キラキラ

毎日の生活を写真と共に綴っていきます。

八日目の蝉・映画

2011-05-07 03:43:05 | Weblog

5月3日(火)のGWに二男が東京から帰省しましたので

ランチに 『木曽路』 に行きました。

本当は、家で御馳走したかったのですが、いつものように

「今日、予定ある?」 と℡がきて、今から行くということになり

急遽、木曽路に予約を入れた次第で~す。

 

 

 

(記念に買い求めたパンフレット、八日目の意味が書かれてあることによって

 よく分かりました。)

 

 

 

 

その後、次男夫婦と4人で映画 『八日目の蝉』 を。

私は原作も読んで、NHKで放映された6回シリーズのドラマも

観ましたが。

映画を観た後に、自分の中に未消化の部分ができて

気持ちの持っていき方にちょっと困ってしまいました。

 

 

 

(心が和む一場面。永作さんもうまいですねぇ~・)

 

 

どちらかと言うと、テレビの方が丁寧に描かれていたように思います。

まぁ~、映画は、2時間と少しでテレビドラマは、6時間ですから、描写にも

時間を十分かけることができるので、当然と言えば当然なんですが・・・。

 

 

 

(檀れいさんの迫真の演技が。ハラハラドキドキしながら観て

 いました。)

 

 

 

でも、それを差し引いても、テレビの方がよかった。

ゴメンナサイ! 成島監督さん、主演の井上真央さん。

テレビドラマでは、檀れいさんがよかったですねぇ~。

哀しい、でも、生きることに必死な女性を好演していました。

(NHKの賞も獲得していたような。)

これから、この方をしっかり応援します!!

 

 

 

(実の父母に引き渡されろ場面。幸せな日々が訪れるはずだったのですが・・・。)

 

 

 

 

ストーリーは、愛人の赤ちゃんを誘拐し、4才(原作では5才半)まで

愛情を込めて育てるが、誘拐犯として逮捕されます。

 

 

 

(育ての母を求めて、雪の中を。 自然に涙が溢れて。)

 

 

 

 

誘拐された子どもは、本当の母になじめず成長し、犯人と

同じように不倫相手の子どもができて・・・。

でも、産もうと決心する。

 

 

ドラマは、誘拐犯(檀れい)を主演に、映画は誘拐されて成長し

た女性(井上真央)を主演に描かれていました。

 

 

 

(ルポ作家と思い出の軌跡をたどる旅に。)

 

 

 

ドラマ(原作を読んでいる時)では、私は誘拐犯(檀れい)に気持ちを寄せて

観ていたように思います。

本当は、犯罪者なんだけど、自分が育てることができなかった子どもを

持てる愛情一杯で育てます。そんなところに心が寄りそいます。

その上に追われているという緊迫感や不安が気持ちの底に流れています。

 

 

 

 

(ベストセラー作家の角田光代さん)

 

 

 

 

原作の構成がうまいなぁ~。と思います!!

新聞で愛人の子どもを誘拐した女性の記事を読んだことがあるような・・・。

(どうも、現実にあったことにヒントを得て、書かれた小説のようです。)

 

 

 

もし、私が誘拐された子どもであれば、育ての母を追うだろうなぁ~。

産みの母の気持ちもよーく分かります。夫に裏切られ、人生のやり直しを

子どもが見つかった時点で誓ったであろうに・・・。

 母と子の関係がうまく結べない。そのいら立ちが。

 

 

 

でも、でも 最後に主人公が子どもを産もうと前向きに進む

姿に救われます。そして、この母子の幸せを、

心のどこかで願っていたような・・・。

 

 

蝉は、長い間土の中で暮らし、ようやく羽化して地上に出た後は、七日しか

生きられないと言います。

八日まで生きた蝉は、どうなるんでしょう?

 

 

映画の最初では、「皆、死んじゃってたら寂しい・・・」 が、

その後 「7日で死んじゃった蝉より、奇麗な物や素敵なものが1日分たくさん見られて

幸せじゃないかな・・・」 に変わり、

 主人公は、自分をその八日目の蝉のようだと思います。

八日目を生きるということは、別の言い方をすれば

『訪れることのなかった人生のある部分を生きなおす』 ことでもあるのです。

 

映画の中では

出産と子育てを誘拐によって取り戻す希和子(誘拐犯)から始まって

夫に子どもを奪われた沢田久美も、

娘や孫とのつながりを求める老いた母親も、

流産・堕胎や不妊を抱えたエンジェルホームの女たちも、

ルポタージュを書くことで人生を捉え直そうとする千草も、

事件の解決によって家庭をやり直す丈博・恵津子夫婦も

みな 『八日目の蝉』 なのです。

 

 

 

この辺りが作者の一番言いたかったことかな? と思ってみたり・・・。

 

 

 

最後にこの作品に出てくる男性は、ダメですねぇ~。

情けなくなってしまいます。

これも今の世の中の流れでしょうか・・・。

息子二人をもつ者としては、何とも表現しがたい心情が。

 

でも、まぁ~ 元気だったらそれでいいです!!!

と思い直すことに。

 

 

(パンフレットにコメントを寄せている綾戸智恵さん)

 

 

 

 

最後に記念に買い求めたパンフレットに

綾戸智恵さんのコメントが

 

『 みんな、境遇のジレンマと闘っている。

 すべては自分に降ってきた境遇。

 落胆しないで、受け止めなあかんねんな。 』

 

 

長~いブログになってしまいました。

原作を読んでいる時から

6回シリーズのドラマを観ている時から

映画を観ている時まで、何かが心に引っ掛かっていたのですが

このブログを書くことによりスッキリしました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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