goo blog サービス終了のお知らせ 

blue deco design lab

クリエイティブが大好きなのに、なぜか商社マンになってしまった私のマニアバース!

関西の城制覇計画 その13 『伏見城』

2012-01-30 00:34:00 | 日本の城、日本の寺
今週末は、念願の伏見城を訪れた。
伏見は大阪と京都、そして奈良と京都などを結ぶ中間点でもあり、
人と物資の物流には重要な場所であったが、
豊臣秀吉が1592年に伏見指月地区に伏見城を築城。
今では築城当時の姿は全く残っていないのだが、
伏見城の跡には1964年に遊園地“伏見桃山キャッスルランド”建設され、
園内に5重6階の大天守と3重4階の小天守、
櫓門などを伴った模擬天守が鉄筋コンクリート構造で建てられた。
2003年にキャッスルランドは閉園したが、
その後模擬天守は伏見桃山運動公園として整備され、現在に至っている。
2007年10月には、映画『茶々 天涯の貴妃』撮影のため、
東映が約1億円を負担して、望楼の下に虎の装飾がなされたほか、
鯱を金色に塗り替えるなどの改修がなされ、
これらの装飾は撮影終了後も同年内はそのままとなっている。



よって現在の伏見城模擬天守には歴史的な価値は無いが、
それでもその優雅な姿とスケール感は噂に聞いており、
ぜひ一度見てみたいと思っていた。

そして噂通り、実際に立ち寄ってみるとこれがかなりのド迫力!
大阪城にも迫ろうかと言うくらいのスケールに圧唐ウれてしまう。




そして、他の城には無い、朱色のとても艶やかな色合いが
そのスケールとは裏腹に、繊細で美しい女性的な魅力を感じる点もユニーク。
当時、茶々向けに建設した秀吉の心境を思いながら鑑賞するのも
また楽しい天守閣である。小天守もなかなかのサイズで、
大天守とあわせるとかなり絵になる見事なコンビネーションである。



門には豊臣秀吉の家紋で、僕の家紋でもある“五三の桐”があり、
なかなかカッコいい。



伏見城以外の伏見の有名な観光スャbトと言えば、やっぱり伏見稲荷大社。
初詣には関西地区で最大の参拝者数を誇り、
稲荷神を祀る全国4万社の稲荷神社の総本山である。



有名なおびただしい数の千本鳥居が、異次元ワールドを作り上げている。



そして、伏見稲荷大社と言えばやっぱり“狐”。
狛犬の代わりにいたるところに狐の像があり、その表情も様々。
とても不思議な空間である。



伏見は坂本龍馬ゆかりの地でもある。
龍馬が襲撃されたことでも有名な“寺田屋”も初めて訪れたが、
当時のまま保存されており、今では人気の観光スャbト。
龍馬が襲撃されたという2階の部屋には、壁の柱に刀痕や弾痕が
残っており、当時の生々しい様子が伺える。



そして、伏見城下町は、酒蔵が多いことでも有名だ。
伏見の地下には良質の地下水が豊富で、まさに美味しい日本酒を
作るには最適の環境。有名な月桂冠や黄桜の工場もここ伏見にある。
セクシーなカッパのCMで有名な黄桜による
博物館/ギャラリー/ショップ等が集まる“黄桜カッパカントリー”に
立ち寄ったが、ほのかに日本酒の匂いが漂う、
なかなか楽しい場所である。




黄桜カッパカントリー
京都市伏見区塩屋町228番地
075-611-9919
http://www.kizakura.co.jp/ja/c_top.cgi?id=1

ランチは、酒蔵神聖酒蔵が経営する、伏見の老舗鳥料理“鳥せい”へ。
そして定番となっているとりめし定食(730円)を注文。
古く、味のある建物も魅力的だったが、
その柔らかい鶏肉はとても美味しかった。





鳥せい
京都府京都市伏見区上油樺ャ186
075-622-5533
http://www.torisei.com/shop/honten.html

伏見は京都にも大阪にも近く、歴史的なスャbトが数多く残るエリア。
その魅力に初めて触れて、大いに満喫することが出来た。



倉木麻衣のニューアルバム『Over The Rainbow』発売!

2012-01-16 23:55:00 | 音楽
1月11日に倉木麻衣10枚目のアルバム『Over The Rainbow』が
リリースされた。前作『Future Kiss』から約2年、
待ちに待った待望のニューアルバムである。



昨年は倉木麻衣ファンとしては失格の1年を過ごしてしまった。
元々行く予定であったライブは、3月の震災で中止となり、
それ以降、海外出張に忙殺されて、不覚にも結局1度も彼女の
ライブに行けない1年を過ごしてしまったのだ。

しかし、彼女のニューアルバムは発売と同時に即買いした。
CD+DVDの初回限定版と通常版があるが、
僕はやはり初回限定版を購入したが、こちらはジャケットの写真が異なる。



それにしても、倉木麻衣のアルバムはとても安定感がある。
アルバムによって出来不出来などのムラが無く、
高いレベルの曲がバランス良く集められており、
統一感を持たせながらもバラエティーに富んでいるという
何とも素晴らしい出来栄えなのである。
もちろん、倉木麻衣ファンとしてはかなり贔屓目に
聴いてしまうことは間違い無いが、客観的に聴いても
かなりの安定感では無いかと思う。



今回のアルバムは下記全12曲だが、アップテンモネ曲から
切ないバラード、そして可愛い感じの曲など、とても
バランスが良い構成。そして、どの曲にも倉木麻衣らしい
美しいメロディーが含まれており、そして未来に向かう
明るい希望が満ち溢れているのだ。
名曲が多い中、特に『Stay the same』と
『Sun will shine on U』の2曲がすっかり気に入ってしまった。



1. Strong Heart
ドラマ『HUNTER~その女たち、賞金稼ぎ~』の主題歌。
シングルとして引き立つナンバー。
2. another day * another world
マイケルジャクソン的ともいえる、とてもカッコいい曲。
サビの部分のハイボイスも印象的。
3. さよならはまだ言わないで
とても明るくて、アップテンヱq木麻衣らしい一曲。
4. Stay the same
今回のアルバムでもっと気に入っている曲。
とても可愛くて、楽しい気分にしてくれる秀作。
5. Your Best Friend
名探偵コナンのテーマ。とても倉木麻衣らしい、
これまたいかにもシングルクオリティーなバラード。
6. もう一度
昼の連ドラ主題歌。とても美しい切ないナンバー。
7. Brave Your Heart
映画『明日に架ける愛』の主題歌。アレックス・ルーとの
王道デュエット曲。ハーモニーが心地良い。
8. Sun will shine on U
ミディアムテンモフバラード。特にサビのメロディーと
ハイトーンボイスがとても美しい。
9. Love one another
民族音楽的なパーカッションで始まり、大自然の中で
聴いているような爽やかさ満載の1曲。
10. step by step
宇多田ヒカルの『Stay Gold』的なリズムで始まり、
アップテンモネ曲風に変わり、ラップ的な歌詞も
印象的なナンバー。
11. 1000万回のキス
シングルヒット曲でKOSE化粧品のCMソング。
ドラマチックな曲風で、スケール感のあるシングルに相応しい曲。
12. ラララ*ラ
ラテン系のダンスナンバーで、情熱的な曲風が
『Revive』にも通じる雰囲気だ。



またまた倉木麻衣から素晴らしい出来栄えの
アルバムがリリースされ、ファンとしては本当に嬉しい限りであり、
また新年から気持ちが引き締まった思いだ。
今年は何とかライブにもまた足を運んで、
昨年参加出来なかった分を取り戻したい心境である。


蘇れ、『六神合体ゴッドマーズ』!

2012-01-12 00:21:00 | 漫画/アニメ
僕が中学生だった頃、大ヒットしていたアニメに
『六神合体ゴッドマーズ』があった。
僕の大好きな漫画家、横山光輝の『マーズ』が
原作となっているアニメだが、アニメ用に大幅な改編がされた作品。
1981年から1982年にかけて、日テレ系で全64話が放送されたが、
同じく横山光輝の『太陽の使者 鉄人28号』の後番組として登場した。



最近むしょうに六神合体ゴッドマーズが懐かしくなり、
映画版のDVDを購入したが、長い年月を経て改めて
見てみると、とてもチープに感じる部分と、大人になった今見ても
面白いと思える要素が混在しており、熱心に見ていた
20年も前の当時が懐かしく思い出される。

六神合体ゴッドマーズはそのタイトル通り、
合体ロボットアニメなのだが、『宇宙戦艦ヤマト』や『機動戦士ガンダム』、
そして『スターウォーズ』の影響も色濃く感じさせる
宇宙 & ロボットものの異色ハイブリッド作品である点は、
当時の時代背景によって生まれたものと言える。

ギシン星人と地球人が宇宙戦艦などで対戦する構図は
宇宙戦艦ヤマトさながらだし、ロボットが宇宙で戦うという意味では
ガンダム的な要素が組み込まれる。また、ロボットアニメの中でも、
6体のロボットが合体するという設定は、ロボットアニメでは初。
元祖トランスフォーマーの要素も満載で、子供におもちゃが大人気
であった。



そして主人公のマーズが超能力を持つところはスターウォーズの
ジェダイ的だし、しもべ的にロボットである『ガイヤ』が登場するところは、
同じく横山光輝作品の『バビル2世』的である。

そしてギシン星人ながらも地球人として育てられ、
自分のアイデンティティーに苦悩しながら、
それでも地球の為にギシン星人のズール皇帝と戦う設定は
とても切ない物語であった。そして、このドラマ最大の特徴として、
何と女性に圧涛Iな人気を誇っていたことだ。
主人公マーズの双子の兄という設定で、
マーグというキャラクターが登場するのだが、
このマーグが主人公マーズを上回る人気ぶりで、
製作者側をも慌てさせるほどであった。今改めて見ると、
このイケメン兄弟の兄弟愛が色濃く描かれているところなどは、
とても新鮮な設定であり、ある意味大げさに言えば、
同性愛的な香りさえもする画期的なアニメであったとも言えるだろう。



マーグは実の弟であるマーズを唐キべく、記憶を消されて
刺客として地球に送り込まれるが、兄弟での対決と、
対決することによって2人が生きながらえるというあまりにも
切ない設定は、ファンの心をわしづかみにしたのだ。



また、途中マーグが死んでしまう設定だったが、
女性ファンの間で、マーグを死なせないでほしいとの署名運動が
起こったことでも有名になった。
そして、ファンの署名でついに実現したのが、映画版の製作である。
TVドラマの第1部を映画用に編集したものだが、
映画用に新たなシーンも追加された。

ギシン星の女戦士ロゼもなかなか可愛い。
当初はマーグの部下としてマーズに戦いを挑むが、
次第にマーズに恋心を寄せるという禁断の愛という展開も、
当時大きな楽しみの一つであった。



今改めて見てみると、テーマ的にかなり大人っぽい設定のアニメであり、
年月を経ても色あせない、とても良く出来ている秀作であることを痛感した。


匠の技、『日本刀』の美しさに感動!

2012-01-11 00:16:00 | ブルース・リー、アクション
福山城から赤穂城に移動する間に、岡山に程近い長船という町で途中下車した。駅の周りには何もない、かなりの田舎である。

ここは名刀工『備前長船長光』で有名な日本刀の里。備前長船の刀は、あの佐々木小次郎や坂本龍馬が愛用していたことでも有名な刀工集団なのである。今も多くの刀工を輩出し、名刀を世に送り出し続けている。



僕はお城、日本庭園、鯉など、とても和風なものに惹かれてしまうが、義を貫く武士道を描く、藤沢周平原作の時代劇映画なども大好きである。そして、時代劇には欠かさせない日本刀には昔からとても興味があり、決して詳しいわけでは無いが、日本刀への漠然とした憧れがあった。この為、長船を訪れることはかなり前からの念願であった。

ここ長船には、『備前長船刀剣の里』という施設がある。ここでは件p的な輝きを放つ名刀の数々が展示され、更には刀匠による刀作りの実演も見ることが出来る、とても貴重な博物館である。




それにしても、生で見る本物の日本刀の輝きは、あまりにも美しい。しかし、その美しさが、気が遠くなるようなプロセスによって生み出されていることを今回初めて学んだ。



日本刀作りのプロセスは簡単に分類すると下記の通り。



1) 玉?たまはがね)- 砂鉄を熱して出来た玉高ェ材料となる。
2) 水減り – 玉高冾ウ3mm程度の煎餅状に叩き、小割りにして適材を取り出す。
3) 積み沸かし - 更に小割りにした玉高マみ重ねて1300度の高温で熱して行く。
4) 鍛錬 - 高@いて、強い地金にしていく。そして地金を更に半分に折り重ねて
更に加熱していくプロセスを数回繰り返す。
5) 火造(ひづくり) - 練り上げ適材とした地金を組み合わせ、鍛接して打ち延ばし、
ようやく刀の形を少しずつ作っていく。
6) 土置 (つちおき) - 形の出来上がった刀身に強度と切れ味を出す為に、焼き入れをする。
土を塗る方法をとろことによって、日本刀独特の刃紋が現れる。
7) 焼入れ - 土置をした刀身を約730度で加熱し、水で急冷。経験と勘の世界。
8) 鍛冶押 (かじおし) – 焼入れの済んだ刀身の形を整え、線と肉置を決める。
9) 樋かき - 形の整った刀身に彫刻を入れる。
10) 銘切り – 研師より研ぎ上がってきたものを確認し、銘を切る。

このような何カ月にも及ぶ長いプロセスを経て、ようやく世界に一本しか存在しない、唯一無二の日本刀がこの世に誕生するのである。




これぞまさに職人戟E匠の技であり、日本人の魂と技が集約されている。本物の日本刀が一本数百万円もするのも納得である。刀としてのクオリティーに加え、件p性も兼ね備えているのだ。



面白いことに、刀に関連する言葉が日本語の言い回しとして実に多く使われていることを再確認。例えば、鍔迫り合い、元の鞘に収まる、切羽つまる、目貫通り、鎬を削る、反りが合わないなど、普段何気なく使用している言葉の多くが、日本刀の部位に由来しているが、如何に刀が侍にとって大切なものであったかが、この点からも伺える。




刀剣の里にあるショップで、刀匠の河内國平氏の本、『刀匠が教える 日本刀の魅力』を購入した。日本刀作りのプロセスや、日本刀Q&Aなどの情報が詰まった入門書で、英訳されたバージョンも発売されている。



嬉しいことに、河内氏による直筆サインが入っていた。



備前おさふね刀剣の里 (備前長船刀剣博物館)
岡山県瀬戸内市長船町長船966
0869-66-7550
http://www.ikoi-okayama.com/token.html

今回、念願の備前長船を初めて訪れ、日本刀の魅力に触れて、深い感銘を受けた。日本人が世界に誇るべき刀匠の技は、今後も伝承されるべきものであると強く感じた旅となった。


関西の城制覇計画 その11 & 12 『福山城』と『赤穂城』

2012-01-10 21:17:00 | 日本の城、日本の寺
岡山城に続き、翌日は思い切って福山城まで足を伸ばした。
福山城は水野勝成が1619年に築城し、
その後水野家五代、松平家一代、阿部家十代と
廃藩置県に至るまで藩治の中心となった城である。
明治6年に廃城となり、天守閣と伏見櫓など一部を除いて、
多くの建物が取り壊されてしまった。
また、偶然にも岡山城と同じく、第二次世界大戦の空襲で、
天守閣を焼失したが、1966年に再建し、今に至る。

まず驚くのが、駅からの近さ。
新幹線のJR福山駅から出ると目の前に巨大な石垣が現れる。



しかも、何やら天守閣のようなものまで見えるが、
これは月見櫓であると判明。



今度は入り口の階段を上って行くと、
またもや別の天守閣のような建物が見える。
3層からなるその建物は伏見櫓だったのだが、
他の城なら充分天守閣と言っても遜色ない大きさである。
この伏見櫓は戦火を逃れ、今も昔の姿を残す重要文化財。
あの豊臣秀吉が築いた伏見城から、
当時将軍であった徳川秀忠が移築させた貴重な櫓である。



同じく伏見城から移築したのが重要文化財の筋鉄御門。



そして何とその奥に何とも荘厳な天守閣の姿が。
5重6階地下1階でかなりの規模感はインパクト大である。
姫路城にも似た白い壁の天守は、とてもオーソドックスに見えるが、
幅はどっしりしていて安定感がある。



横から見るとこれがまたとてもスレンダーに見える。
城は様々な角度から見る楽しみがあって面白い。



そして、再び電車に乗り、1時間半ほどかけて赤穂城へ。
赤穂は言わずと知れた忠臣蔵、赤穂浪士のふるさと。
そして、瀬戸内海に面した、塩で有名な町でもある。

あまりにも切ない、城主浅野内匠頭の運命、
そして仇を討った大石内蔵助と赤穂浪士たち。
赤穂駅を降りると、至る所に赤穂浪士の歴史を感じることが出来る。
駅から城通りを歩いて10分程度で、赤穂城に到着。
赤穂城は当時から天守閣を持たない城であったが、
まず大手門には隅櫓が出迎えてくれる。



城郭は結構広い。中には大石内蔵助の邸宅の長屋門が今でも
残っており、とても貴重な史跡。



更に進むと、立派な本丸門もあり、なかなか見応えがある。



その奥には蔵のような外観が目立つ赤穂市歴史博物館があった。
ここでは赤穂の塩や、赤穂浪士に関する多くの資料などが
展示されており、赤穂浪士に関するビデオ上映なども見る
ことが出来るので勉強になる。




そして最後に、城郭内にある赤穂大石神社へ立ち寄った。
入口には赤穂浪士47名の銅像が出迎えてくれるのは圧巻。
最も門に近い所には、大石内蔵助の像が。




そして中には巨大な大石内蔵助の絵馬も発見!



境内近くで“1年安泰”と書かれた鯛のおみくじを
購入したが、今回は何と“大吉!”。前回住吉大社で出して
しまった大凶をこれで相殺だ。さすが大石神社。赤穂浪士の
パワースャbトは素晴らしい。




赤穂城は天守閣こそ無いが、城郭や公園などは一見の価値あり、
赤穂浪士の物語を更に勉強する意味でも、とても行く価値の
あるお城である。また、赤穂浪士への誇りと愛情が
城下町全体から感じられるような、そんな団結力を感じた、
魅力的な町であった。

お城の次なるターゲットは、西の広島城と岩国城、
そして名古屋地区の名古屋城、犬山城、岐阜城、大垣城
あたりを狙うことにしたい。