そしてキャストもかなり豪華(自分的には（笑）)。まず主演は、今回ドラマ単独主演としては初めてとなる、小芝風花。小芝風花は、これまで朝の連ドラ『あさが来た』で、あさの娘役を演じたり、映画『魔女の宅急便』に主演したりで、これまで僕も注目していた女優の一人だが、今回のドラマで、ついに彼女の持前の魅力が一気に開花したような気がしている。
主人公仲村叶(かの)ちゃんをとても自然に、活き活きと演じているのが印象的で、兎に角以前よりも格段に可愛くなった！小芝風花の笑顔と笑った感じがまた特に可愛く、見ているだけでどんどんハマってしまう。まさに今回のドラマは彼女のハマり役、そしてブレイク & 出世作になるような予感がしている。
その他の主演女優陣も魅力的だ。
叶ちゃんが出会う先輩特撮オタクの吉田久美を演じるのが、倉科カナ。相変わらずナチュラルな演技と、時折コミカルな設定も見事にこなし、これまた倉科カナの魅力も満喫出来る。
そして叶ちゃんの会社の同僚で、ひと癖ある厳しいキャラの北代優子を演じるのが木南晴夏。健B者な彼女が、今回比較的地味で癖のあるOL役を上手く演じており、次第に叶ちゃんと良い友人関係となって行く設定。
更に、同じく会社の同僚のユキちゃんこと白濱幸役を演じているのが、僕も割と好きな女優の武田玲奈。最近ドラマの出演も増えてきているが、今回もそのOL姿がなかなか可愛い。SKE48の内山命も同僚のOLマイさんで出演。また北代さんと趣味が同じ若い友人みやびさん役には吉田美佳子が演じている。
この強力な女性陣に、何人かのコミカルな男性陣が良い間合いで絡んで、ドラマを盛り上げている。まずは叶ちゃんが家の近くで出会った、塾に通う小学3年生のダミアンこと田宮拓くんを、寺田心くんが演じていて、結構これが可愛い。また強面のお菓子屋店員、任侠さんはカミナリの駐烽ﾜなぶが、そして叶ちゃんの会社の同僚でチャラ彦は森永悠希。色々なドラマのちょい役で見る若手バイプレイヤーだ。ここに、叶ちゃんの母親役に松下由樹。なかなか錚々たる出演陣である。
物語の中で、人生の教訓なども多く登場し、とても感動的なシーンも多いのだが、基本的には叶ちゃんの心の中の会話がガンガン出てきて、妄想シーンなどもふんだんに登場し、かなり面白い。コミカルでマニアックな中にも、中身のある人間ドラマが展開されている点でとても秀逸だ。NHKとしてはかなり攻めた異色ドラマと言えるが、筋がしっかりしているところはさすがNHKである。
ちょうどこのブログを書いている時に。Yahooニュースに『トクサツガガガ』に関する記事があった。どうやらNHKがかなり攻めたドラマを制作したが、これが功を奏して評判がかなりいいという内容であった。元々ターゲットにしていた30代の女性以外にも、僕のような40代、はたまた50代の男女、そして特撮をリアルタイムで楽しんでいる子供までがこのドラマを楽しみにしているらしく、NHKドラマであることと、しっかり創り込んだ内容ということも手伝って、とても幅広い層に浸透しているというのは嬉しい限り。全7話のドラマなので、もうすぐ最終回を迎えてしまうのはさみしいが、小芝風花も、このドラマの成功を機に、益々女優として開花していって貰いたいものである。
