チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

終日、沖縄県議会軍特委を傍聴。住民らの座り込み行動への暴言に思わず抗議

2013年03月27日 | 沖縄日記 高江

 3月27日(水)は、大山ゲート行を休ませてもらって、朝から県議会へ。米軍基地関係特別委員会を傍聴する。今日の軍特委には、高江住民の会が出した「高江ヘリ/オスプレイパッド工事建設工事の即時中止と土砂崩落事故の原因究明を求める陳情」、沖縄生物多様性市民ネットワークの「枯れ葉剤汚染の真相究明を求める陳情」、「奄美・琉球諸島の世界自然遺産登録に関する陳情」、ジュゴン環境アセスメント監視団の「沖縄防衛局による公有水面埋立承認申請に関する陳情」などが審議されるのだ。

 高江の土砂崩落事故に関する陳情に対する県の処理概要は、次のようなものであった。

「今回の崩落事故については、当該工事との関連性が想定されることから、現在、県は、沖縄防衛局に対し、崩落の原因や崩落個所の赤土等流出防止対策等については詳細な報告を求めているところであります。県としましては、今後、沖縄防衛局からの報告内容を精査した上で、赤土等流出防止について適切に指導等を行っていきたいと考えております。」

 県が、防衛局に対して、崩落事故に関して詳細な報告書の提出を求めたのは、2月26日だったという。すでにもう1ケ月が経過しているのに、防衛局は今だ報告書を提出していない。こうした防衛局の態度には、議員らも、「あまりに不誠実だ。」、「県はもっと毅然とした態度をとれ! 防衛局は、県は、どうせヘリパッドを容認しているのだと甘く見ているのだ!」などと、怒りの言葉が続いた。

 ところが、高江の陳情の審議の途中、自民党議員からとんでもない発言が飛び出した。自民党の中川京貴議員が、次のように言ったのだ(彼は、昨日の土木環境委員会の現地立入調査の委員長として高江に来た議員だ。)。

 「防衛局はヘリパッドをあと、5ケ所作ると言っている。工事の期間中に工事現場でトラブルやケガ人が発生しても、今、ゲートは(住民らによって)封鎖されていて、救急車もいっさい中に入れない。県道は県の管轄のはずだがおかしいではないか?」

 防衛局の杜撰な工事によって引き起こされた土砂崩落事故に関する住民の会の陳情を審議する委員会で、県に対して、「住民によるゲートの封鎖を解除させろ」と迫ったのだから許せるものではない。あまりに腹が立ったので、思わず、傍聴席から大声で発言する。

 「住民らは、オスプレイパッドの建設に抗議するため、必死になって抵抗しているのだ。なんという発言をするのだ!」

 いわゆる「不規則発言」だが、委員長から注意の言葉もない。中川議員も驚いたのか、「地域住民と対立しないで、なんとか話し合いで解決する努力をしてほしい。」と、その発言の趣旨を変えざるを得なくなってしまった。

 それでも、高江の土砂崩落事故に関連しては、「今後は、ヘリパッド工事前にも現地立入調査を行う」ことを確認するなど、県の対応にもいくつかの前進がみられた。これも、この間の連続的な現地立入調査や、我々の運動の成果だろう。

 今日の軍特委は、自民党議員が県民ネットの活動に対して侮辱的な発言をしたことから、県民ネットが抗議。結局、その扱いをめぐって午後4時前からストップしてしまう。午後7時前に、県の職員らも全て退出してしまったので、我々傍聴人も引き上げる。夜に再開されて、陳情の扱いが決められたはずだが、そこまで確認することはできなかった。

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