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散歩道・8~啓蟄

 今日は啓蟄。春を感じて冬ごもりしていた虫が、外に這い出てくる頃をいうが、東京は風が冷たく、虫が出てくるのも躊躇しそう。人間に無害な虫なら問題無いが、先月25日、国立感染症研究所が、マダニによって感染し時には死亡することもある “重症熱性血小板減少症候群(SFTS)” について、これまで患者が報告されていなかった関東、東北、北海道で採取したマダニからウイルスが見つかったと発表した。これまでは西日本だけで感染が報告されていたが、これで日本全国どこでもそのリスクがあることになる。
 SFTSはマダニに刺されることで発症し、高熱や倦怠感、腹痛、嘔吐、下痢、意識障害、口の中や消化管の出血などの症状が出る。潜伏期間は6日~2週間で、特効薬はまだ無いので、予防法は刺されないことに尽きる。
 マダニは野山に生息し、室内にいるイエダニの10倍の大きさで、血を吸うと体長1センチほどになる。春から秋にかけて活動が活発になるため、野山に入る時はできるだけ肌を露出させないように厚労省は注意を促している。しかし私は、暖かくなってからはランニング用のハーフパンツでの植物観察なので、膝から下は丸出し。帰ってシャワーを浴びる際に、肌に食いついていないかをしっかり確認することにしよう。
 写真は低木の枝先にしがみついている “繭”。 ウスタビガ(薄手火蛾)の繭は緑色なのでわかるが、これは果たして何の繭だろう。
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フキ・1~風物詩

 東京薬科大の池の畔で顔を出した「フキ(蕗)」。たにしヶ池付近のフキは緑色をしているが、奥の池で見られるのは、この紫色のもの。フキはキク科フキ属の多年草で雌雄異株。早春に地表に顔を見せる “蕗の薹” は季節の風物詩だ。
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