今だけのお楽しみ



今竹林では、可愛い筍達の誕生ラッシュ
小さいときはこんなに美味しいのに
大きくなるとあんな立派な竹になって
歯も立たない
あっという間に伸びます。
気が付くともうりっぱな青竹になってます。
今だけのお楽しみ、筍のお刺身
ちょぴりほろ苦い味が春の名残を伝えます。

それから長瀞では八重桜のライトアップをやっています。
まだまだ桜が綺麗です。
5月の連休までは桜は十分楽しめそうです。
これも今だけのお楽しみです。


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癒しタイム



上の写真のビー玉が胸にはめ込まれた流木の人形。
長女の2年前、18歳の誕生日にプレゼントした
上岡学先生のものです。

なぜ此処にあるか・・・
また返品されたのではありません?!

一ヶ月前頃、娘から渡されました。
「私の部屋よりセラヴィに置いてある方が似合うと思う」
と娘に言われ、とてもショックでした。

当時18歳の彼女は、ちょうど悩める時期でした。
これは、そんな娘に私なりの想いを込め贈った人形でした。

彼女の言葉にショゲまくりの私に
「貸してあげる」と言葉を添えてれました。
返品ではない。良かった!ほっ!(#^.^#)

セラヴィに置いたこの人形を見て
「ヤッパここに合うね!」と嬉しそうに笑ってました。

長女は今セラヴィで裏方さんをやってます。
セラヴィを少しずつ好きになってくれたようです

もしや今の彼女には
この人形も、必要無くなったのかな?

今人形は、ビー玉の心に
よく光の当たる場所に置いてあります。
以前長女がベットの脇の窓においてあったように

胸のビー玉を通した
小さな小さな宇宙に写しだされた世界は
天と地が真逆となります。
自然の景色に光が差し込み、それは美しい。

別に天と地が逆になることなんて
なんら問題じゃない。
大事なのは光が差し込むって言うこと。
それだけのことで
ビー玉は見るものに美しい光と感動を与えてくれます。

二つ目の作品は
セラヴィの為に購入しました。
身体は流木。背中の階段部分は錆びた鉄で出来てます。
おどけた顔も勿論、なにより可愛いのですが、
あどけない可愛い顔が、錆びた鉄を背負う。
そんな取り合わせがなんともシュールで・・
錆びた鉄は硬さが取れて、流木と妙に相性がいいのです。
鉄も年月を経ると丸くなるんですねぇ~

これは廊下の正面竹林の前に置いてあります.


ここからは、2005年6月29日長瀞「風の丘」にての神岡学先生の個展を撮影させていただいたものです。

今年の5月6日から同じ場所で個展あります。ぜひ本物をご覧ください。
素晴らしいですよぉ~!!
セラヴィより車で10分です。

でも、先ずは、ご一緒に癒しタイム(~o~)
心が・・・・ほぉ~(#^.^#)




神岡学と神岡衣絵の空想美術館
http://www.k-museum.jp/
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拡大鏡


これはフロントに置いてある拡大鏡付き電気スタンド
芳名帳の記帳の際、
時々ご不自由そうなお客様を見て置きました。

そろそろ管理人も危なくなりました。
針に糸を通すのが下手になりました。
キャー白髪!・・・一本抜いたらその脇にもあり
これって!!老化です。

年を重ねる事がいつも幸せでした。
きっと数年後にはこんな素敵な私が居ると。
でも老化については他人事でした。

老化現象は実体験すると、
なんだかとても落ち込むものです。

ちょっと思い出しました。
結婚後、近くのお茶のお稽古場に代させてもらいました。
ここの先生は、かなりお年を召していらっしゃいました。
お手前はいつもお弟子さんが見て下さいます。

でも、ある日一度だけ先生の
幻のお手前を見たことがあります。

心に残る素晴らしいお手前でした。
茶巾で清めると言うより
心で清めるようなお茶碗の扱い。

所作の静かでいて、重くなく
圧倒されると言うのではなく
控えめと言うのでもなく
上手く言葉が見つかりません。

空気と一つになったような
そんなお手前でした。
年老いた手の美しいこと
枯れると言う事の美しさを初めて知りました。

この先生も、今はいらしゃいませんが
可愛いお婆ちゃんもいいけど
静かに美しく枯れて行きたいと思った事を
思い出しました。

老いを認め、共に歩むと言うのもまんざら悪くないかなぁ
枯れてゆく中でしか見つけられない美しさもあるから・・・


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蚊取り線香


これは、長瀞のガラス工房「聡」の富田聡さんの作品。
早くも蚊取り線香出しました。

今年は早いです。
もう、蚊に刺されました。
それも小指です。
これがかゆいのに小さいからかき難い。
やはり、かゆい所は豪快にかいてこそ
それがまた、気持ち良いのですよねぇ。

蚊取り線香の匂いが好きです。
幼い頃お婆ちゃんの家に夏休み泊まりに行くのが恒例でした。
蚊帳があってそれが寝る時の楽しみでした。
夏休みは、いとこ達がたくさん集まって
蚊帳の中で大騒ぎ
もちろん枕投げ。
蚊帳が切れるといつも叱られました。
蚊帳の中にはいつも外から蚊取り線香のいい香りが漂いました。
この香りで夢路についたものです。

お婆ちゃんの家には長い廊下の縁側もあって
そこで良くスイカの種飛ばしをしました。
スイカを食べながら
口に残った種を何処まで飛ばせるか競うのです。
舌を笛のように丸め、一気に飛ばすのです。
スイカは外で顔中ぐしゃぐしゃになりながら食べるのが
今でも一番美味しいと思います。

お婆ちゃんの家には曾お婆ちゃんも居て
お婆ちゃんが背が高いので
「大きいおばあちゃん」
曾お婆ちゃんは背が低いので
「ちっちゃいおばあちゃん」と呼んでました。
ちっちゃいお婆ちゃんは背中も曲がって
縁側で丸い眼鏡を鼻にかけ良く縫い物をしてたり、
そのまま居眠りをしていました。

7人兄妹の母の実家ですから
いとこが集まると子供だけで18人は居ました。
それでも、ちっちゃいお婆ちゃんはみんなの名前を全て覚えてました。
ちっちゃいお婆ちゃんはまったく怒らずいつもにこにこしているので
小さい組の子供達は特にちっちゃいお婆ちゃんが大好きでした。

大きいお婆ちゃんに叱れそうになると
子供達は、ちっちゃいお婆ちゃんの後ろにお団子のように隠れました。
ちっちゃいけど大きいお婆ちゃんより強い事を子供心に知っていたのです。

大切な物を隠す時は、ちっちゃいお婆ちゃんに渡しました。
ちっちゃいお婆ちゃんは耳が遠く、ひそひそ話をしていても
だんだん声がおおきくなって、皆にすぐバレてしまいます。
だからそっと、ちっちゃいお婆ちゃんの座ってる座布団の下に手を入れ隠しました。
ちっちゃいお婆ちゃんが、ニコッと笑うと了解の合図です。

ちっちゃいお婆ちゃんは箪笥にお菓子を隠していて
良くそっともらいました。

お婆ちゃんの家は、その頃トイレが外にあって
怖くて一人では行けませんでした。
いつも、隣の部屋の、ちっちゃいお婆ちゃんを起こして
付いて行ってもらい、手をつないで戻ります。
そのままちっちゃいお婆ちゃんの布団にもぐり込み、
とっても安心して眠りました。

気が付くと、ちっちゃいお婆ちゃんは本当にちっちゃくなっていて
私は膝を折ってちっちゃいお婆ちゃんの笑顔を見なくてはなりませんでした。

今はおっきいお婆ちゃんもちっちゃいお婆ちゃんも居なくなりましたが
どちらのお婆ちゃんにもとっても良くしてもらいました。

夏の幼き思い出は、蚊取り線香の香りと、スイカと縁側。
そしてちっちゃいお婆ちゃんのしわしわでやわらかな手。
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不思議な出会い・・追加編



一週間前頃にアップした「不思議な出会い」のステンドグラスの傘。
後二つあったことが判明しました。

実は、一緒に行ってくれた友人が、
最後の傘は3個あり、
管理人、大喜びで
「全部頂きます」と鼻息も荒く、
即決で全部抱え、持ち帰って来たことを覚えておりました。

そう言われればそうだった・・・
と記憶を手繰り寄せながら

では!後2個は一体何処に?
ありました。
すまないことをしました。
管理人の思い違いで2個の傘の存在を忘れてました。
セラヴィは、たいへん小さな宿なのに
管理人が見落とすとは・・^_^;
この思い込みの激しさは自分でも呆れます。

最後の傘に出逢ったのは
厨房が中心のリサイクルショップ
厨房の改装の際。
小さなステンレス製の流しや、棚を入れようと
現場監督の友人と共に出向きました。

そこで埋もれていたステンドグラスの電気の傘を見つけて
え!!まさかこんなとこで出逢うとは!!
仰天したしだいです。
そうでした。しっかり思い出しました。
最後の傘は骨董屋ではなくリサイクル厨房店でした。

私の記憶の中で傘との3回の出会いは
実に、衝撃的に心に残っていたのに・・・
なんと最後は3個全部持ち帰って来たことを忘れていました^_^;
買った場所も友人に聞いて思い出しました。

追加編であとの二つのご紹介
この傘達にはホント悪い事しました。
まあ、そのくらいセラヴィに溶け込んでいると言う事で・・
ご理解の程を・・・^_^;

前回頂いたコメントで
「仲間の傘を呼んだのでは?」
とありましたが
本当にそうだったのかも知れません。

でも、もし次回、4つもも5つも出逢ってしまったら・・
慌てて、傘達をなだめる管理人です。

毎回ブログを書く事によって
固まっている脳の記憶を紐解く管理人です。
ありがたやぁ~ありがたや。

それでは皆様、管理人も見逃した^_^;
5個の仲良しステンドグラスの傘を
セラヴィで見つけてみてくださいね。



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万華鏡



これはセラヴィのフロント脇の机に置いてある万華鏡。
アメリカの作家のものだったと記憶してます。

セラヴィでは各お部屋にも万華鏡が置いてあります。
こちらの方は、ステンドグラス作家、大塚基純の作品です。

万華鏡は大人になっても、覗くだけで
瞬時に少年少女に返る事が出来ます。

覗いた方はとても幸せな気持ちになりますね。
でも管理人の幸せは、
「わ~」と言いながら
純真に喜び、少女少年に返るお客様のお顔を見る時です。

昔の万華鏡はまわして使ったものですが、
これは棒の中のものが上から下に落ちる瞬間を見るので
回さず、終わるとひっくり返すだけです。

これも、実は2度と同じ作品を見る事は出来ません。
その瞬間の目に焼きついたものが全てです。

形には残らないけれど、
その一瞬の心に残ってゆく画像は
心惹かれます。

この一瞬の景色を一人でしか見れない事が
嬉しいような・・悲しいような・・

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五月人形



この人形は管理人が尊敬する女性の一人
人形作家、高梨京子先生の作品です。

女の子ばかりの我が家では五月人形が無く
貸して頂きました。

昔、鼻たらし坊主が居ましたよぇ~。
最近ではめっきり見なくなりました。
鼻水は袖口で拭いちゃって・・
本当に「昭和の日本のガキンチョ」といった感じです。
この人形、目鼻立ちも、ちょっと小生意気な坊主
ガキンチョそのものでいいですよねぇ。

そう言えば、喧嘩すると
何故か「お前の母さん、でぇべぇそ!!」とか
「しょんべんたれ」なんて
訳の分からない憎まれ口言ってね。

現代の男の子と違って
土の匂い、草の匂いがして来ます。
男の子がメンコで遊び、
唾と袖で、泥団子磨く、
そんな平和な日本がここにあります。

この人形、そんな時代を思い出し、
思わず嬉しくなちゃう人形です。

五月のお節句の雰囲気作りの為
新聞紙で兜の帽子を作りました。
どうやっても、うさぎの耳なってしまう管理人の兜
何度も折り直しましたが・・諦めました^_^;

そこで、スタッフ総がかりで兜作りが始まりました。
管理人の作った兜を大笑いしたスタッフも
娘しか居ないからとか・・
遠い昔で覚えていないとか・・
いろんな言い訳の中。
それでも最後に一番若い男子が作り上げました。
それにはみんなが「ほ~」
彼はかなりお株が上がったようです。

そう言えばこの人形
腹掛けをしているのですが
実はこの下には
かわいい「ちんちんくん」がついていて
女の子しか産んでいない私を含め3人の
スタッフは大騒ぎ!!
「かわっいっい!!」

無言のまま・・・されるがまま・・のお人形の僕ちゃんは
「凄いとこ来ちゃったなぁ」
と後悔していることでしょうね^_^;

5月6日には先生にお返ししてしまいます。
限定ですのでぜひ
覗いて見て下さい。
いや変な意味ではありません^_^;
ご覧ください。

さすが男の子。
この小生意気そうな顔がかわいいの~!!
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石と流木の花入れ



これはセラヴィの玄関脇バルコニーへの入り口にある花入れ
流木に二つの石が包み込まれてます。
流木と石と荒川と叔母の合作です。

岩は 長い間川を流れながら
小さな丸い石のかけらとなり
また、大木は長い間流されながら、
細くなめらかな流木となり・・・

気が付くと彼らは出会うのです。
きっと衝撃的な出会いに違いない。
運命の出会い。

二つの小さな硬い石がやわらかな流木にしがみつくように
流木は残された細くも強い体で、しっかり抱き止めるかのように
お互いを一つにしたのです。
二度と離れることはありません。

この地にたどり着き、
つる籠造りの名人の叔母の所へ行き
そして今、セラヴィを安住の地としました。
流石に名人もこの流木には小さな籠をつける他
術が無かったようです。

流れる川は二つの石と木にどんな奇跡を与えたのだろうか?
長い時は、こんなに強くも優美な、美しい花器を作り出しました。

自然の力の前に私の言葉や説明が
悲しいほど薄っぺらい・・・

春の花にも、夏の花にも秋の花にも冬の花にも
どんな季節の花にも合う。
特に野の花が良く似合う。
どんな花も包み込む静かな花入れ。

大きな想いを抱えながら、何の主張もしない。
そこに居て、誰の邪魔もしない。
ただ、だた静か。
そんなものがセラヴィには沢山ある。

そんなもの達が、管理人は大好きだから


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トカゲのしっぽ



これは、何かの本で見た古い中国の箱物を見て、いたく感動し
管理人が20年位前に作ったタバコの吸殻入れの蓋です。
ご紹介するほどのものではないですが^_^;
昨日尻尾の切れたトカゲを見まして思い出しました。

製作の為、観察がてらトカゲを捕まえようと思ったら
尻尾が切れしまい。びっくり!
切れた尻尾が動いているのに、またまた、びっくり!
もっとビックリしたのは
トカゲである事は言うまでもありませんがm(__)m

トカゲは逃げる時自分で尻尾を切ると言いますが
死んでしまったのでは?と
その後毎日トカゲの行方を捜しました。
数日後、尻尾の切れたトカゲに出くわし
本当に、ホッとしたのを覚えてます。

この時から、トカゲが可愛く見えて
特につぶらな瞳が澄んで、クリッとかわいいのです!
トカゲって恐竜の赤ちゃんみたいでしょ(~o~)
きっと卵から生まれるんでしょ?恐竜みたいに???

この蓋、身体のどの部分より尻尾に時間が掛かりました。
尻尾がぼこぼこと不恰好になったのは
管理人の後ろめたさが形に出たようです。
動揺が尻尾に出ちゃってます。
何をしても分かりやすい性格です^_^;

セラヴィの入り口。
水琴窟の近くの草むらにトカゲが昔から住んでます。
何処にも居るのですが
ここには尻尾の切れたトカゲが居ます。
トカゲは尻尾が切れてもすぐ生えてくるというのですが
未だ尻尾の生えないトカゲが居ます。
ただこれが20年前の同じトカゲかどうか分かりませんが^_^;

何故なら、トカゲの尻尾を切ってしまったのは
同じ場所で、
20歳になる長女の幼き日と
10歳の末娘、
私を含め、知ってる限りで3人ですから^_^;

皆悪気はありませんでしたが
ごめんなさいm(__)m遺伝です。

ちなみに真ん中の娘は
尻尾を切ってしまうと言う荒業はありませんでした。
こちらババ似かな?

可愛いでしょ?
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出世払い



どこに置こうか?
いつも行き場があっちこっちになる
この細工した大きな皿と見る度に彼女を思い出す。

実は他に同じような皿が3枚程あったと思う。
スタッフルームに飾られっぱなしの数枚の絵も彼女のお持ち込み。
考えると彼女が来なくなったって、もう、10数年。
元気なのかなぁ~。生きてるかなぁ~
ぜったいしぶとく生きてるだろうなぁ!!

面白い友人の友人が居りました。
私は面識がある程度でしたが、
いつも変わったものを持って来ては
格安で(本人曰く)置いて行きました。
その上、泊まる所が無いと。
出世払いで数日泊まると帰って行くのです。

そしてまたやって来て、
何かを格安?でセラヴィに譲りそのまま泊まり
出世払いと言って帰って行きます。
宿泊費より多くのお土産を持って・・・^_^;

管理人は自由気ままで美しくホラ吹きな彼女が大好きでした。
知識も豊富でセンスも良く、ホラ吹きだけど、ずる賢しこくない。
ハーフの彼女の端正な顔立ちは、
オカメ顔の管理人にはそれだけでとても説得力があるものでした。

長い足をきれいに組んで、いつも素敵な話を聞かせてくれました。
彼女の夢のような話を聞くのが管理人は大好きでした。
ホントでも嘘でもそんな事は別段気になることではありませんでした。

からりとした青空の似合う素敵な女性でした。
見送りをすると、いつも後ろ姿のまま手を上げてバイバイする姿が
青い空に生えてカッコよかったぁ。
「きっとあんな人にはもう会えないだろうなぁ~。」

彼女が居た時代がとっても平和に思えるのはどうしてだろう?

前回のおしゃれな暖房器で写真を撮って思い出しました。
ここに置いてあったことを。

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