135ー「三曲糸の調」その1
(作曲年代不詳・但し、1819年没の9代目杵屋六左衛門作曲)
平家の侍大将、悪七兵衛景清は、壇の浦の合戦で平家が破れた後、遁走。
都に潜み、頼朝殺害の機会を狙う。
一方、景清の行方を追う源氏方は、
景清の愛人、五条坂の遊女阿古屋を堀川問注所に連れ出し、詮議する。
知らぬ存ぜぬの一点張りの阿古屋に、役人は琴・胡弓・三味線の三曲を弾かせて
音に乱れがなければ放免させるという、音楽裁判に出た。
これが歌舞伎『壇浦兜軍旗』の三段目『阿古屋琴責め」だ。
『影と言うも 月の縁
清しと言うも月の縁
景清き名のみにて
映せど 袖に宿らず』
●影といえば月の影、清しといえば月の光、いずれも我が袖に宿るのに、
私の景清は名ばかりで、少しも留まりはしない。
〓 〓 〓
tea breaku・海中百景
photo by 和尚
(作曲年代不詳・但し、1819年没の9代目杵屋六左衛門作曲)
平家の侍大将、悪七兵衛景清は、壇の浦の合戦で平家が破れた後、遁走。
都に潜み、頼朝殺害の機会を狙う。
一方、景清の行方を追う源氏方は、
景清の愛人、五条坂の遊女阿古屋を堀川問注所に連れ出し、詮議する。
知らぬ存ぜぬの一点張りの阿古屋に、役人は琴・胡弓・三味線の三曲を弾かせて
音に乱れがなければ放免させるという、音楽裁判に出た。
これが歌舞伎『壇浦兜軍旗』の三段目『阿古屋琴責め」だ。
『影と言うも 月の縁
清しと言うも月の縁
景清き名のみにて
映せど 袖に宿らず』
●影といえば月の影、清しといえば月の光、いずれも我が袖に宿るのに、
私の景清は名ばかりで、少しも留まりはしない。
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tea breaku・海中百景
photo by 和尚