猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

人間椅子

2016-12-17 03:54:02 | 日記
1997年の日本映画「人間椅子」。
外交官の夫(國村隼)を持つ若く美しい作家の佳子(清水美砂)はある日、1通の手紙を
受け取る。それは手紙の主・私(山路和弘)の犯した罪の告白だった。椅子専門の家具
職人である「私」は、容貌が醜いため周囲の人間から蔑まれ、貧しいためにその悔しさ
を紛らわす術も持たなかった。しかし、私は職人としての腕はそれなりに評価されており、
度々凝った椅子の注文が舞い込んだ。ある日、外国人専門のホテルに納品される椅子
を製作していた私は、出来心から、椅子の中に人間が1人入り込める空洞を作り、水と
食料を持ってその中に入り込んだ。

江戸川乱歩の原作だけあって、なんとも奇妙な物語である。これはジャンルは何になる
のだろう?ブラック・ファンタジーなのか?よくわからない。外交官の夫を持ち、広い屋敷
で何不自由なく暮らしている作家の佳子。彼女がいつものようにファンレターをチェック
している時、奇妙な手紙が届いているのを知る。それは貧しい椅子職人からの贖罪の
手紙だった。あまりにも現実離れした内容に、夫は「作家志望ではないか」と言うが、佳
子は次々と届くその手紙が気になり、心待ちにするようになる。
手紙の内容は異常そのものである。椅子に人間が入れるなんてことがあるのか。「私」
は昼間は椅子の中に潜み、夜は椅子の中から出て盗みを働く。やがて「私」の目的は
金よりも、椅子の中で椅子に座る女性たちの感触を楽しむことに移行していく。
私は妙~な話は好きな方なのだが、この映画はちょっと…楽しめなかった。異常なのは
いいのだけれど、ラストが受け入れられない。さすが江戸川乱歩、よくこんな物語を書
いたものだ。これは小説を読む方がおもしろいかもしれない。
私は山路和弘の姿を初めて見た。声優だと思っていたので(ジェイソン・ステイサムの
吹き替えでお馴染み)俳優もやるんだ、と思った。しょっちゅう洋画の吹き替えで聞く人
だが、こんな変な役もやるのね。




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2 コメント

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Unknown (ともちん)
2016-12-17 14:22:41
こんにちは(ФωФ)気になるニオイがプンプンします(笑)椅子がかなり大きくないと潜伏は無理では(笑)窮屈ですよね😅清水美砂さんてエロい女優さんだったと記憶してます。
返信する
Unknown (尾崎杏子)
2016-12-17 19:41:04
コメントありがとうございます。気になりますか?異常な世界ですよ(笑)ああっ、そうだったのかあっ!というオチです。
清水美砂さんってよく知らないのですが、この映画ではなかなかエロかったです(笑)
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