猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ポラロイド

2020-12-19 22:26:03 | 日記
2019年のアメリカ映画「ポラロイド」。

カメラ好きの女子高生バード(キャスリン・プレスコット)はアルバイト先の
アンティークショップで年代物のポラロイドカメラを手に入れる。バードは
友人や密かに思いを寄せるコナー(タイラー・ヤング)たちとの楽しい時間を
カメラで撮り始める。しかし、そのカメラで撮影された友人が次々と悲惨な
死を遂げていく。バードが写真を処分しようと火をつけると、被写体となっ
ている友人の体にも火がつく不可解な現象が起こる。このことから、一連の
悪夢のような出来事がポラロイドカメラによるものであるとバードは確信す
るが、彼女自身も写真に写り込んでいることが発覚する。バードとコナーは
カメラの謎を調べ始める。

古いポラロイドカメラによる呪いを描いた、ちょっと「リング」風のオカル
ト・ホラー。内気な女子高生バード(変わった名前だと思う)はアルバイト先
のアンティークショップで一緒に働いている同級生から年代物のポラロイド
カメラをプレゼントされ喜ぶ。女友達にパーティーに連れて行かれるが、バ
ードはそこで同級生たちを撮影する。ところがその後、写真に撮った同級生
が2人続けて不審な死を遂げ、バードと同級生の少年コナーはカメラの呪い
であると確信する。カメラの謎を調べ始めた2人だったが、撮影したバード
が窓ガラスに反射して写真に写り込んでいることを知る。
ビデオテープを観た人が死んでいくのも怖いが、ポラロイドカメラに撮られ
た人が死ぬのもなかなか怖いと思う。死んだ同級生たちは事故や自殺で処理
されるが、バードとコナーはカメラのせいであると気づく。カメラにはR・
J・Sというイニシャルの刻印があり、バードたちはそれを頼りに調べていく
が、昔彼らの高校で教師が4人の生徒を殺害した事件に行き当たる。その教
師のイニシャルと同じだったのだ。カメラの持ち主がわかり、その教師を知
る人々に事情を聞いて回るが、そこには恐ろしい真実が隠されていた。
設定が不気味で、謎が少しずつ解けていく過程はおもしろかった。ただ悪霊
が実体化して怪物のような姿で出てきたのはちょっと残念。オカルト風味に
欠けてしまうというか、悪霊は悪霊でもっと霊らしい姿でいて欲しかったな、
と思った。その方が怖いし説得力がある。それと画面がとても暗く、観にく
いのが気になった。何故バードたちはそこで電気をつけないの、と思ってし
まう。観辛かったのも映画として残念だった。
結局悪い奴と思われた保安官(バードたちの高校の元生徒)が実はそうではな
かったので気の毒だったが、保安官はもっと早く事件の真相を話せば良かっ
たのに、と思った。R・J・Sというイニシャルの本当の意味がわかる辺りは
とてもおもしろかった。スプラッター的なシーンはなく、割と正統派のオカ
ルト・ホラーという感じで良かった。




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コメント (4)
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