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生プラ分解:微生物を発見 ごみ減量化に期待=農業環境技術研究所

2008年03月10日 | 生きもの色々
 自然界で分解される生分解性プラスチック(生プラ)を強力に分解する微生物をイネの葉から発見したと、農業環境技術研究所(茨城県つくば市)などが10日、発表した。プラスチックごみの減量化が期待できるという。

 研究チームは、生プラの構造が植物の葉の表面の構造に似ていることから、表面に付着して葉を分解する性質がある微生物の中に、生プラを分解できるものがあるのではないかと調査。イネなどの葉を洗浄した液から、生プラを溶かす酵母を発見した。

 比較的分解しやすいポリブチレンサクシネートアジピン酸(PBSA)でできた農業用マルチフィルムは、土中にすき込むと1カ月ほどで分解が始まるが、発見した酵母を入れたパレット上では早いものだと3日程度で分解されたという。また、分解しにくいポリ乳酸も常温で分解することができた。

 同研究所生物生態機能研究領域の北本宏子主任研究員は「使っている間は分解せず、使用後にすみやかに分解させるなどコントロールが可能になる」と話している。【石塚孝志】

[毎日新聞 / 2008年03月10日]
http://mainichi.jp/select/today/news/20080311k0000m040099000c.html