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医学研究関連記事の新聞紙面から切り抜き
再生医療、薬理学、生理学、神経科学、創薬

魚のDHAはうつ病に有効 脳の神経細胞を増大=ピッツバーグ大学

2007年03月15日 | 食品・栄養
 魚に豊富な不飽和脂肪酸オメガ3のドコサヘキサン酸(DHA)に鬱(うつ)病への効果が期待できるとする見解が表明された。ひどい鬱病の人は脳の神経細胞の細胞体が存在する灰白質(かいはくしつ)が縮小するが、DHAはこれを増大させるという。
 ピッツバーグ大医学部の脳科学者、サラ・コンクリンさんが、55人の成人を対象に、ランダムに選んだ2日の食事の内容を聞くとともに、脳の磁気共鳴画像(MRI)による観察を行った。その結果、DHAの摂取が多い人ほど、感情と関連する3つの部分(小脳扁桃、海馬、帯状回)の灰白質が多いことが分かった。
 過去の研究でも、DHAが鬱病の兆候を鎮めることが確認されている。また、この分野の研究では有名なフラミンガム・スタディーは、血中のDHA濃度の高い人は、認知症やアルツハイマー病のリスクが少ないと指摘している。
 コンクリンさんは「鬱病には遺伝、環境、ドラッグの使用、飲酒などの要因もあり、DHAが万能だとは言い切れない」と話している。
 DHAが豊富に含まれるのは、サケ、イワシ、サバ、ニシン、アンチョビー、マグロ、ニジマスなど。(ワシントン マリリン・エリアス)

[産経ニュースiZa / 2007年03月15日]
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/life/health/43370/

朗報!育毛細胞を守る化合物を確認、今夏にも育毛剤として発売=ノエビアと慶応大学

2007年03月15日 | 食品・栄養
 ノエビア(東京都中央区)は、慶応大医学部との共同研究で、生体内にあるタンパク質の一種「Wnt(ウィント)5a」が、発毛・育毛に重要な毛乳頭細胞の死を抑制することを発見した。さらに、精油(植物から抽出した揮発性のエキス)に含まれる化合物のひとつである「フェニルエチルアルコール」が、Wnt5aを増加させることも発見。同社はこの研究成果を応用し、今夏にも育毛剤を発売する。

 毛乳頭細胞は、毛の伸長にかかわる毛母細胞の機能を調節し、発毛や育毛に重要な役割を果たす。低栄養状態では通常死んでしまうが、Wnt5aを作用させたところ、毛乳頭細胞死を防ぐ効果が確認された。
 Wntはこれまで19種類見つかっており、そのうち数種類は毛根組織の形成にかかわるとみられていたが、詳細は未解明だった。この研究成果は、3月28日から富山で行われる日本薬学会で発表する。

[産経iZaニュース / 2007年03月26日]
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/life/health/44878/

株式会社ノエビア ホームページ
http://www.noevir.co.jp/index.htm