ラットは今日も、きみのために。

マウスも研究者も頑張っています。
医学研究関連記事の新聞紙面から切り抜き
再生医療、薬理学、生理学、神経科学、創薬

ニキビ菌の酵素発見=大阪大学

2007年06月04日 | 創薬
 大阪大学の鈴木晋一郎教授と野尻正樹助教、井上豪准教授らのチームは、ニキビの原因となる菌が生存するのに欠かせない酵素を突き止めた。エネルギーを作る過程で働く酵素で、ニキビを抑える新薬の実現につながる可能性があると考えている。
 
 化学肥料や動物の死体などが分解してできる窒素化合物から窒素ガスを作る脱窒菌の研究に取り組むなかで、亜硝酸還元酵素に着目。構造を解析したところ、鼓に似たタイプを新たに見つけた。遺伝子配列を調べた結果、ニキビの原因となるアクネ菌にも同様の遺伝子配列があるのがわかった。ATP(アデノシン三リン酸)を生成する際に働く、菌の生命維持に不可欠なものと考えられるという。化学物質などで酵素の機能を左右できれば、菌の活動を抑えたり菌を殺したりすることも可能になると研究チームはみている

[日経ネット関西版 / 2007年06月04日]
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/40297.html

クルミが性的不能治療に効果=マラヤ大学(マレーシア)

2007年06月04日 | 食品・栄養
【クアラルンプール3日】マレーシア紙スターは3日、同国のマラヤ大学の研究者グループがこのほど、クルミから抽出した成分に性的不能治療に効果があることを発見し、バイアグラよりも安全な錠剤を作ることに成功したと報じた。(写真は、インド・スリナガルで落ちている大量のクルミをより分ける地元住民)

同紙によると、研究者は古代ローマなどでクルミが性的不能の治療のために食べられていたとの記述を発見。歴史的にこうした記述があるならば、やはり何らかの効果があるに違いないと考えたという。2年間におよぶ研究の結果、クルミに含まれるアミノ酸の一種、アルギニンが体内に吸収されると血管を拡張させ、ペニスへの血行を良くすることが分かったという。

研究者によれば、効果が現れるまで約1時間かかり、その後約4時間効果が持続するという。また、高血圧症や糖尿病の人にも安全であるとしている。〔AFP=時事〕

[時事通信 / 2007年06月04日]

クルミが性的不能治療に効果=マレーシアの研究者グループ(時事通信) - goo ニュース

頭の中身も整理が必要?=大事な記憶のために物忘れ-脳科学実験で判明=スタンフォード大学

2007年06月04日 | 心のしくみ
 人間の脳は大事な記憶をすぐ思い出せるようにするため、関連する相対的に不必要な記憶を忘れ、脳の活動を効率化している可能性があることが分かった。米スタンフォード大の研究チームが4日、20人を対象とする実験結果を米科学誌ネイチャー・ニューロサイエンスの電子版に発表した。物忘れには悪いイメージがあるが、頭の中身も整理が必要と言えそうだ。
 実験の主な段取りはまず、ATTIC(屋根裏)というキーワードでDUST(ちり)やJUNK(くず)などの関連する単語6つと、MOVIE(映画)というキーワードとそれに関連する6単語を覚える。
 この後、(1)ATTICとDの頭文字を見て、DUSTを思い出すことを繰り返し、かかった時間を毎回記録する(2)ATTICと関連する6単語の頭文字を見て、それぞれの単語を思い出せるかテストし、(1)の作業を行わなかったMOVIEと関連6単語のテスト結果と比較する。
 DUSTは作業を繰り返すにつれ、思い出すのにかかる時間が短くなった。意外なことに、JUNKなどの残り5単語については、(1)の作業を行わなかったMOVIEと関連6単語より、忘れてしまう確率が高かった。
 実験中の被験者の脳を機能的磁気共鳴画像診断装置(fMRI)で調べると、DUSTを思い出す回数が増えるとともに、脳の前部帯状皮質や前頭前野の一部の血流が少なくなり、効率的に活動していることが分かった。

[時事ドットコム / 2007年06月04日]
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007060400014