猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

少林サッカー

2015-05-09 04:13:44 | 日記
2001年の香港映画「少林サッカー」。
”黄金の右脚”と呼ばれるサッカー選手ファンは、チームメイトのハンが持ちかけた八百長
試合に加担したことがきっかけで、自慢の脚を折られてしまった。それから20年、ファンは、
今やサッカー界の首領として君臨するハンの雑用係にまで落ちぶれていた。そんなある日、
ファンは街で不思議な青年シン(チャウ・シンチー)と出会う。少林寺を信奉する彼は、くず
拾いをしながら道行く人に少林寺を説いて回っていた。ファンはふとしたことからシンの
超人的な脚力を見抜き、自らが成し得なかった夢をシンに託すべく、彼にサッカーを教え
込む。

少林寺拳法を駆使してサッカーをするという、奇想天外で、くだらなくて、でもおもしろくて
ちょっと感動もしてしまう、そんな映画だった。サッカーのことはわからない私にも楽しめた。
昔はスター選手だったのに、足が不自由になってしまったファンは、超人的な脚力を持つ
シンに夢を託し、チームを作ろうとする。シンは少林寺の兄弟弟子たちに声をかけ、仲間が
集まる。
この兄弟弟子たちのキャラがいい。鉄の頭を持つ男、鎧の肌を持つ男、魔の手を持つ男、
そして香港コメディ映画には欠かせない大食いのデブなど、個性豊かな面々が揃っている。
トラックスーツを着てブルース・リーに成りきっている者(さり気なく髪型も真似している)も
いて、笑えた。
大会に出場し、はみ出し者たちばかりのファンのチームは次々に勝ち抜き、ついにハンの
チームと対戦することになるが、彼らはアメリカ製の新薬を使用していた。
卑怯なハンのチームに苦戦を強いられるファンのチームだが、そこに太極拳の達人で、
太極拳を用いて饅頭の生地を練る、饅頭屋のムイ(ヴィッキー・チャオ)が男装して現れる。
このムイとそれに続くシンの活躍は感動的だ。
この映画はスポーツ・コメディだが、社会の底辺にいた者たちが自信を取り戻すという
物語でもあり、そこがいい。でも私としては、「カンフー・ダンク!」(少林寺ではなくカンフー
だが)の方が好きかもしれない。
何度かテレビ放送されていて、ずっと観たかったのだが、いつも吹き替えなので観ていな
かった。今回はBSプレミアムなのでやっと字幕で観られて、嬉しい。



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