乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

小倉恒子先生

2010年03月23日 | 患者の気持ち
乳がんと闘う医師 小倉恒子先生が、19日に亡くなられたようです。恒子先生のブログは7日まで綴られています。

先生の病気に対する姿勢について、私の思いは【小倉恒子著「怖がらないで生きようよ」】に表しました。
恒子先生のブログで、先生が様々な社会の壁についてエネルギッシュに書き出されるのを、私は楽しみに読んでいました。7日のブログもまたエネルギッシュで、先生そのものです。

いくら主治医が頑張っても、恒子先生の病気を癒やし、人生を癒やし、気持ちを癒やすことはできない。
それを悟った恒子先生は、手術後、前向きに進むことをモットーとし、何でもがむしゃらに行ってしまう、やってしまう、進んでしまう方でした。おそらく、亡くなる直前までがむしゃらだったのではないかと想像します。

ハーセプチンの補助療法が未承認だった頃、恒子先生に触発された私は、厚労省へ嘆願漫画をせっせと描き送ったことがあります。なんだか、、、そのぐらいのことは、しなくちゃいけないような気分でした。
その後、ハーセプチンは承認薬となり、私は乳がん患者として役目は終わったような気になりました。

しかし、恒子先生のブログの最終日を読むと、まだやらなくてはならないことがあるような気持ちが湧いてきます。先生が力を込めて書かれた「ドラッグラグ」の問題は、乳がん患者にとって大きな壁です。

自分にできることは何か。
先生のブログを読み返し、私は今、静かに考えています。


小倉恒子先生、23年間の闘い、本当にお疲れ様でした。
花の香り運ぶ風に包まれて、安らかにおやすみください。

ご冥福をお祈りいたします。