猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

エド・ウッド

2013-04-09 04:05:50 | 日記
ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の「エド・ウッド」。
実在した映画監督エドワード・D・ウッド・Jr.の物語。
俳優、監督、脚本を手がける30歳のエド・ウッドは、ヒット作に恵まれず貧乏だった。
ある時性転換した男の映画を作るという話を噂に聞き、自分を監督に使って欲しいと
映画プロデューサーに売り込みにいった。
「僕は女装が趣味だから、主人公の気持ちがわかる。監督に適している」と言ったが、
バカにされて追い返された。
エドはその後、往年の怪奇スター、ベラ・ルゴシと出会う。年を取ったベラは、もう何年も
映画に出演していなかった。エドは大スターのベラを配して映画を作ることにする。
だが出資者がなかなか集まらず、資金集めに奔走する。プロデューサーのところに行けば
「ベラ・ルゴシ?まだ生きてたのか?」と言われる。
俳優仲間も集まり、どうにか映画製作にこぎつけたが、ヒロインを恋人の女優ドロレスでは
なく、出資してくれる別の女優にしたため、ドロレスとの仲はこじれ、やがてエドの女装
趣味にも耐えられなくなったドロレスは、エドの元を去っていった。
なんとか映画を完成したが、上映されても観客からは大ブーイング。
次回作に取りかかるエドだったが、ベラは長年の麻薬中毒で体が弱っていた。歩けない程
衰弱したベラを、エドは入院させる。その病院でキャシーという女性と知り合い、彼女は
エドの女装癖も受け入れてくれ、恋人になるのだった。
だがベラが健康保険に入っていないことがわかり、入院費が払えないとわかると、病院は
ベラを退院させた。ベラもまた、お金に窮していたのだった。
ある日エドはバーで尊敬するオーソン・ウェルズに出会う。ウェルズはエドに「作りたい映画
を作りなさい」とアドバイスする。
そしてやがてベラは死んだ。エドはベラの飼っていた犬たちを引き取り、ベラの代役を立てて
映画を完成することを誓うのだった。

ちょっと変わった映画だった。というより、主人公のエド・ウッドが変人だからこうなった
のか。エド・ウッドはアメリカ史上最低映画監督と呼ばれているそうである。
写真を見たが、ジョニー・デップがエドそっくりにメイクをしていておもしろい。
ジョニーは本当に映画ごとにいろんな顔を見せる人だなあ。
昔の映画の作り方は興味深かった。CGなどない時代、怪奇映画やSF映画を作るのは大変だった
だろう。作るのもだけど、まず資金がないと映画製作に入れない訳で、映画監督ってお金が
ないとやれないんだな、資金集めって大変なんだな、と、エド・ウッドに同情してしまった。
エドは終世映画がヒットすることはなく、晩年はアルコール中毒になり、54歳の若さで
亡くなったそうだ。

エド・ウッドのファンはこの映画を作ったティム・バートンや、デヴィッド・リンチ、クエン
ティン・タランティーノなど、おたくっぽい人が多いらしい。
それにしてもこの映画、女優陣がサラ・ジェシカ・パーカー、パトリシア・アークェットと、
ブスばかりなのは何故?







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする