猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

義兄弟 SECRET REUNION

2016-03-14 03:43:45 | 日記
2010年の韓国映画「義兄弟 SECRET REUNION」。
北朝鮮工作員のソン・ジウォン(カン・ドンウォン)が、「影」と共に脱北者暗殺に
向かう。だがその現場に、イ・ハンギュ(ソン・ガンホ)ら諜報員が密告を受けて
駆けつける。この事件で、濡れ衣を着せられたジウォンは党に捨てられ、一方
ハンギュは工作員を取り逃がした上に死傷者を出した責任を問われ、免職さ
れる。6年後再び出くわした2人は、互いに顔と立場を覚えてはいたが、ハンギュ
はジウォンが党に捨てられたことを、ジウォンはハンギュが免職されたことを知
らない。ハンギュは逃げた妻や外国人花嫁捜しといった探偵稼業で生計を立て
ていた。ハンギュの熱心な誘いで一緒に働くようになった2人は、それぞれの
目的を胸の内に秘めながらも、寝食を共にするうちに次第に心を通わせていく。

ソン・ガンホとカン・ドンウォンの豪華共演。ストーリーもとてもおもしろかった。
党に捨てられ、工作員ではなくなってしまったジウォンは、北朝鮮に帰ることも
韓国人になることもできない。こういう人ってたくさんいるのかもしれない。自分
が誰でもないという状況は辛い。しかもジウォンは北朝鮮に妻子を残したまま
なのだ。一方諜報員を免職され、妻とも離婚したハンギュ。彼も妻が引き取った
娘のことが気がかりだ。立場は違えど、家族を思う気持ちは同じ。
お互いのことを知りながら、知らないふりをして同居、仕事をする様子はスリリ
ング。対立する立場にある2人は、お互いの動向を探り続けていた。2人の目
つきにハラハラする。でもジウォンに妻子がいることを知りながら(もちろんジ
ウォンは独身だと言っている)、自分は失敗したが、お前はいい夫になれと言う
ハンギュの言葉にはホロリとさせられる。
この映画で印象に残ったのは、外国人花嫁の実態だ。ベトナム辺りから売られ
てくる女性たちが、夫の暴力などに耐えかねて逃げ出す。日本でもこんな現実
あるのだろうか?かわいそうな女性たち。
そしてとにかくカン・ドンウォンがかっこいいっ。美形、長身、スリム、手足長い、
こんなにかっこいい人ってなかなかいない。ソン・ガンホと一緒にいるから余計
…(失礼)。ラストも「シュリ」みたいな悲劇でなくて良かった。もちろんあの映画
はあの映画でいいのだけど。



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