goo blog サービス終了のお知らせ 

blue deco design lab

クリエイティブが大好きなのに、なぜか商社マンになってしまった私のマニアバース!

ドキュメンタリー映画『ヒッチコック/トリュフォー』

2016-12-22 23:22:00 | ヒッチコック

先日、新宿のミニシアター、シネマカリテで上映されている、ドキュメンタリー映画『ヒッチコック/トリュフォー』を観賞した。これは僕の大好きな映画監督、アルフレッド・ヒッチコックのドキュメンタリー映画。



1962年にヒッチコックは、フランスの映画監督、評論家で、Nouvelle Vagueの旗手であったフランソワ・トリュフォーから50時間にも及ぶインタビューを受けるが、これが4年後の1966年に『ヒッチコック/トリュフォー』と言う一冊の本として出版される。ヒッチコックトリュフォーは大のヒッチコックファンで、このインタビューを企画したわけだが、このインタビューをきっかけに、世代も違う、映画のスタイルやジャンルも異なる二人の間に奇妙な友情と交流が生まれた。この『ヒッチコック/トリュフォー』と言う本は、その後映画ファンの間では有名な定本となり、ヒッチコックファンの間ではバイブルとなった。




映画では、この本に焦点を当て、インタビューで録音された音声などもふんだんに使っている。また、マーティン・スコセッシやデビッド・フィンチャーなど、ヒッチコックの映画に色濃く影響を受けた人気映画監督らのインタビュー映像や、ヒッチコック作品からの映像も上手く混ぜながら、ヒッチコック映画の秘密に迫る内容のドキュメンタリーになっている。なかなか良く出来た内容だ。

僕は元々この『ヒッチコック/トリュフォー』と言う本を日本語版、英語版の両方を持っており、大学時代にヒッチコックを卒論のテーマで取り上げた時もかなり読み直したが、ヒッチコックを語る上では外せない貴重な文献だ。ヒッチコックは、ハリウッドでも『サスペンスの神様』として早くから有名で、1940年代にはイングリッド・バーグマンを、そして1950年代にはあの(僕も大好きな!)グレース・ケリーを輩出し、『サイコ』や『鳥』では、サスペンスホラーやパニック映画の原点とも言える傑作映画を世に送り出すハリウッドきっての大監督になっていた。しかし、それはあくまでもエンターテイメントとして高く評価されていたに過ぎず、アカデミー賞との縁は薄かったのだ。しかし、このトリュフォーとのインタビュー本がアメリカ、フランスで出版されると、ヒッチコック映画の"件p性"が再評価される結果となった。多くの有名画家や有名音楽家が、死後にその価値が再評価されるようなケースが多いが、ヒッチコックの場合は、何とか(晩年ではあったが)生前に再評価されたのはとても幸せなことであった。




映画の中では、ヒッチコック作品の映像も数多くフィーチャーされており、特に『めまい』と『サイコ』には時間を割いている。どちらも大好きな作品だが、『サイコ』はそれまでの常識を覆す衝撃的な作品であったし、『めまい』は理想の女性を追い求める男の話で、ヒッチコックの私的な欲求が色濃く反映された映画。後にリバイバル上映された際に再評価が高まった作品である。



久しぶりにまたヒッチコック映画をじっくりと観てみたくなった。


今年もスターウォーズ祭り!『ローグワン』

2016-12-20 23:06:00 | 映画
あのスターウォーズシリーズ初の"アナザーストーリー"となる『ローグワン』が12/16から全世界同時公開となった!昨年の『フォースの覚醒』の興奮からちょうど一年ぶりのスターウォーズ作品ということで、これを楽しみに今年1年を過ごしてきた。公開2日目、早速観に行ってきた。



まずは観た感想。。。兎に角素晴らしい!スターウォーズシリーズの名に恥じない見事な作品であり、エンターテイメントとしても、スターウォーズ作品としても極めて完成度が高い作品に仕上がっている。本編シリーズに勝るとも劣らない骨太な内容は、観る者を完全にスターウォーズの世界観に引き摺り込む。。。



今年の映画の中では『君の名は。』と甲乙つけ難いが、『君の名は。』と並び、今年のNo.1たと言える映画がついに現れたと言う感じだ。

『ローグワン』はスピンオフであり、アナザーストーリー。つまりこれまで語られることがなかったスターウォーズの"外伝"的な物語。



位置付けとしては、エピソード3と4の間、しかもエピソード4の直前までを本作で見事に描いており、その意味では、エピソード3.9とも言える作品だ。エピソード4のオープニングタイトルロールで、反乱軍がデススターの設計図を入手したことがサラッと触れられていたが、そのデススター設計図を、名も無きはぐれもの(ローグ)となった戦士たちが奪うという、生還不可能な命懸けのミッションに焦点を当てた物語なのだ。

フォースを備えたスカイウォーカー家の物語である華々しい本流のスターウォーズとは異なり、ローグワンにはジェダイは出てこないし、華やかさは無い。また彼らは反乱軍の為に命をかけると言うよりは、ただただ、正しいことを求めてプライドをかけて戦うと言うその純粋さに思わず心を奪われる。



主人公は孤独な女性戦士のジン・アーソ。ジンがまだ幼い時に、エンジニアである父のゲイレン・アーソが帝国軍に連れ戻されてしまい、母は帝国軍に殺害されてしまう。そして、大人になったジンは、父ゲイレンがまだ生きていること、そして帝国軍の殺人兵器、デススターの設計に携わっていることを知る。ローグワンは、スターウォーズシリーズに脈々と流れるテーマである家族愛、父と娘の物語でもあり、親娘設定はいつも感情移入して泣かされてしまう。そしてジンがローグワンのリーダーとして周りを統率して行く姿がとても上手く表現されている。



ジン・アーソ役には『博士と彼女のセオリー』でアカデミー主演女優賞にノミネートされ、主演作が続く今注目の若手女優、フェリシティ・ジョーンズ。イギリス英語が印象的な可愛い女優だと思って前からかなり気になっていた。今回ローグワンを観て彼女の印象が少し変わったが、とても芯の強い、凛とした女性戦士を見事に演じていたので益々好きになってしまった。




その他ローグワンの仲間たちも一癖も二癖もある個性的な面々。中でも香港アクションスターのドニー・イェンが、盲目の戦士チアルート・イムウェ役でキレのある棒術アクションを見せる。チアルートはジェダイでは無いが、ジェダイの能力に極めて近い技量を持つ設定。アジア人もついにスターウォーズに出演する時代になった。ローグワンチームは、"七人の侍"的な面白さがあって、過酷なミッションの下に結束した名もなき彼らの運命が何とも切ないのだ。



ローグワンでの帝国軍vs反乱軍の艦隊戦闘シーンも相変わらずスターウォーズらしく見事なSFXクオリティーだ。お馴染みのXウィングファイター、タイファイターの対決も息を呑むド迫力。YファイターやUファイターなども数多く登場。

『ローグワン』は、これ自体が完結した一つの物語なので、スターウォーズを今までに見たことが無い人でも充分に楽しめる。しかし、スターウォーズ好きには、色々な"お楽しみ"ももちろん用意されているところがニクイ!反乱軍のラダス提督、反乱軍のリーダー、モン・モスマなどマニアにはお馴染みのキャラも再登場。また、帝国軍のターキン司令官がエピソード4以来また登場するのも、ファンにはたまらない見どころ。そして、何と言ってもあの"ダースベイダー"も再登場しているところはもはや感動的!スターウォーズのアナザーストーリーであることをしっかりと再認識させてくれる展開だ。そして、映画の最後にはビックリするような人がサプライズ登場するので乞うご期待!



スターウォーズシリーズには、魅力的なドロイドたちも欠かせない。R2-D2やC-3POはシリーズ全作品に登場する、まさにスターウォーズサガの生き字引的な存在だが、『フォースの覚醒』では、画期的なBB-8が新たに登場し、小犬のようなその可愛いキャラやしぐさで大人気となった。そして『ローグワン』では、また新たなドロイドキャラ、K-2SOと言うノッモネドロイドが登場。知的で物知りなところはC-3POにも近いが、戦士としての自覚と高い戦闘能力があり、ローグワンの一員として大活躍する。ドロイドのくせに(笑)、その男気が何とも頼もしいキャラ設定である。



『ローグワン』は、スターウォーズ外伝ながら、本丸に引けを取ら無いかなりの秀作であり、このクオリティーで製作されているのはさすがである。ジョージ・ルーカスも太鼓判を押したと言うが、ファンとしても同感である。ジョージ・ルーカスの手を離れたスターウォーズシリーズだが、スターウォーズを観て、衝撃を受けて育った第1期ファン世代の監督たちが紡ぐスターウォーズサガは、個人的な想い/気持ちが込められている分、その出来映えも素晴らしくなってしまうのだろう。これはスターウォーズシリーズが"生き物"として確かに後世に継承されて行くプロセスを目の当たりにしていることに等しい。



間違い無く、この外伝シリーズ第一弾は、スターウォーズサガに更なる深みと奥行きを与える作品であり、後2-3回はシネコンでじっくり観たいと思えるほどの見事な作品であった。2017年には本丸のエピソード8、2018年には外伝第2弾として、若き日のハン・ソロが描かれるらしい。2019年はエピソード9(ジョージ・ルーカス構想のオリジナル9部作完結編)、2020年は外伝第3弾が公開されることが既に公表されている。東京オリンピックまでこれから毎年繰り広げられるスターウォーズ祭り、本当に楽しみである!



魅惑のウルトラ師弟、『セブンとレオ』

2016-12-16 22:53:00 | 特撮ヒーロー
僕のウルトラセブン好きに就いては、これまでに何度かブログで書いてきたが、ウルトラシリーズの中で、セブンの次に好きなのがウルトラマンレオである。1974年から放送が開始されたレオは、ある意味本当にリアルタイムで観た最初のウルトラシリーズ作品であった為、とても印象に残っている。また、セブンことモロボシ・ダンがレオの師匠として再登場する作品としても異色であり、注目すべき作品である。



今回、何と『俺たちのウルトラマンシリーズ』として、このセブンとレオだけに絞った本が出版されて、僕も"何で今なの?"と正直驚いたが、まさに僕のマニアックな欲求を満たしてくれる本が企画されたものだ。本のタイトルはズバリ、『セブン&レオ』!



僕はセブンの一匹狼的な、そのストイックな"必殺仕事人"としての性格がとても好きだった。セブンにはウルトラ兄弟が誰も助けに来ない。末っ子で甘えん坊なウルトラマンタロウみたいに、ウルトラの父や母が助けに来ない。ウルトラマンのようにゾフィー兄さんも迎えに来ない。ただ黙々と一人敵と闘うのみ。しかも、敵はただの怪獣では無いのだ。極めて知能が高く、一癖も二癖もある宇宙星人ばかりなのでかなり手強い。そんな哀愁漂うセブンは、僕にとって理想のカッコいい男性像にいつの間にかなっていった。



レオもまたウルトラ兄弟の故郷、M78星雲の出身では無く、獅子座L77星の産まれであり、ウルトラ兄弟とは国籍が違う赤の他人なのだ。しかも故郷をマグマ星人に破壊されて孤独な環境に置かれている。無くなってしまった祖国に最も環境が近い地球を第二の故郷として住み始めたという設定。唯一の肉親として、弟のアストラがいるのがせめてもの救いだが、やはりセブン同様に抱える孤独感が何とも言えない男の哀愁を放つ。



そんなウルトラマンレオだが、セブンだったモロボシ・ダンがMAC隊の隊長として、レオであるおおとりゲンを鍛えて行くスパルタ、ど根性物語。これには多分に当時の時代背景が設定に影響していて面白い。当時はスロェものがかなり流行っていたし、またレオは格闘技をかなり取り入れて、光線よりも素手、肉体で敵にぶつかって行くキャラだったが、これは当時のブルース・リーによるカンフーブームが色濃く反映されているのがいい。レオは巧みにヌンチャクも操るのだが、赤と白のレオカラーヌンチャクがなかなか秀逸であった(笑)。



セブンについてもう一つ注目すべき特徴として、そのデザインにある。初代ウルトラマンとは全く違う、赤のベースカラーに鋭い目を持つセブンのデザインは、当時かなり斬新だっただろう。デザインを手がけた成田亨によるところも大きいが、のちにウルトラマンタロウがこのDNAを受け継ぐ。レオとセブンはデザインが異なるものの、赤をベースにしたボディーカラーはとても良い。

久々にレオをDVDで見たくなってきた。。。



春畑道哉のニューアルバム!

2016-12-13 08:48:00 | 音楽
Tubeのギタリスト、春畑道哉によるギターソロアルバムがリリースされた。これまでにも8枚のソロギターアルバムは出しているが、前作からは実に10年ぶりのリリースとなった。



僕はギタリストが好きで、しかもこう言うインストギターアルバムは大好物なのである。特に海外では一番好きなギタリストはやはりVan Halenの天才ギタリスト、エディヴァンヘイレンだが、ギターソロアルバムと言う意味ではジェフベックなども良く昔聴いていた。ちなみに、自分では全くギターなど弾けないので聴く専門なのだが、ギタリストには憧れてしまう。



国内で好きなギタリストは、布袋寅泰、松本孝弘、角松敏生、そして春畑道哉。布袋寅泰と松本孝弘はそれぞれ個性的なシグニチャーサウンド(一発で誰のギターだかがわかる音色)を持っているし、二人共日本に留まらず、海外に活躍の場所を広げている。松本孝弘はグラミー賞も授賞しているのだ。角松敏生は、以前にもブログで取り上げた『Sea Is A Lady』と言う、夏にぴったりのフュージョンサウンドアルバムがあるが、このアルバムは特に気に入っている。春畑道哉もTubeのイメージからか、夏と言う印象があるが、ギターソロアルバムは比較的冬にリリースされることが多い。



今回のニューアルバムのタイトルは、『Play The Life』。Playを遊ぶ、楽しむと言う意味と、演奏すると言う意味をかけており、人生を楽しむ、そして人生の音楽を奏でると言う思いが込められたアルバムだ。収録されているのは下記12曲。



1) Push Your Limits!!!
2) LIFE
3) SAMURAI Stranger
4) Ripple
5) Smile on Me
6) JAGUAR '13
7) Mystic Topaz
8) Dear my Guitars
9) Wild Hearts
10) WE ARE ONE
11) Blue Moment
12) Timeless

まずはノリノリ系ではオープニング曲の『Push Your Limits!!!』と、『JAGUAR '13』が秀逸。特に『JAGUAR '13』は前にリリースされた曲の2013年バージョンが今回アルバムに収録されているが、You Tubeにアップされているこのライブ映像が何とも痺れるカッコよさ!唸りながら早い展開のギターテクが映え渡るのだ。終盤の『Blue Moment』と『Timeless』は美しいバラード。ピアノ中心だが、スローに奏でるギターについ酔いしれてしまう。



ギタリストのギターソロアルバムはとても魅力的なアルバムになることが多い。今週はGLAYのギタリストTAKUROの初ギターソロアルバムもリリース予定で、なんとあのB'z松本孝弘がプロデュースしているというから何とも楽しみである。



僕の大好きな和菓子『クルミッ子』

2016-12-04 08:41:00 | マイグルメ
今日は僕の好きな和菓子を紹介したい。

鎌倉に本店を構える和菓子屋さんの鎌倉紅谷のクルミッ子と言う和菓子が大好きである。



海外出張のお土産に良く利用しているが、自分が好きな和菓子であることもさることながら、そのコンパクトなサイズも出張時に嵩張らず、いつも購入するこの8個入りがとても便利だ。




かわいいリスがデザインされたパッケージもなかなか秀逸。



クルミッ子とは、くるみをたっぷりと使ったキャラメルをバター生地ではさんで焼き上げた和菓子。独特の食感と風味が楽しめる。味はかなり濃厚だが、食べやすい一口サイズが何ともしつこ過ぎず、ちょうどいい。日本茶にもコーヒーにも良く合うのだ。



自宅用に買う時は、5個入りを購入する。最寄り駅のたまプラーザ東急で売っているので、自宅にも、出張土産にも購入しやすい。



皆さんも機会があればぜひ!