カラス何故鳴くの？

　このひと月ほど、外で何やらカラスの鳴き声が聞こえる。
それも親に甘えて餌をねだるような声を出している。
「カア、カア」ではなく「ぐるぐるカー,ぐーカー」と
文字にはし難い鳴き声が聞こえる.

カラスも高いところが好きなようで、
よく見るとマンションの屋上の手すりやテレビアンテナ、
給水タワーのあたりにいることが多い。
子ガラスだろうと想像するが、今になると大きさも大して変わらず、
どちらが親でどちらが子供かわからない。
大昔の事だが、雨の日、畑にこどものカラスが巣から落ちていて可愛そうに、
か細い声で「ガゥー、ガァー」と鳴いていた。

そこでほおっておくのもと思い家に連れて帰ったことがある。
その後どうしたか、古い話でとんと忘れてしまったが、
子どものカラスは巣から落ちることが多いらしい。
それは、巣立ちの前に、歩いたり、羽をバタバタして練習をしているとのこと、
親もどこかで見ているようで、
人間がむやみに拾って育てようとすることはどうも自然の摂理に反するようだ。

そっとして、成行きに任せるのが自然界の掟のようだ。
カアカア鳴くカラスに子育ての方法と自然界の法則、
そして人間の勝手ではいけないという事を思い出した。