乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

死後画像診断

2011年12月22日 | 患者の気持ち
寒くて買いものに出るのが億劫です。
なので最近はずっと、お歳暮で頂いたものを食べて過ごしていました。お茶漬けが食べたい今日この頃。。。

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【死後画像診断の3分の1は剖検結果と大きく異なる】  Lancet誌から

死因特定能力はMRIよりCTの方が高い

 成人患者の死因特定におけるCTとMRIの精度を通常の剖検と比較した研究結果が、Lancet誌電子版に2011年11月22日に掲載された。著者である英John Radcliffe病院のIan SD Roberts氏らは、画像に基づく死因判定は約3分の1が剖検の結果と大きく食い違うことや、MRIよりもCTによる判定の方が精度が高いことなどを明らかにした。

 剖検に対する一般の人々の抵抗感は強く、侵襲性の低い代替法が求められてきた。その1つの方法として期待が集まっているのが死後画像診断だが、精度については不明な部分が多い。

 著者らは、英国内の2施設で06年4月から08年11月まで、検死官に報告された成人の死者を登録。全身CTと全身MRI検査を行い、その後、病理学者が全身剖検を実施した。画像の読影は、ケース1人当たり4人の放射線医が担当した。まず、2人がCT画像を、別の2人がMRI画像を基に協議して死因を判定し、次に4人そろって両方の画像に基づいて死因を判定。合意した死因とその判断に対する自信(明確、ほぼ確実、その可能性がある、確定不能)、剖検の必要性の有無などを記した報告を作成した。

 画像を基に判定された死因と剖検によって同定された死因が、英国の死亡統計に影響を及ぼすレベルの違い(たとえば、本来の死因が肺塞栓症だった患者を心筋梗塞死亡と判断するなど)を示した場合を「大きな相違」とみなした。

 無作為に選んだ182人の死者について評価した。これらの死者が検死官に報告された理由は、突然死した状態で発見(54%)、目撃者の前で突然死(21%)、原因不明の院内死亡(14%)などだった。

 画像に基づく死因と剖検によって同定された死因の間に大きな相違が認められたケースの割合は、CT検査に基づく死因判定の32%(95%信頼区間26-40%)、MRIでは43%(36-50%)、放射線医4人の合意による判断では30%(24-37%)だった。大きな相違例は、MRIに比べCTの方が10%(3-17%)少なかった(P=0.0046)。

 放射線医が画像に基づいて明確に死因を判断できたと考えた、すなわち、「その画像データがあれば剖検は不要」と見なしたのは、CT画像のみでは34%(28-41%)、MRI画像のみでは42%(35-49%)、「両方の画像があれば剖検不要」と判断されたのは48%(41-56%)だった。これらケースのうち、大きな相違が認められた、すなわち、実際には剖検を行う必要があった症例はそれぞれ16%(9-27%)、21%(13-32%)、16%(10-25%)だった。

 放射線医が画像を基に明確に死因を判定できたと考えた上記のケースを除くと、判定に大きな相違が見られた死者の割合は、CTが41%(33-50%)、MRIが59%(49-67%)、両方では44%(34-54%)と大きく上昇した。

 死因の同定における画像診断のエラーとして多かったのは、虚血性心疾患(見落としが14%、誤って死因と判断したケースが16%)、肺塞栓症(いずれも100%)、肺炎(32%と14%)、腸梗塞(67%と33%)などだった。

 従来の剖検と比較した死因同定精度は、MRIよりCTの方が高かった。しかし、「死後画像診断では、一般的な疾患が突然死の原因となったケースを特定できない可能性が高く、その点が改善されないまま剖検の代替として用いれば、死因統計に誤りが生じると考えられる。今後、より正確な死後画像の取得方法と読影法の開発が必要だろう」と著者らは述べている。

 原題は「Post-mortem imaging as an alternative to autopsy in the diagnosis of adult deaths: a validation study」、概要は、Lancet誌のWebサイトで閲覧できる。
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保険の関係などで、死因の明確化が必要な場合がありますね。癌保険に加入していた人が、癌で亡くなったのか、それとも違うのか、とか。

微妙な亡くなり方をした場合、きちんと剖検したほうがいいのでしょうが、、、剖検するのも時間がかかりますね。
夕方なんかに亡くなると、ずっと付き添っていた家族としては、疲れ果てています。これから更に、剖検でお待ち下さいと言われると、、、ちょっとモニョります。だって、葬儀屋さんと連絡取らなきゃいけないし、隣保さんたちとも話をしなくちゃいけない…、と、色々とやることがてんこ盛りなので。
周囲の人たちのコンディションも、剖検の決断には大きく影響するんじゃないかしら。

長らく治療していた母が病院で亡くなった時、主治医の「剖検しますか?」の言葉に、私はキターッと思いました。そう聞かれるのを知っていたからです。
亡くなったばかりの母を前に、こんなことを言われるのは、何だかモノ扱いされた気がして、とても冷たい感じがします。でも、そう聞くのも医師の仕事なので、そこは割り切って考えましょう。
事実、その後もその医師と何度かお会いしていますが、必ずお声かけいただいています。

私は、仲間内では比較的早くに両親を亡くしたので、こういうことを人づてに聞いたことがなく、最初の時は面喰いました。できれば、知識を入れてから体験したほうがいいですね。でも、今じゃインターネットがあるからいいか。


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なかのひと

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