16-「花車岩井扇」
「手習子」と同じく、増山金八による「花車岩井扇」(1792・寛政4年)は、
川原崎座(森田座、控櫓)の顔見世狂言の所作だ。
金八は、”~づくし”の手法をかりて、題名にちなんだ”車づくし”で恋心を詠んでいる。
『積もる夜の
通い車や雪車
それえそれえ
忍び車の君と我
扇車や恋車』
●雪の夜、降り積む雪をいとわず通う。二人の恋は人目を忍ぶ恋だから、
逢いたい見たいの心はつのる。
その昔は”通い婚”だったから、男は牛車で恋人、あるいは妻の元に通った。
そして肌を合わせ、夜明け前に後朝(きぬぎぬ)の別れを迎えて帰って行く。
〓 〓 〓
tea breaku・海中百景
photo by 和尚
「手習子」と同じく、増山金八による「花車岩井扇」(1792・寛政4年)は、
川原崎座(森田座、控櫓)の顔見世狂言の所作だ。
金八は、”~づくし”の手法をかりて、題名にちなんだ”車づくし”で恋心を詠んでいる。
『積もる夜の
通い車や雪車
それえそれえ
忍び車の君と我
扇車や恋車』
●雪の夜、降り積む雪をいとわず通う。二人の恋は人目を忍ぶ恋だから、
逢いたい見たいの心はつのる。
その昔は”通い婚”だったから、男は牛車で恋人、あるいは妻の元に通った。
そして肌を合わせ、夜明け前に後朝(きぬぎぬ)の別れを迎えて帰って行く。
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tea breaku・海中百景
photo by 和尚