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・・・🌤  やっと秋山へ  ☀・・・

裏銀座縦走Ⅰ

2014年05月31日 | 日本百名山

【先週は仕事、今週は検査入院で登山は休み、過去の登山でお楽しみ下さい】

2010年8月20~4泊5日で裏銀座を縦走してきました。

Ⓜツアー、TDはT内さん、ガイドはA沼さんでした。

 http://blog.goo.ne.jp/chifumi-cwstudio    ←A沼さんのブログ

今回は8つの山(日本百名山2つ)に登り、稜線歩きを楽しむ、山小屋3泊は初体験になる。

■8月20日

 初日は新宿~七倉山荘までのバス移動のみ。

 新宿を13:00に発ち、信濃大町を経由して高瀬ダム(東電管理)へ向かう。

 高瀬トンネル手前にある「七倉山荘」へここは山小屋ではなく、温泉旅館。

 硫黄温泉に入り、明日以降の縦走に備える。

▲8月21日(縦走初日)

 七倉山荘~高瀬ダム~(ブナ立尾根)~烏帽子小屋~烏帽子岳 

 6:30 高瀬トンネルのゲートが開く。

 ここをTAXで15分間の移動(徒歩では約90分)、高瀬ダムへ向かう。

 7:15 高瀬ダムサイトを歩きスタート。

 奥に見えるトンネルを越え不動沢(水は涸れている)に架かる長いつり橋を渡り、

 烏帽子岳の登山口へ。

 

 7:40 ブナ立て尾根を登る。

 北アルプス三大急登に数えられるこの尾根は、その名に恥じない。

 ブナが多い樹林帯、日差しは樹林で遮られるが、約5時間弱の登りは半端ではない。

 花もこれといったものはない、ゴゼンタチバナ、カニコウモリぐらい。

   

:カニコウモリ       :ゴゼンタチバナの実

 11:10 「タヌキ岩」を通過。この登山道はこれといった目印も少ない。

 登りの登山者は何組か会ったが、下ってくる人はいない(時間が早いせいか)

 時折樹林が切れる場所にくると、日差しが痛いくらいだ。

 樹林帯が終わり視界が開ける、稜線に出るとお花畑「烏帽子小屋」看板が出てきた。

 12:20 烏帽子小屋に着く、小屋の周囲にあるイワギキョウが印象的だ。

 残った昼飯を食べ、リュックをデポし、烏帽子岳へ向かう。

:ニセ烏帽子岳

 往復90分の行程だ。

 遮るもののない稜線歩き、爽やかな風が心地いい。

 花崗岩が風化した砂礫の登山道、コマクサ、コゴメグサ等がロープで保護されている。

      

:コマクサ         :イワギキョウ       :コゴメグサ

:烏帽子岳が目前に、岩峰だ。

13:30 ハイマツの続く最後の登りを経て、岩場の下に。

最後の岩登り、けっこうハードな登りだった。

:山頂

13:45 烏帽子岳ではなく、烏帽子岩といった方がわかりやすいかもしれない。

:縦走路

明日歩く縦走路。

眺望は360°、明日から歩く山々が見えた。

14:20 往路を下山し、烏帽子小屋に戻る。

夕食までつかの間の時間、”まったり”過ごす、夕食に食べた「天麩羅」が美味しかった。

(山小屋で揚げ物が食べられるとは思っていなかった)

 

       行程:標高差1500m、約11km、歩行6.5時間 

     6:30 七倉山荘 =7:15 高瀬ダム ⇒7:40 烏帽子岳登山口(ブナ立尾根)

      ⇒11:10 タヌキ岩 ⇒12:20 烏帽子小屋 ⇒13:30 岩場 ⇒13:45 烏帽子岳

      ⇒14:20 烏帽子小屋 

**

■8月22日(2日目) 

 烏帽子小屋~野口五郎岳~真砂岳~水晶岳~祖父(ジジ)岳~雲ノ平山荘 

 今日から本格的な縦走のはじまりだ。

 4つの山を経て、「雲上の楽園・北アルプスの奥座敷」と形容される雲ノ平小屋までを歩く。

:影烏帽子

5:50 烏帽子小屋をスタート、影烏帽子が姿を現していた。

    (奥の稜線は、読売新道から赤牛岳)

三ツ岳

天候は晴れ、この時間にもう日が差している、尾根を渡る風はやさしい、山はもう秋か?

右側は赤牛岳(山肌が赤い)それに連なる水晶岳、その奥には薬師岳が見える。

振り返れば烏帽子岳が、その後ろの立山連峰が遠ざかっていく。

:野口五郎岳

正面に野口五郎岳(2924m)の異様な山容が見えてきた。

:山中の岩場を「ゴーロ」という。

 五郎は当て字で、麓の野口という場所から見えたのでこの名がある。

鞍部の野口五郎小屋で休憩し、8:30 野口五郎岳山頂

正面には、槍ヶ岳、その奥に穂高連峰が。

北に剱岳・立山、その奥に白馬岳、東には高妻山から火打岳・妙高山と信越の山々が見える。

眺望の必須アイテムは「晴天であること」を認識する瞬間だった。

登山道にリュックをデポし、真砂岳(2862m)へ、9:45 真砂岳山頂。

このまま下れば、湯俣岳を経て高瀬渓谷に降りる。

付近には温泉が点在し、天然記念物である「墳湯丘と球状石灰岩」がある。

登山道に戻り、「東沢乗越」へ下る。

:東沢乗越

この沢を下ると、黒部湖へ通じる。

沢を見ると、登ってくるパーティーが見える。

この炎天下、延々と続く登り”アンビリーバブル”と叫んでしまった。

いろいろな登山があるのだ。(良い子はマネをしないように!!)

:水晶岳

東沢乗越から見る水晶岳(右端)

12:18 水晶小屋(可愛い小屋)着。久しぶりにサイダーを飲んだ。

やっと花が出てきた。

      

ウサギギク     :イワショウブ       :トウヤクリンドウ(多かった)

      

:ミヤマクワガタ   :イブキジャコウソウ  :タテヤマリンドウ

水晶岳へは往復90分の歩程。

西側には雲ノ平が、東側は歩いてきた縦走路が見える。

:縦走路

:水晶岳

山頂へは西側を巻いて登るが、切れ落ちた岩場を辿るので、悪天候時には容易ではない。

:山頂

13:10 せまい山頂、眺望も楽しむ時間もなく急ぎ下山した。

:水晶岳(別名黒岳)

 その名の通り、水晶が採れたことから由来する。別名の黒岳はその岩の色から呼ばれた

 とあるが、実際には超微妙だった。  

水晶小屋に戻り、鷲羽岳分岐(明日登る)を過ぎ、岩茸乗越へ下る。

ここから祖父岳(じじだけ)への最後の登り、約50分で 15:20 祖父岳山頂へ。

眼下に広がる雲ノ平へ下り、16:45 改装工事中の雲ノ平山荘へ。

ゴールで待っていたのは、布団一つに2人、枕は一つの悲しい知らせだった。

しかも梁が走っている屋根裏部屋、まあいいっか。

自分はA沼ガイドと添い寝した。

**

     行程:登り標高差580m、15.6km、歩行約10.5時間 

       5:50 烏帽子小屋 ⇒8:30 野口五郎岳 ⇒9:45 真砂岳 

        ⇒12:18 水晶小屋:昼食 ⇒13:10 水晶岳 ⇒14:30 岩茸乗越

        ⇒15:20 祖父岳 ⇒16:45 雲ノ平山荘

                日本百名山(水晶岳) 56完登

 

  ◆◆◆ B)裏銀座縦走Ⅱへ続く ⇒⇒⇒