猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

きらめきの季節 美麗時光

2013-04-20 04:44:34 | 日記
2001年の台湾・日本合作映画「きらめきの季節 美麗時光」。
アウェイ(ファン・チィウェイ)とアジェ(ガオ・モンジェ)はいとこ同士で、大親友。家族
ぐるみの付き合いがある。2人ともまともに職についておらず、チンピラのような生活をして
いる。アウェイには双子の姉ミン(ウー・ユゥジィー)がいるが、ミンは末期がんで、残された
日々を家族と過ごすために病院から自宅に戻ってきていた。
アウェイにとってミンは最愛の姉だ。ミンを車椅子に乗せ、散歩したりして、世話をしている。
ミンはいつも水槽の熱帯魚を見ている。それは別れた恋人アチャ(ツェン・イーチャア)との
思い出だった。ミンは余命がわかってアチャに別れを告げたのだった。
アウェイとアジェは成り行きで暴力団に足を踏み入れてしまう。ピストルを持たされ、気が
大きくなる2人。
ある日取り立てに行った先の親分を射殺してしまう。2人はアチャのところへ逃げる。
アチャは安ホテルを経営していて、2人をかくまってくれた。
アチャのホテルにも、アウェイの家にあるものと同じ水槽と熱帯魚があった。
アウェイがアチャのホテルに泊まった日、ミンは息を引き取った。
アウェイとアジャは家に帰るが、再び外出した時、射殺したやくざの組員たちが、大勢待ち
構えていた。

高い評価を受けた映画である。とても良かった。タイトル通り、若者たちのきらきらした人生が
印象深い。
アウェイたちはいくつくらいなのだろうか?21~22歳くらいだろうか。そんな年齢で末期がんに
冒されたミンがかわいそうでならない。
アウェイが、ミンが死んだ後、ミンの遺した手紙を読むシーンが感動的だ。アウェイにとって
ミンは最愛の人だったのだ。アウェイが泣くシーンに、私も涙が出そうになった。
この映画の中で、水槽と熱帯魚が重要な役割を持っている。ミンと、別れた恋人アチャの思い出
である。アチャはずっとミンを愛していた。ミンのためを思って、あえて別れを受け入れたのだ。
そんなアチャの姿も悲しい。
アウェイの祖母の、「もうミンはいないんだね」という言葉が胸に残る。
コメント
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