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アマチャヅル・3~若い果実

 夏に3年振りに雌花を見つけた「アマチャヅル(甘茶蔓)」。果実を見るのも5年振りになる。写真はまだ若い果実で、熟すと黒くなる。直径は6~7ミリで表面に丸い環が見えるが、これは萼片や花冠が落ちた痕。アマチャヅルはウリ科アマチャヅル属のつる性多年草。
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オオハルシャギク

 先日のニュースにあったが、奈良市の平城宮跡で出土した “天平神護元年(765年)” と記された木簡にペルシャ人の役人とみられる “破斯清通” という名前があったことが、奈良文化財研究所の調査でわかった。 “破斯” はペルシャを意味する中国語の “波斯” と同義で、国内の出土品でペルシャ人を示す文字が確認されたのは初めてだという。奈良の都が国際性豊かだったということを示す証拠であり、朱雀大路をペルシャ人が歩く姿を想像するのがとても面白い。
 写真は秋風に揺れる「オオハルシャギク(大波斯菊・大春車菊)」。キク科コスモス属の帰化植物で「コスモス」と呼ぶのが一般的。メキシコ原産で日本へ入ってきたのは幕末~明治初期。その後、全国に拡がっていった。 “波斯” の名前が付いているが、こちらはペルシャとは無関係。ちなみにコスモスの名は、18世紀末にメキシコからスペインに入ってから付けられたという。コスモスには “宇宙” のほか、 “美しい” “秩序” という意味があり、花びらが整然と並んで美しいことに由来したようだ。
 “秋桜” を “コスモス” と読むようになったのは、今から39年前の昭和52年に山口百恵さんが歌った 『秋桜』 がヒットしてからだが、同じ年に狩人も 『コスモス街道』 を歌っていた。その年の歌謡曲年間ランキングでは 『コスモス街道』 が31位で 『秋桜』 は36位になっている。ちなみに第1位はピンクレディの 『渚のシンドバッド』 で、15位には狩人の 『あずさ2号』 があり、19位、20位、21位に山口百恵さんの 『赤い衝撃』 『イミテーション・ゴールド』 『夢先案内人』 の3曲が続いた。とても懐かしいので、少し長くなるがこの年に流行った歌謡曲をいくつか挙げてみよう。第2位は 『青春時代(森田公一とトップギャラン)』で、以下、4位『勝手にしやがれ(沢田研二)』 6位『雨やどり(さだまさし)』 11位『北の宿から(都はるみ)』 16位『津軽海峡冬景色(石川さゆり)』 18位『愛のメモリー(松崎しげる)』 27位『やさしい悪魔(キャンディーズ)』 43位『酒と泪と男と女(河島英五)』 などなど。皆さんのカラオケの十八番も入っているのではないだろうか。

『コスモス街道』
作詞:竜真知子 作曲:都倉俊一 歌:狩人
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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