ノアの小窓から

日々の思いを祈りとともに語りたい

成人の日

2016年01月11日 | 聖書




    商店街に出ると、振袖の女の子が目に飛び込んできた。
    ひとりや二人ではない。

    ん! 卒業式には早いし、結婚式にしては、こんな小さな町でお客が多すぎる?
    ようやく「成人の日」と気がついた。
    「おめでとう。これからが人生の本番だね」と、
     ポンとお太鼓の帯でも叩いてあげたくなった。けど。
    「ハイ。ポーズ!」とカメラを向けるのも、今どき風ではない。

    「腹減ったなあ」と声がする。
     男の子が、女の子と頭をくっつけ合わせながら歩いている。
     そうだよね。成人も腹は減る。

     ずいぶん昔、「お祝い何が欲しい」と尋ねたことがあった。

     多分、金っていうだろうと、少しだけ封筒に用意していた。

     すると言ったのだ。

     「宝」
     「えっ」
     「宝だよ」
     「宝くじ?」
     「ばかだなあ。宝物だよ」
     「宝物って、あの指輪とかダイヤモンドとか?」
     「ヤンなるなあ。自分にとって大事なもの。ずーっと抱きしめていられるもの」
      あまりに、古典的な答えにびっくりして、口を開けたままだった。
     「だから、それ、何なのよ」
     「何なのかよくわかんないんだ。だから、宝物」



                  

      
      けっきょく、お金でカタをつけちゃった。
      夢がない大人として、仕方のない選択だった。

      後で、「ありがとう。頑張るね」と当たり障りのないメールが来た。
      まあ、あの額なら、宝は買えないよねと、こっちがなっとくした。

 
              ★ ★★  

      でも、いまなら、ちょっと聖書なんかひっくり返して、

      カードにみことばを書いて、

      あなたの宝のあるところに
      あなたの心もある。     (マタイの福音書6章21節)

      きみは宝物をどこへ蓄えるかな?      

      と、聞いてみるんだけど、当時は、

      私が、聖書を知らなかった。
      



     
     

    




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