1999年のアメリカ映画「17歳のカルテ」。
高校を卒業したばかりのスザンナ(ウィノナ・ライダー)はアスピリンを大量に飲んで
自殺を図り、精神病院に入院する。同じ病棟の患者は、顔に火傷の痕があるポリー(
エリザベス・モス)、虚言症のジョージーナ(クレア・デュバル)、過食症のデイジー(
ブリタニー・マーフィー)、そしてボス的存在であるリサ(アンジェリーナ・ジョリー)
たち。境界性パーソナリティー障害であるという自覚がないスザンナは、常に監視さ
れ管理される入院生活になじめないでいたが、エキセントリックなリサに惹かれ、次
第に仲良くなっていく。
スザンナ・ケイセンの自叙伝「思春期病棟の少女たち」の映画化。薬を大量に飲んで
自殺を図り、両親に精神病院に入院させられたスザンナだが、そこには自分よりもっ
と重い精神疾患の少女たちがいて驚く。絶望を感じていたスザンナだったが、次第に
他の少女たちと仲良くなっていく。特に気が強くリーダー的存在であるリサとは不思
議と気が合い、リザもスザンナと親しく接するようになる。
日本の精神病院のイメージとあまりに違うのでびっくりした。スザンナが待遇につい
て文句を言うと、看護婦が「ここは三ツ星ホテルよ!」と言うシーンがあるのだが、
本当に暮らしやすそうに見えるのだ。監視、管理されるのは仕方ないとしても、病室
はまるで自分の部屋のようだし、談話室のようなところでは自由に過ごしているし、
パジャマや病院衣ではなく普通の洋服を着ている。アメリカだからなのか、時代のせ
いなのか。
看護婦が皆を連れて外出するシーンがある。アイスクリーム屋に行くのだが、そこで
スザンナは同級生とその母親に会ってしまう。スザンナはその同級生の父親と不倫を
していたことがあったのだ。母親に「全部知ってるのよ。一生退院しないでね」とキ
ツく言われるが、リサが追っ払ってしまうシーンはクスリと笑ってしまった。リサは
とにかく問題児で、脱走経験もあり、病院職員たちも手を焼いている。だが最後の方
ではどうしてリサがそんな態度をとるのかわかってくる。スザンナにも。
原作も読みたいと思っているのだがなかなか読めないでいる。この映画、昔観た時も
ラストシーンで泣けたが、今回もやっぱり泣けてしまった。テーマ曲がまたいいのだ。
ペトゥラ・クラークの「恋のダウンタウン」。映画によく合っている。劇中レコード
で流れるスキータ・デイヴィスの「ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド」も印象深い。
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高校を卒業したばかりのスザンナ(ウィノナ・ライダー)はアスピリンを大量に飲んで
自殺を図り、精神病院に入院する。同じ病棟の患者は、顔に火傷の痕があるポリー(
エリザベス・モス)、虚言症のジョージーナ(クレア・デュバル)、過食症のデイジー(
ブリタニー・マーフィー)、そしてボス的存在であるリサ(アンジェリーナ・ジョリー)
たち。境界性パーソナリティー障害であるという自覚がないスザンナは、常に監視さ
れ管理される入院生活になじめないでいたが、エキセントリックなリサに惹かれ、次
第に仲良くなっていく。
スザンナ・ケイセンの自叙伝「思春期病棟の少女たち」の映画化。薬を大量に飲んで
自殺を図り、両親に精神病院に入院させられたスザンナだが、そこには自分よりもっ
と重い精神疾患の少女たちがいて驚く。絶望を感じていたスザンナだったが、次第に
他の少女たちと仲良くなっていく。特に気が強くリーダー的存在であるリサとは不思
議と気が合い、リザもスザンナと親しく接するようになる。
日本の精神病院のイメージとあまりに違うのでびっくりした。スザンナが待遇につい
て文句を言うと、看護婦が「ここは三ツ星ホテルよ!」と言うシーンがあるのだが、
本当に暮らしやすそうに見えるのだ。監視、管理されるのは仕方ないとしても、病室
はまるで自分の部屋のようだし、談話室のようなところでは自由に過ごしているし、
パジャマや病院衣ではなく普通の洋服を着ている。アメリカだからなのか、時代のせ
いなのか。
看護婦が皆を連れて外出するシーンがある。アイスクリーム屋に行くのだが、そこで
スザンナは同級生とその母親に会ってしまう。スザンナはその同級生の父親と不倫を
していたことがあったのだ。母親に「全部知ってるのよ。一生退院しないでね」とキ
ツく言われるが、リサが追っ払ってしまうシーンはクスリと笑ってしまった。リサは
とにかく問題児で、脱走経験もあり、病院職員たちも手を焼いている。だが最後の方
ではどうしてリサがそんな態度をとるのかわかってくる。スザンナにも。
原作も読みたいと思っているのだがなかなか読めないでいる。この映画、昔観た時も
ラストシーンで泣けたが、今回もやっぱり泣けてしまった。テーマ曲がまたいいのだ。
ペトゥラ・クラークの「恋のダウンタウン」。映画によく合っている。劇中レコード
で流れるスキータ・デイヴィスの「ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド」も印象深い。
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