西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

時代のテンポ・13

2021-09-09 | よもやま話 (c)yuri saionji
長唄の曲調が賑やかで軽快なテンポになるのは
中村仲蔵が「雛鶴三番叟・ひなづるさんばそう」(1755年・中村座)を踊った頃からではないだろうか。

仲蔵は江戸一番の振付師、志賀山俊の養子で、
子供の時からスパルタ教育で仕込まれた踊りには定評があった。
しかしこの時の仲蔵はまだ駆け出しで、序開きにチャンスを得て躍ったのがこの曲なのだ。

全曲三下りで「翁」と「千歳」のところは地味な時代を引きずっているが、
仲蔵の「三番叟」の部分は軽快でリズミカルだ。

   
    
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