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未治療の非ホジキンリンパ腫にBexxarが有望な生存率

2007-06-09 | 血液、リンパ腫etc
抗癌抗体と放射性物質を組み合わせた比較的新しい治療Bexxar投与を受けた10人のリンパ腫患者のうち9人が8年後の現在も生存していることがASCO年次総会で報告された。また、未治療の濾胞性リンパ腫患者のうち半数は1週間のBexxar治療のあと再発は見られない。濾胞性リンパ腫は非ホジキンリンパ腫のうち最も一般的で、15%を占めるリンパの癌、つまり免疫系の癌である。
Bexxarは抗体トシツモマブ(tositumomab) と放射性ヨードを組み合わせたもので静注投与する。「大きな特色は投与期間は1週間で、副作用が大変少ないことです。数ヶ月かかってさまざまな副作用のみられる化学療法とは対照的です。」とミシガン大学総合がんセンターの研究者は言う。 
Bexxarは2003年にリツキサンに不応性となった、または化学療法後進行した濾胞性非ホジキンリンパ腫にFDA承認されているが、今回は、初回治療としてBexxarを用いた初の研究である。76人のステージ3、4の患者が参加し、そのうち95%が奏効、75%の患者は癌の徴候が完全に消滅した。推定される8年の全生存率は86%で、50%はいまだ癌の徴候はみられない。輸血が必要になることも、治療による合併症も皆無だった。原文記事
参考:No37_Bexxar


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