次の本は、式田和子著 『老い心の本音』 です。
この頃、こんな本ばっかり読んでいます ~笑い~
読んでいて、強く心に残っているのは
その1・「ない、ない、ない」 年を取ると捜し物は日課です。という章では。
この本は、質問に答えるという形式で。
45歳の実娘から悩みで。
父は81才ですが、あちこち物を置き忘れ
「鍵がない」「眼鏡がない」「図書館の利用券がない」
(私も一緒で~す!!)
と大騒ぎするので、周りの人間がほとほと疲れます。
その答えとしては
「ない、ない」 と一生懸命探しても見つからない物も、たいてい
そのうち出てくるものです。「ない、ない」 と言われたら
「ある、ある」 と言い返して、一日、二日、あるいはもっとかもしれませんが
気長に待ってみましょう。
とありました。

(式田和子さんは、老いに関する本を色々書いておられます。)
その2・「死にたい」というのは、 いきいきと生きたいの裏返し。という章では。
母は79才になりました。年のわりにしっかりした人なのですが、
近頃は、「膝が痛い、腰が痛い」 が口癖で毎日のように病院通いを
しています。
「私はもう生きていてもしかたがない。病院へ行くにも坂を上ったりして
こんなつらい思いをするなんて。」 と、毎日毎日愚痴をこぼします。
~~~ 一人で出かけて転んだりしたら・・・と、それも心配です。
「つまらない、つまらない。死にたい。」 なんて言ってないで、どうしてほしいか
言ってくれればいいのに。
その答えは、
何をどうしてほしいか、わかっているなら、お母さまは
「死にたい」 とは、おっしゃらないのではないでしょうか。
「死にたい」 とは 「いきいきと生きたい」 ということの裏返しです。
年を取るというのは残酷なことで、長生きをするほど、友人が少なくなります。
お母さまも、周りのお友だちが次々とあちら側へ渡られ、共通の思い出話をする人が
いなくなってしまったのでしょう。その寂しさは言うに言えないものだと、
私も近頃やっとわかりました。
危ないから、一人で出て行っては困る。こう考えるのも当然ですが、
家の中に閉じ込めておいても、転ぶ時は転びます。
百パーセント安全なんてことはありません。「危ないのは内も外も同じ」 と
腹をくくることも必要だと思います。
ということです。
そうなんだぁ~。年をとるということは、残酷なことなんですねぇ~。
そういう考え方もありますねぇ~。
でも、でも いつの時も前を向いて生きていきたいなぁ~。と思っています!!!