冒険王

1996年の香港映画「冒険王」。
著名な考古学者にして冒険家のワイ(ジェット・リー)は、中国政府より、手にしたものに強大な
力を授け未来を見通すことができるという秘宝を探し出すよう依頼される。秘宝の情報を求めて
助手のパオ(金城武)と共に日本領事館に忍び込んだワイは、そこで美しい日本女性ユンフン
(ロザムンド・クワン)と出会う。ユンフンに心惹かれるワイだったが、彼女の正体は秘宝を狙う
日本軍の将軍だった。盗賊の二―バイ(コリン・チョウ)も現れ、秘宝を巡る闘いは激化していく。

なんだかしっちゃかめっちゃかなドタバタコメディである。昔の香港映画だな～という感じ。ジェ
ット・リーと金城武の共演だからと思って観ると、痛い目に遭う。でも嫌いではないんだけどね、
華流映画ファンの私としては。金城武の役どころが情けないというかアホっぽいというか、よく
こんな役を引き受けたなーと思う。まあでも彼はコメディが好きらしいし、案外楽しんで演じて
いたのかも。
とにかく徹底して日本が悪者になっている。とんちんかんな日本文化も笑えない。大体どうして
日本女性の名前がユンフンなのだろう。着物の着方もおかしいし、変なところだらけ。海外映画
ではよくあることだけど、この映画は本当にひどい。でも、ジェット・リーと金城武のちっとも似合
っていない女装が観られるのは、ファンにとって貴重だろう。なんだかんだで結構おもしろかっ
たのかも。




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