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「嘘八百 なにわ夢の陣」(2023年 日本映画)

2023年01月25日 | 映画の感想・批評
古美術商「獺」店主の中井貴一と陶芸作家の佐々木蔵之介の共演で3作目。
お正月だから、重いのよりは軽めを観ようかと息子と選んだ本作。
いつの間にかお正月映画のレギュラーになってる!?

舞台は大阪。太閤秀吉のお宝「秀吉七品」の七つ目にして、唯一所在不明という輝く器「鳳凰」をめぐるお話。そもそも、ほかの6品も怪しい気がするけれど。
「大阪秀吉博」の目玉にしたいともくろむ実行委員会顧問が、「所在不明なら、こしらえちゃえばええんとちゃいます?」と言い出す始末。ここは大いにありそうなお話!
そこに巻き込まれたのが小池(中井貴一)
一方、近頃は食器の大口注文を受けて大忙しの陶芸家、野田佐輔(佐々木蔵之介)。おお、やっと順調に売れてるのかと思いきや、妻(友近)が「波動アート」なるものに入れ込んで借金を作ってしまい、返済に迫られている。
そこへ、TAIKOHクリエーションの山根寧々(中村ゆり)から「秀吉がお茶をたてる器を作ってほしい」と依頼される。彼女はすでに6品を集めていて、残るは鳳凰だけという。波動アーティストTAIKOH(安田章大)は創作に行き詰っていて、この「鳳凰」によって再起を図らせたいのである。
それぞれの思惑に振り回されながら、結局、小池と野田佐輔はタッグを組み、幻の輝く器「鳳凰」を毎度おなじみの贋作つくりの協力者たちと「創作」してしまう。

人に夢と書いて、「はかない」
夢まぼろしを人は追いかけたくなるものなのかなあ。
今年は秀吉が開城450年ということで、我が町はまたまた大イベントをやるらしい。市当局も力が入っているのを、いささか冷ややかに見ている私のほうがずれてる?

2年前の2作目を観たはずなのに、かなり印象が薄いので、ちょっと戸惑ってる。面白く見たはずなのに。これも夢幻か!

シリーズ化されるようだけれど、果たして柳の下に泥鰌はいつまで居ますやら。といいながら、主演二人の丁丁発止が面白くて、観てしまうのかな。期待を裏切らないでね。
(アロママ)

監督:武正晴
脚本:今井雅子、足立紳
撮影:西村博光
出演:中井貴一、佐々木蔵之介、安田章大、友近、中村ゆり


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