西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

時代のテンポ・8

2021-09-01 | よもやま話 (c)yuri saionji
猿若座の「今様長歌三味線」が殊の外ヒットをしたもので、
勘五郎のもとには森田座から出演の依頼が来たり、
市村座に吉之丞を貸し出したりするようになりました。
そうこうするうちに勘五郎の門弟が増え、好んで杵屋の姓を名乗る者が現れたりして、
江戸の歌舞伎小屋はどこも三味線を入れるようになるのです。
かくして杵屋勘五郎は「江戸男歌舞伎今様長歌三味線始祖」といわれるようになりました。

やがて江戸の「今様長歌三味線」は
大阪の大和屋甚兵衛座に初上陸します(1683年)。
そして若衆方で売り出し中の水木辰之助が
初めて長歌の地(じ・伴奏)で踊ったのが「槍踊」です。

槍踊というだけあって今までよりリズミカルになった。

   
   水木辰之助の槍踊
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