【先週は仕事、今週は検査入院で登山は休み、過去の登山でお楽しみ下さい】
2010年8月20~4泊5日で裏銀座を縦走してきました。
Ⓜツアー、TDはT内さん、ガイドはA沼さんでした。
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今回は8つの山(日本百名山2つ)に登り、稜線歩きを楽しむ、山小屋3泊は初体験になる。
■8月20日
初日は新宿~七倉山荘までのバス移動のみ。
新宿を13:00に発ち、信濃大町を経由して高瀬ダム(東電管理)へ向かう。
高瀬トンネル手前にある「七倉山荘」へここは山小屋ではなく、温泉旅館。
硫黄温泉に入り、明日以降の縦走に備える。
▲8月21日(縦走初日)
七倉山荘~高瀬ダム~(ブナ立尾根)~烏帽子小屋~烏帽子岳
6:30 高瀬トンネルのゲートが開く。
ここをTAXで15分間の移動(徒歩では約90分)、高瀬ダムへ向かう。
7:15 高瀬ダムサイトを歩きスタート。
奥に見えるトンネルを越え不動沢(水は涸れている)に架かる長いつり橋を渡り、
烏帽子岳の登山口へ。
7:40 ブナ立て尾根を登る。
北アルプス三大急登に数えられるこの尾根は、その名に恥じない。
ブナが多い樹林帯、日差しは樹林で遮られるが、約5時間弱の登りは半端ではない。
花もこれといったものはない、ゴゼンタチバナ、カニコウモリぐらい。
:カニコウモリ :ゴゼンタチバナの実
11:10 「タヌキ岩」を通過。この登山道はこれといった目印も少ない。
登りの登山者は何組か会ったが、下ってくる人はいない(時間が早いせいか)
時折樹林が切れる場所にくると、日差しが痛いくらいだ。
樹林帯が終わり視界が開ける、稜線に出るとお花畑「烏帽子小屋」看板が出てきた。
12:20 烏帽子小屋に着く、小屋の周囲にあるイワギキョウが印象的だ。
残った昼飯を食べ、リュックをデポし、烏帽子岳へ向かう。
:ニセ烏帽子岳
往復90分の行程だ。
遮るもののない稜線歩き、爽やかな風が心地いい。
花崗岩が風化した砂礫の登山道、コマクサ、コゴメグサ等がロープで保護されている。
:コマクサ :イワギキョウ :コゴメグサ
:烏帽子岳が目前に、岩峰だ。
13:30 ハイマツの続く最後の登りを経て、岩場の下に。
最後の岩登り、けっこうハードな登りだった。
:山頂
13:45 烏帽子岳ではなく、烏帽子岩といった方がわかりやすいかもしれない。
:縦走路
明日歩く縦走路。
眺望は360°、明日から歩く山々が見えた。
14:20 往路を下山し、烏帽子小屋に戻る。
夕食までつかの間の時間、”まったり”過ごす、夕食に食べた「天麩羅」が美味しかった。
(山小屋で揚げ物が食べられるとは思っていなかった)
行程:標高差1500m、約11km、歩行6.5時間
6:30 七倉山荘 =7:15 高瀬ダム ⇒7:40 烏帽子岳登山口(ブナ立尾根)
⇒11:10 タヌキ岩 ⇒12:20 烏帽子小屋 ⇒13:30 岩場 ⇒13:45 烏帽子岳
⇒14:20 烏帽子小屋
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■8月22日(2日目)
烏帽子小屋~野口五郎岳~真砂岳~水晶岳~祖父(ジジ)岳~雲ノ平山荘
今日から本格的な縦走のはじまりだ。
4つの山を経て、「雲上の楽園・北アルプスの奥座敷」と形容される雲ノ平小屋までを歩く。
:影烏帽子
5:50 烏帽子小屋をスタート、影烏帽子が姿を現していた。
(奥の稜線は、読売新道から赤牛岳)
:三ツ岳
天候は晴れ、この時間にもう日が差している、尾根を渡る風はやさしい、山はもう秋か?
右側は赤牛岳(山肌が赤い)それに連なる水晶岳、その奥には薬師岳が見える。
振り返れば烏帽子岳が、その後ろの立山連峰が遠ざかっていく。
:野口五郎岳
正面に野口五郎岳(2924m)の異様な山容が見えてきた。
:山中の岩場を「ゴーロ」という。
五郎は当て字で、麓の野口という場所から見えたのでこの名がある。
鞍部の野口五郎小屋で休憩し、8:30 野口五郎岳山頂
正面には、槍ヶ岳、その奥に穂高連峰が。
北に剱岳・立山、その奥に白馬岳、東には高妻山から火打岳・妙高山と信越の山々が見える。
眺望の必須アイテムは「晴天であること」を認識する瞬間だった。
登山道にリュックをデポし、真砂岳(2862m)へ、9:45 真砂岳山頂。
このまま下れば、湯俣岳を経て高瀬渓谷に降りる。
付近には温泉が点在し、天然記念物である「墳湯丘と球状石灰岩」がある。
登山道に戻り、「東沢乗越」へ下る。
:東沢乗越
この沢を下ると、黒部湖へ通じる。
沢を見ると、登ってくるパーティーが見える。
この炎天下、延々と続く登り”アンビリーバブル”と叫んでしまった。
いろいろな登山があるのだ。(良い子はマネをしないように!!)
:水晶岳
東沢乗越から見る水晶岳(右端)
12:18 水晶小屋(可愛い小屋)着。久しぶりにサイダーを飲んだ。
やっと花が出てきた。
:ウサギギク :イワショウブ :トウヤクリンドウ(多かった)
:ミヤマクワガタ :イブキジャコウソウ :タテヤマリンドウ
水晶岳へは往復90分の歩程。
西側には雲ノ平が、東側は歩いてきた縦走路が見える。
:縦走路
:水晶岳
山頂へは西側を巻いて登るが、切れ落ちた岩場を辿るので、悪天候時には容易ではない。
:山頂
13:10 せまい山頂、眺望も楽しむ時間もなく急ぎ下山した。
:水晶岳(別名黒岳)
その名の通り、水晶が採れたことから由来する。別名の黒岳はその岩の色から呼ばれた
とあるが、実際には超微妙だった。
水晶小屋に戻り、鷲羽岳分岐(明日登る)を過ぎ、岩茸乗越へ下る。
ここから祖父岳(じじだけ)への最後の登り、約50分で 15:20 祖父岳山頂へ。
眼下に広がる雲ノ平へ下り、16:45 改装工事中の雲ノ平山荘へ。
ゴールで待っていたのは、布団一つに2人、枕は一つの悲しい知らせだった。
しかも梁が走っている屋根裏部屋、まあいいっか。
自分はA沼ガイドと添い寝した。
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行程:登り標高差580m、15.6km、歩行約10.5時間
5:50 烏帽子小屋 ⇒8:30 野口五郎岳 ⇒9:45 真砂岳
⇒12:18 水晶小屋:昼食 ⇒13:10 水晶岳 ⇒14:30 岩茸乗越
⇒15:20 祖父岳 ⇒16:45 雲ノ平山荘
日本百名山(水晶岳) 56完登
◆◆◆ B)裏銀座縦走Ⅱへ続く ⇒⇒⇒