西川拓】

[毎日新聞 / 2008年03月24日]
http://www.mainichi.jp/select/science/news/20080324k0000e040014000c.html



神秘的。不思議な感動を覚えました。
いつか、極北の地で天空を舞うオーロラを観てみたいなあ。
宇宙、とはいってもほんとにこの惑星の皮一枚上空のところ、もうそこから大気、オゾンや地磁気、温度といった色んなメカニズムが私たちの命を守り育んでいるんですね。そして宇宙からみたこの地上には、国境も、所有者タグも、紛争の火種も無いはず。強権を振るう軍事大国と虐げられた民族との問題など、どうして解決できないのでしょう。私たち生命を持つ者すべてが幸せに暮らせるにはどうしたら良いのか、知恵の果てにこの答えに辿りつきたいと思います。


血管の老化を抑える物質判明。脳卒中予防に期待=大阪大学

2008年03月24日 | 循環器
 肝細胞増殖因子(HGF)という体内物質が血管の老化を抑えることを、大阪大の真田文博研究生や森下竜一教授(臨床遺伝子治療学)らがマウス実験で明らかにした。糖尿病や高血圧になると血管が老化し、脳卒中や動脈瘤(りゅう)が起きやすくなる。HGFによって血管老化を抑えて病気を予防するという期待がかかりそうだ。28日に福岡市で始まる日本循環器学会で発表する。

 血管の形成や再生には、骨髄細胞から分化した細胞(EPC)の働きが関与するとみられる。ところが、糖尿病や高血圧になると血管が炎症などで傷ついても修復されにくい。この原因を高血圧について探ると、高血圧を招くホルモン(アンジオテンシン2)によってEPCが老化し、能力が衰えるとわかった。

 このホルモンの働きを、血管を新生する因子であるHGFによって抑制できないか、ヒトのEPCを移植したマウスで調べた。

 ホルモンだけを入れたマウスのEPCは、何も入れない場合の4分の1まで減った。一方、一緒にHGFを入れたマウスは減り具合が3分の2程度にとどまっていた。

 HGFを使うと、ホルモンで悪化した血流が改善することも分かった。

 HGFの遺伝子治療薬は、脚の血管が詰まる閉塞(へいそく)性動脈硬化症の治療薬として森下さんらが開発中。近く承認申請される見込みだ。

[朝日新聞 / 2008年03月24日]
http://www.asahi.com/science/update/0323/TKY200803230247.html