52-「常磐の庭」その2
安芸の宮島から始まったこの曲は、描写が江戸湾に移り、
海に因んで“貝づくし”で娘の恋心を詠む。
『仇と恋とを うつせ貝
もしや海松布(みるめ)を
打ち寄る浪に
粋な州貝のそのお姿を
いつか忘れん 忘れ貝
顔は恥ずかし 紅葉貝
撫子貝の 可愛いらし』
● 浮気な心と、慕う心、
どちらも人の世の常。
もしかしたらお目にかかれるかしら、
すれ違いでなかなか逢えない素敵なお方。
いやだ、忘れなきゃ、でも忘れられるかしら、
おお、おお、恥ずかしさに頬を染めて、おぼこ娘の可愛いこと。
うつせ貝は、虚貝と書いて中身のない貝殻をいう。
州貝・忘れ貝・紅葉貝・撫子貝などはもちろん造語。
〓 〓 〓
tea breaku・海中百景
photo by 和尚
安芸の宮島から始まったこの曲は、描写が江戸湾に移り、
海に因んで“貝づくし”で娘の恋心を詠む。
『仇と恋とを うつせ貝
もしや海松布(みるめ)を
打ち寄る浪に
粋な州貝のそのお姿を
いつか忘れん 忘れ貝
顔は恥ずかし 紅葉貝
撫子貝の 可愛いらし』
● 浮気な心と、慕う心、
どちらも人の世の常。
もしかしたらお目にかかれるかしら、
すれ違いでなかなか逢えない素敵なお方。
いやだ、忘れなきゃ、でも忘れられるかしら、
おお、おお、恥ずかしさに頬を染めて、おぼこ娘の可愛いこと。
うつせ貝は、虚貝と書いて中身のない貝殻をいう。
州貝・忘れ貝・紅葉貝・撫子貝などはもちろん造語。
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tea breaku・海中百景
photo by 和尚
