桜色のグラス


昨日お泊りの素敵なお客様のお話です。
夕食時、地元のたる酒を頼まれた女性に、
いつものように、
「お好きなグラスをお選びください。」
とお持ちしたところ
「どれにしようかしら・・」
迷っている女性に、お連れの男の方が
「今来ているピンクの洋服に合わせて、
このグラスはどう?」
と選んだグラスがこれです。
地元の作家のものが多い中、
これは、沖縄の作家のグラスです。
淡いピンクの口からゆっくりと若緑のグラス
まるで桜の花のように春らしい色合いです。
実は、この男性。
幼稚園の年長さん!!
お母様とお二人でお越しになりました。
小さなジェントルマンはお母様をしっかりエスコートして?
素敵な笑顔を残し本日お帰りになりました。
その後姿を、春風の中うっとりとお見送りさせて頂いた管理人でした。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

おらく橋


今日も良い天気でした。
ほわほわの茶色の山が益々
むくむくほわんほわんピンク帯びてきました。
山桜をやさしく包み込むように
山は春の香り色に染まります。
「きょうのあなたは、めちゃめちゃ可愛い!!」
なんて今日も声かけました。
私の一番お気に入りの景色です。
これは、セラヴィに通う時のご褒美!
毎回、真正面に立つ四季折々の山に暫し心奪われます。
ここは高砂橋を渡る所です。
この高砂橋。昔は『おらく橋』と呼ばれました。
おらくさんと言う方が村民の為
私財を投げ打って昭和7年つり橋を作ったのが
この橋の始まりだそうです。
何度かの洪水の為この橋は3代目となります。
貧しい村ですが、家も失い消息を絶ったおらくさんを
村民が力を合わせて呼び戻ましたそうです。
まだ昭和の話。遠い昔のお話のようです。
ここの村は川に隔たれて居るため
橋が無ければ峠を越える他、外へ出るすべはありません。
そんな不自由さが今の村の伝統を守りました。
今も続く犬の念仏・赤子抱き・等々。
長くなりますから後々お話しする事といたしましょう。
ホント、ここは素敵なところです(~o~)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ふるかぶ


セラヴィの玄関に古い瓶があります。
その中には、めだかが住んでいます。
このめだか、この瓶を骨董品屋で一目ぼれした時からのお付き合い。
その頃すでに5年も、この瓶を住みかとしていためだか
彼らからすれば私は「新参者」
骨董品屋の店主に頼み込み
めだかごとセラヴィに引越しすることとなりました。
新参者のお義理を果たすべく
ふるかぶに餌をあげながら思うこと,
めだか達は長瀞に引っ越したこと知ってるのかなぁ
秩父の冬の厳しい寒さにも耐え早や6年。
もうここが彼らの住みかとなってることでしょう!
気に入ってくれたかなぁ
それとも引越しのことも気に掛けてはくれていないのだろうか?
新参者の気持ちを知ってか知らずか
きょうも、いつものように
待ってました!と餌を食べるめだか達です。
コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )

白木蓮開花!


セラヴィの露天風呂に木蓮の花が開花しました。
例年より10日は早い開花です。
短いこの時期だけの素敵なライトアップが見られます。
露天風呂に大きくそびえる木蓮の木。
暗闇から浮き出る真っ白な花が
それはそれは幻想的です。
今週から来週のお客様は大変幸せ!!
幻想的な世界にうっとりすることでしょう。
星も霞む美しさです。
大きくそびえる木蓮は25年前頃ここに植えられました。
昔、父の自慢の庭園だった頃からのものです。
その頃は、まだ私の背丈程だったことを思い出しました。
本当に大きく立派になりました。

関越花園のインターを降り、秩父方面に向かう途中
この木蓮が民家の庭のあちこちに真っ白な花を咲かせてます。
もう既にみんな満開です。
車でたった30分で気温が2・3度低い秩父盆地の長瀞では
今5分咲き。可憐さが増す素敵な花具合です。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

始めの一歩の椅子


セラヴィにヘンな椅子があります。
ノミでくりぬかれた座椅子部分は不器用そうに重く
そこに流木のきゃしゃな足が
まるで生えて来たようにくっついてます。
今にも歩き出しそうに一歩踏み出した足は
まさしく、何かの生き物・・虫のようです。
とても人間のお尻など乗せてくれそうもなさそうな生き物です。
それでも、不安定そうに見える椅子に座り、驚かされます。
素晴らしい安定感と心に沁みる包容力。
「なんだぁこれでいいんだ。」
なんて、ためらった自分を思い返します。

製作者はここへ置くことを最後まで渋りました。
「この椅子は外に置きっぱなしにして
 散歩のおじいちゃんが座り、
 雨風にさらされ、虫の寝床となり
 自然に返るのが一番!」と言うけれど。
今はまだ、果てて行くこの椅子を見てる気持ちにはなれないので
強引に、ここに置かせて貰ってます。
ましては、このようなメモまでつけちゃったから、
「商業ベースのせて、臭い芝居は止めろ!」とか喚いてました。

感動は大切な人と、分かち合いたくなります。
私の大好きな人が作った椅子ですから余計に想いが増すのでしょう。
でも、今は、ちょっぴり自然に返してあげたい気もしている管理人です。

いつか私がこの椅子虫の本心を聞けた時、自然に帰す事にしました。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

大人になりました(~o~)

「ホー・ホケキョ・ケキョ・ケキョ♪♪♪
 ホー・ホケキョ♪♪」
いい声が雨上がりに響きます。
この間まで、まだ上手く鳴けない鶯が、
今日は自慢げに喉を震わせます。
「ケ・ケ・ケキョ・ケキョ・ケ」と毎日練習を重ねてましたね!
たどたどしくも、かわいい声に思わず笑ってしまいました。
気が付くと本当にお歌の上手なこと。
あのかわいい鳴き声を聞くのも
また、来年のまでのお預けです。

澄んだ空気の中、鶯の声がひときわ素敵に響きます。
雨でつやを帯びた草木や土・庭の石達。
雨の後の香りまでが、
澄んだ声に良く似合います。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

母性愛


「ケンケィーン」
甲高い声が響き渡ります。
この辺を棲みかとしている雉(きじ)です。
私が来るずっ-と前からここに居るのでしょう。
セラヴィが出来てから24年のお付き合いとなります。
あの頃からここもかなり変わってきているのに
雉はそのまま、ずっと同じ声で鳴き続けてます。
母雉は切ないほどの母性愛で子供を守ります。
こんな話を聞きました。
母雉が卵を暖めている時、
草刈をしていたら、
気配にすら敏感な雉が身じろぎもせず
母雉はそのまま子供を暖め続け
鎌で首を刎ねられたといいます。
また、山火事が合った時、炎に包まれても卵を抱き続けたそうです。
いつぞや、上野の美術館の日本画展で
真っ赤な炎の中の雉が描かれていました。
そこでお聞きした話です。
胸が詰まりました。
かなりショッキングな話になりましてすみません。

セラヴィには「人生」という意味もあります。
人生=人類の生存・人の一生・生涯
何代目の雉の鳴き声かは分かりませんが
この母の愛が今の雉を守り続けてくれているのだと思います。
そんな雉が、いつまでもここに居てくれることにに心からの敬意を込めて
セラヴィの玄関のドアには守り神のように母と子の雉を
そして、セラヴィの奥には、雄の雉を
長瀞の風景と共にステンドグラスで製作して頂きました。
ドアを開けるたびに真の愛をもらって見てはいかがでしょう。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

しあわせのおすそ分け

このところ良い天気が続きます。
枯れ木から新緑に変わる今のやさしい茶色の山が
私は、大好きです。
輝くグリーンも良いのですが、
私は、裏葉色のようなトーンの緑に心揺らされるせいか、
今の山々がうきうきするほど好きです。
冬の厳しい顔から一変します。
同じ茶色の山ではありますが、
木々の枝に芽が付き遠くに見える山々は
良く見ると、羊の背中のよう!
ほわほわと優しい茶色となってます。
写真にとりましたが流石にこの茶色は難しく。
冬山の木々の茶色と春芽を付けた木々の茶色の比較は
私の腕では皆様にお伝えできないようです。
ぜひ!今の時期に秩父の山々を実際にご覧ください。
この感動は見ていただくしかないようです。
きっと優しい気持ちになれること請け合いです。
ぜひ、ご覧あれ!
幸せのおすそ分けでした。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )