キラキラ

毎日の生活を写真と共に綴っていきます。

この世の春

2019-05-05 21:22:41 | Weblog
「この世の春」 という本の題名が気になって

読んでみることに。

いつものように西図書館で予約しました。

しばらくすると、メールで

「予約されていた資料の用意ができました。」

と連絡をいただき、行ってみると「上巻・下巻」 とも用意されていて

2週間で、2冊とも読めるかと少し不安になり帰宅。




私は、あまり時代ものを読むことがないので、最初は取っつき難い

勘があったのですが、すぐに夢中に。










(下巻は、2日間で読了。ご飯作りは、手抜きで ~笑~ )






読み始めでは、人物の関係などがなかなか掴めなくて、

表紙裏の人物相関図を何度も見直して、理解できることも。






古い時代では、主君押込というものがあったことを

初めて知って。

主君押込というのは・・・家臣による主君の強制隠居。

藩安泰のため、主君という個人を廃する仕儀。



なかなか奥の深い物語でもありました。

あのような時代に精神的な病をしっかり診断できる

医師を登場させるという作者の見識の豊かさにも

驚かされました。

そして、小説の運びの上手さにも感心!!










(宮部みゆきさんとは、こういう方と初めて知って。)






作者の宮部みゆき氏は「小説教室に通っていたこともあり、小説教室で

勉強すれば、"だったら私も作家になれる" と誤解させる罪作りな作家だ」

と、インタビューで言われたこともあるよう。

これを読んで、プッと笑ってしまった。





推理作家であるためか、この小説にも

推理小説の要素が多いにあり、終わりまでハラハラしながら

読み進みました。

最後に、昔の藩のしきたりや身分関係・住居の環境・

病気のことなどもしっかり調べて書き上げたのだろうなぁ~。と

面白かったで~す!!!










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2 コメント

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Unknown (神崎和幸)
2019-05-06 17:44:44
こんにちは。

自分も「この世の春」読みましたよ。
面白いですよね。
金一の素朴で人懐っこい感じが良かったです。
そのうえラストを素晴らしいと思いましたよ!
返信する
Unknown (bluesky)
2019-08-19 03:49:07
今ごろ気づきました。
とても読みごたえがあって、面白かったです!!
時代ものは、苦手な読み物なんですが、引き込まれて
しまいました。
返信する

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