猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

人妻

2022-04-25 21:57:06 | 日記
1998年のイタリア映画「人妻」。

美しい人妻・シルヴィア(モニカ・グェリトーレ)は夫と娘と共に、裕福で
幸せな生活を送っていた。しかし、1人の若い男との出会いが彼女を変え
る。彼の誘惑に身も心ものめり込み、シルヴィアは情事を重ねる。

タイトルから想像がつくように人妻の不倫の映画である。随分直接的なタ
イトルだなあ。夫と小学生の娘と暮らすシルヴィアは、ある日カフェでぶ
つかってきた若い男に自分のコーヒーをこぼされる。男は謝り、シルヴィ
アはその時男に何かを感じる。シルヴィアは翌日もそのカフェへ行き、男
と会えるのを期待して待つ。再び男は現れ、2人は恋に落ちる。それから
2人の情事の日々が始まる。
シルヴィアの夫は一見優しくて、彼女を愛しているように見えるが(愛し
てはいるのだと思うが)、何不自由ない生活の中でシルヴィアは満たされ
ないものを感じていた。シルヴィアが電話をしている最中に話しかけると
いう無神経さ、私だったらこれでもう夫を嫌になる。夫は神経質で口うる
さく、高圧的だ。シルヴィアは自分が夫を愛していないことを自覚してい
た。そんな時に優しくて素敵な男性と出会ったら、恋してしまっても仕方
ないかも、と思う。男の方も美しいシルヴィアに夢中になってしまい、2
人はお互いを激しく求めあうようになる。
画面の色合いが時々変わり、何だろう?と思うのだが、終盤でその秘密は
わかる。シルヴィアの娘は小学校1年生くらいに見えて幼いのだが、その
割にシルヴィアは老けて見える。美人だが幸せとは言い切れない生活のせ
いで老けてしまったのだろうか。そしてよくあるように男は次第に大胆な
行動を取るようになっていく。夫が出張中にシルヴィアの自宅を訪れたり
して、シルヴィアは困惑する。こうなったらダメだなーと思う。不倫にも
ルールはあるものだ。
愛し合っていたシルヴィアと男だったが、思わぬ展開になる。どんでん返
しというか、「えっ、そうだったの!?」という感じだ。予想外の出来事
にびっくりさせられる。意外でおもしろいのだが、ちょっとあっけなかっ
た気がする。その後シルヴィアがどうなるのか描かれていないのだ。あの
あっけなさはフランス映画みたいだな、と思った。突然終わるというラス
トは結構好きなのだが、何と言うかこの映画は消化不良みたいな感じが残
ってしまった。おもしろかったことはおもしろかったのだが、まあとにか
く隠しごとは良くないということで。




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6 コメント

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婦人の火遊びかな・・・。 (ウラジーミル・アスポン)
2022-04-26 15:25:30
ストレートなタイトルですね。
すぐに不倫もんだとピンときそうです。

カフェで会っただけの男にコーヒーをこぼされたのを切っ掛けですが、
急にその若者の事が気になるんですね。
きっと、ハンサムなんでしょうかね。
シルヴィアがそれだけで男に惹かれるのは在りでも、
若い男が喫茶店でちょっと再会したぐらいでシルヴィアに心動かされる要素はあるのでしょうか?
そんなにものすごい美女でしょうか?老けて見えるとはいえ、美女ではあるんですね。

シルヴィアの夫が電話している最中、話かけられるのは腹立つけど…
高圧的なのも気にくわないし、夫に不満を持ってたんですね。

しかし、若い愛人がだんだん大胆になるのも
困ったもんですね。

その大胆さに困惑して、シルヴィアもそろそろ危険な
火遊びをやめたくなっているんでしょうかね。

夫の事は高圧的だったり気に食わないとはいえ、生活は何自由なく
送れるし、徹底的に問題があるわけではないです。
ただトキメキを感じなくて浮気をしたくなったんで程度ですよね。
今の安泰した生活はキープしておきたいので、そろそろ危ない
真似はやめようと、シルヴィアは考えるでしょうかね。

でも、思わぬ展開っているのが気になります。
イタリア映画もヨーロッパなので、フランス映画と同じ
ような釈然としないところありますでしょうかね。
返信する
Unknown (tibikuro2014)
2022-04-26 19:57:55
こんばんわですにゃ。
チビクロわ、映画見ないのだけど
あらすじ読むのが好きですにゃ。
思わぬ展開が気になって、ググったけど
ネタバレがなくて…
彼らを見ている第三者の存在と
いうところに、
ピンときました。彼ですにゃ。たぶん。

イタリア映画というと
イタリアの至宝
モニカ・ベルッチさんですにゃ。
「マレーナ」ですにゃ。
あと、「ニュー・シネマ・パラダイス」
返信する
Unknown (杏子)
2022-04-26 20:57:57
>ウラジーミル・アスポンさん
コメントありがとうございます。不倫の映画だとすぐに予想できるタイトルですね(笑)

不倫相手はハンサムな男性です。彼の方も、シルヴィアが美人というだけでなく
彼女が放ったひとことにズキューン!と胸を撃ち抜かれるんです。
最初はどちらかというとシルヴィアの方が積極的だったかもしれません。

裕福な生活をしているとはいえ、シルヴィアの夫は私は嫌いです。
思いやりがなくてカチンと来る言動が多いんですよね。

既婚者と独身者との不倫の場合、独身者が大胆になっていくことが
多いイメージがあります。バレた時の被害が少ないですからね。

ラストはほんとに意外で、こんな終わり方なの!?と思います。
ヨーロッパ映画ははっきり決着がつかないというか、
この後どうなるんだろう、と思うような終わり方が多いと思います。
私はそういう終わり方割と好きですが。
返信する
Unknown (杏子)
2022-04-26 21:08:12
>tibikuro2014さん
コメントありがとうございます。この映画あまり情報がないんですよね。
日本ではほとんど知られていない作品なのでしょうね。

彼らを見ている第3者は…はい、そうです、あの人です。
でもその後の展開にびっくりします。

モニカ・ベルッチは美しいですね〜。
「マレーナ」はいつか観たいと思っています。
「ニュー・シネマ・パラダイス」は有名作ですが、
あまり興味がなくて観ていないんです〜。
返信する
Unknown (tibikuro2014)
2022-04-26 22:14:18
「マレーナ」
「ニュー・シネマ・パラダイス」
チビクロも、見たことわ、ないのですにゃ。
映画見る時の
ドキドキの連続が耐えられないのですにゃ。
返信する
Unknown (杏子)
2022-04-26 22:31:00
>tibikuro2014さん
コメントありがとうございます。そうなんですね。
あらすじを読むのがお好きなのに映画を観るのは苦手って
おもしろいですね(^o^)
返信する

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