シネマ見どころ

映画のおもしろさを広くみなさんに知って頂き、少しでも多くの方々に映画館へ足を運んで頂こうという趣旨で立ち上げました。

「インターステラー」 (2014年 アメリカ映画)

2014年12月11日 | 映画の感想・批評


 2000年に「メメント」を発表して以来、新作を出すたびにファンを唸らせてきたクリストファー・ノーラン監督。今回「ダークナイト・ライジング」に続き、弟ジョナサンとタッグを組んで脚本を書き、向かった先は宇宙!
 アメリカ中部の穀倉地帯。著しい環境変化によって農作物は多大な被害を受けていた。小麦はもう作れない。クーパーが今義父と作っているのはトウモロコシだが、いつまで続けられるかどうか。それほどまでに地球は崩壊寸前にまで追い込まれていた。
 クーパーはかつて腕の立つパイロット兼エンジニアとして活躍し、今も空への夢を持ち続けていた。そんな彼に再びチャンスが訪れる。地球をあきらめ、人類の未来を宇宙に求めるというプロジェクトがNASAを通じて極秘裏に進められていた。娘と共に誘われるようにその秘密施設に迷い込んだとき、クーパーはプロジェクトの中心人物であり、恩師でもあるブランド教授と出会い、宇宙探査クルーのパイロットに抜擢される。人類を救うために宇宙に飛び立つ決心したクーパーを待ち受けているのはいったい何か?そして彼は無事愛する家族の元に帰還できるのだろうか。今、前人未到の宇宙への旅が始まろうとしていた。
 主人公クーパー役を演じるのは、今最も注目を集めている実力派俳優、マシュー・マコノヒー。人類の未来と家族への愛の選択に揺れる難しい役どころを見事に演じきった。クーパーと同行する生物学者アメリアには、「レ・ミゼラブル」の好演が光るアン・ハサウェイ。ほかにも、マイケル・ケイン、ジョン・リスゴーなど名優たちが脇を固めている。
 特筆すべきは、製作総指揮に理論物理学者キップ・ソーン博士を迎え、氏が唱えるタイムマシンも実現可能な「ワームホール理論」を核として取り入れていること。そして撮影にはあえてデジタルを使わず、65mmという大型フィルムを使用したIMAXカメラを使い、宇宙の奥深さを余すところなく表現している。五次元の世界?!の描写も見どころのひとつ。ここはぜひ、劇場の大スクリーンでご堪能あれ。
(HIRO)
 

原題:INTERSTELLAR
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:ジョナサン・ノーラン
撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ 
出演:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャスティン、ジョン・リスゴー、マイケル・ケイン


最新の画像もっと見る

コメントを投稿