西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

菖蒲浴衣

2010-08-22 | 長唄の歌詞を遊ぶ (c) y.saionji
134ー「菖蒲浴衣」(1859・安政6年)

この曲は題名のとおり、浴衣の宣伝ソングだ。
そしてこれは、芳村伊十郎(4世)の、5世伊三郎襲名に披露された曲でもある。
ゆえに、まずは襲名披露の挨拶を述べる。

『五月雨や 傘につけたる小人形
 晋子が吟もまのあたり
 己が換名を市中の
 四方の諸君に売り広む
 拙き業を身に重き』

●「五月雨や 傘につけたる小人形」と、
 其角が詠んだ俳句さながらの、今日の良き日、
 伊十郎改め、伊三郎となりますことを皆様にご報告いたします。
 家元名に恥じませぬよう、精進いたします。
 
作詞者は不詳だが、こういう洒落もいいものだ。

 〓 〓 〓

tea breaku・海中百景
photo by 和尚
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