ノアの小窓から

日々の思いを祈りとともに語りたい

蜘蛛

2015年12月07日 | 自然



      小さな虫が一匹、白い壁を這っている。
      体長5ミリほど。

      ギョッとして、睨みつけると、先方はピタッと止った。
      ゴキブリの幼生のようにも見える。

      これは捨て置けない。ゴキブリはいないはずだったし、もし
      一匹いるなら、たくさんいるはずだ。

      メガネを掛けて見直した。
      なんと、蜘蛛だった。
      間違いなく、足が8本あるのを、何度も確かめた。

      さて・・・ゴキブリなら、ティッシュでつかんで潰してくれようぞ!と思うのだけど、

      蜘蛛はどうすべきなんだろう。
      それにしても、どこから入ってきたのか。
      「親はどこにいるの~」
       と聞きたい気分だった。

      大きな蜘蛛など見たこともないし、第一こんな家の中では、
      将来巣を張っても、やぶ蚊もかからないよ。
      きっと飢え死にする・・・。

      つまんで外に捨てるのが一番いいけど、ティッシュでつまんだら潰れそうだし、

      どうしよう。どうしようと、考えている間に
      見えなくなった!

      でも、半日も経って、ふと、進入路の見当がついた。
      一か月ほど前、古道具屋で古い小さな戸棚を買った、と言うより、もらった。

      ちょっとアンティークで、ぬりは剥げ、形はびくともしていないけれど、とても汚かった。
      何度も拭いたつもりだっが、抽斗すべてと枠を、半日でも陽の下で干したわけではない。

      明日は、ベランダに出して、日差しと風に当ててみよう。
      まだ、中に、蜘蛛の兄弟姉妹がぞろぞろ残っているかもしれないし。


        神様!