ノアの小窓から

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お餅の食べ方

2018年01月02日 | 食べ物



      そばの食べ方について、落語を取り上げておられる記事があった。

      そばちょこの中に、そばをほとんど浸さないで、さっさっさ、スルスル(ズルズル?)と食べるのが、
      江戸っ子風? 粋な食べ方だと、

      これを、上京したばかりのころ、聞いた時は、意味が分からなかった。
      関西人は、すくなくとも昭和の中ごろまでの関西人は、たっぷり汁に浸した麺が好きで、
      私も、いまでもお店で、ざるそばを頼むことはない。

      家では、ざるそば風だけれど、大きめの小どんぶりに汁をたっぷり準備して、いただく。
      てんぷらや、おひたしや、ゴマ、山椒、ネギ、のりなど、いろいろの薬味を入れて、
      食べる――これは、連れ合いの田舎の食べ方で、
      初めは抵抗があったけれど、いまでは、関西風より、口に慣れている。

      そば一つでも、食べ方はさまざまなのに、何故か、
      お餅だけは、ある大きさで、焦げ目のついた、到底一口では入らない餅を、雑煮に使い、

      口にくわえて、引っ張って、伸ばして食べるさまが、「本格的」であるかのような雰囲気。

      思い込みと、刷り込みはなかなか変えられない。
      私も最近まで、定型の長方形の切り餅を、そのまま使っていた。

      しかし、熱いもちは、箸では切れず、歯が弱ってきているので、口で切るのは心配。
      いきおい、外では雑煮など食べない。
      家で作るときは、焼く前から半分なり3等分なりして焼くことにしている。
      しかし、これでは、インスタ映えしないものね。

      食べているのを、安心してみていられるのは、小学生くらい。
      小学生なら少々行儀が悪くても、食べた後、手の甲で口を拭っても許される。
      美男美女のタレントさんたちは、若くても、手で半ば口を隠して、一生懸命、美しく食べている。

      もちろん、年配のタレントさんはあまり食べる場面はない。
      本当は、誰にも気を使わず食べたいけれど、
      本当に、食べることは難しい。

      食が、どんどん細くなるのは、そのせいかもしれない・・・。
      亡くなられた聖路加病院の日野原先生は、健康の秘訣は「腹六分」と書いておられたけれど、
      確かに、そのせいか、去年は歯医者さん以外、ご縁がなかったのですが・・・。