ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

頭上30mをヘリが飛んでいきます

2015年06月16日 22時15分26秒 | Weblog
 昨日、よく走りに行くダムの周回コースへ。
 疲労を感じていたので、30分間のジョグにとどめました。
 沖永良部島はここ数日真夏日が続いているので、天候に合わせて体調の調整をしないといけません。

 さて、そんなジョグの真っ最中、沖縄方面から一機のヘリが飛んできました。いつもの訓練飛行です。
 周回コースは航空自衛隊の分駐屯基地の施設に北半分を囲まれており、ヘリポートはコースから最短で150mほどのところにあります。また、離発着の訓練時にはヘリポートのすぐ横を公道が走っており、安全のため通行規制もかかかります。
 軍事オタクの方にとっては、たまらないほどの至近距離で離発着の訓練を見ることができます。

 まあ、私もその迫力、緊張感は映画のワンシーンと重ねて見てしまいますし、これが災害救助などに生かされているんだなと感心して見てしまいます。
 
 とりあえずは、その様子。

 

 

 

 森の中から、すっと浮上・登場です。
 頭上30m程度の高さから高度を上げていきます。


 ただ、昨今の東シナ海・南シナ海域の軍事的緊張感の高まりを考えると、若干、違和感を感じます。
 奄美大島・与那国島への自衛隊配置、沖永良部島の基地機能高度化の整備・・・島嶼防衛、「封じ込め」戦略・・・相互の思惑のさや当てみたいなことが頻繁に繰り返されているのが、この離島地域なのです。

 相手が軍事力を背景にしてくるから、日本もそれに対抗する形を作っていく論理は分からないわけではありません。
 憲法が謳う完全非武装で平和を維持できるほど、現実は甘くはありません。また、その思想を具現化できるほどの政治家は皆無ですし、むしろ対抗力を高める政策を主張することが自身の政治生命を伸ばす手段(職業としての議員)にすらなっている現実の中で、私のような者が異議を申し立てても「仮想敵国」を利するだけだという批判で、ブログが「炎上」してオシマイです(笑)

 ただ、そんな緊張感を感じる「最先端」の島に住んでいる立場から言って、それでも言いたいのです。
 
 昨今の安保関連法案について、世論は反対の声が強いですが、政権はきっと押し切るでしょうね。
 自衛隊員の「リスク」が増大するとか言っています。PTSDの話題もありましたが、まだ命があるだけマシです。分かりやすく言えば「血を流すのもやむを得ないということです。
 もっと率直に言えば「誰かが死んでも仕方がない」ということですね。つまり、死を前提とした職務命令が出されるということです。これまでもいろいろ議論がありましたが、これほど「死ぬ」ことを求める政策というのは憲法の生存権の否定につながります。

 「お国のために・・・」ならば、死んでいいはずがありません。
 自衛隊は今日的な存在意義として、人を生かすための活動をしてきたはずです。

 総理が言ったような「軍」にしては絶対にいけません。
 
 それが、70年前の戦争を経験した日本のとるべき最善の選択肢であり、国際社会の中で日本が示すべきプライドだと私は思うのですが・・・。

 

 「人を生かすためにがんばりや」と、走りながら考えてしまいました。

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