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クリエイティブが大好きなのに、なぜか商社マンになってしまった私のマニアバース!

SKY-HIのセカンドアルバム!

2016-01-25 20:21:00 | 音楽
最近ひょんなことから、SKY-HIと言うラッパーアーティストのアルバム『カタルシス』を知ることとなり、興味を持ったので聴いてみた。SKY-HIとは、AAAのメンバー日高光啓のソロ活動における名前なのだが、2013年にシングル『愛ブルーム/RULE』でメジャーデビューし、ソロのラッパーとして地道にキャリアを積み重ねてきたと言うことがわかった。



実はISSAとSOULJAによるコラボユニットアルバム『ISM』がとても気に入っていて、この『カタルシス』は何故か同じようなにおいがしたので、興味を持ったのかもしれない。

日高光啓は、AAAとして紅白歌合戦などの華々しいステージに立つ一方で、SKY-HIとしては数々のアンダーグラウンドなクラブイベントに出演し、フリースタイルの腕を磨いてきたようだ。



2014年に1stアルバム、『TRICKSTER』をリリースし、ツアーも行いセールスや動員の結果を出した。そして今回リリースされた2ndアルバム『カタルシス』には、『スマイルドロップ '16』、『カミツレベルベット』、『アイリスライト』、『Seaside Bound』、『Enter The Dungeon』の5枚のシングルを含む下記15曲が収録されている。

1) フリージア~prologue~
2) Ms. Liberty
3) スマイルドロップ '16
4) Countdown
5) LUCE
6) As a Sugar
7) F-3
8) Young, Gifted and Yellow
9) 朝が来るまで
10) Seaside Bound
11) アイリスライト
12) カミツレベルベッド
13) フリージア~epilogue~
14) Limo(ライブ)
15) Enter the Dungeon(ライブ)

どの曲もャbプ性が高く傑作揃いだが、アルバム全体を通して、キレのある高速ラップとメロディアスなJャbプサウンドは圧巻だし、王道ャbプとアンダーグラウンド的なヒップャbプの融合が実に快感である。



シングルの中で特に好きなのは『スマイルドロップ '16』。軽快で爽やかなメロディーに高速ラップが見事にマッチした曲だ。『アイリスライト』はシングルとしては初のミドル・バラードとなっているが、真っ直ぐな思いを描いた切ないラブソングとなっていて、いわばJ-POPの王道的なサウンド。



シングル以外の曲もなかなか良い出来映え。スピード感のある『Ms.Liberty』、爽やかな『朝が来るまで』、亡くなった友人のことを歌った『LUCE』、KREVAが提供した『As a Sugar』などかなりバラエティーに富んでいて、各曲の完成度が高く、聴き応えがある。

この前紹介したMETA FIVEといい、今年も1月からなかなか素晴らしいアルバムと出会い、幸先の良いスタートとなった。



MetaFiveって誰?

2016-01-23 16:37:00 | 音楽
最近、Meta Fiveと言うバンドによる、『META』と言うアルバムがリリースされた。これは何と、高橋幸宏、小山田圭吾、Towa Tei、砂原良徳、ゴンドウトモヒコ、LEO今井の何とも豪華な6人により編成されたバンドなのだ。高橋幸宏と言えばやはりYMO。元々は高橋幸宏の元で臨時編成された期間限定バンドだったつもりが、個々の強烈な個性による見事な化学反応により、アルバムを出すことになったようだ。



アルバムの全体的なテイストはテクノャbプ。YMOのようにどこか懐かしくもあり、また最近のEDMのように新しくもあるサウンドは、普遍的で不思議な魅力を感じる。メンバー全員がYMOとの関わりがあることで、かなりYMOへのオマージュ的なサウンドにもなっているのも確かだが、高橋幸宏以外のメンバーによる強烈な個性でとてもカッコ良く、斬新な打ち込みテクノに仕上がっており、僕も久々に刺激的なサウンドに出会った思いだ。



アルバムは下記全12曲。6名がそれぞれ2曲ずつを作曲して持ち寄り、そこに他のメンバーが編曲などの味付けを加えて行く形で制作された"テクノャgラック"みたいなものだ。どの曲が、誰による作曲かも記載しておくが、それぞれ作曲者のカラーがはっきりと出てはいるのだが、"共作"により最終的には編曲されているからか、バラバラなコンピレーションアルバムみたいにはならず、アルバム全体としての統一感が何とも素晴らしい、完成度の高いアルバムである。



01. Don’t Move(小山田圭吾)
02. Luv U Tokio(砂原良徳)
03. Maisie’s Avenue(LEO今井)
04. Albore (Tei Towa)
05. Gravetrippin’(ゴンドウトモヒコ)
06. Anodyne(高橋幸宏)
07. Disaster Baby(LEO今井)
08. Radio(META version)(Tei Towa)
09. W.G.S.F(ゴンドウトモヒコ)
10. Split Spirit(META version)(小山田圭吾)
11. Whiteout(砂原良徳)
12. Threads(高橋幸宏)



どの曲も素晴らしいが、僕が特に好きなのは小山田圭吾作曲で、LEO今井の英語歌詞がうまくマッチしたハイテンャeクノ、『Don't Move』。なかなか秀逸なYMOの進化系サウンドだ。また、如何にもTei Towaらしいアップテンモネ『Radio』も素晴らしい。砂原良徳作曲の『Luv U Tokio』はなんともオシャレで、YMO的なテクノで、途中YMOへのオマージュもしっかり挿入されている。また、美しい女性が登場するPVがまたとてもカッコ良く出来ている。今まであまり聴いたことがなかったLEO今井による2曲と、ゴンドウトモヒコの2曲が意外にもかなり良かったのは新たな発見であった。




今年はまだ始まったばかりだが、このアルバムは早くも今年の"イチオシアルバム"に当確である。



埼玉の城『岩槻城』を散策

2016-01-13 22:24:00 | 日本の城、日本の寺
三連休にちょっと訳あって、埼玉県の大宮方面に車で訪れた。我が家から車で1時間くらいの距離。軽く行く距離感でも無いこともあり、これまでにもあまり縁が無く、今回初めて訪れた。きなこも連れて行ったので、近くにあることを発見した岩槻城址公園をきなこの散歩がてら立ち寄ることにした。きなこの散歩と称して実は、僕も久々の城址散歩が出来る為、一石二鳥の企画である(笑)。

岩槻城址公園はその名の通り、岩槻城跡に造られた公園。岩槻城(別名、白鶴城)は15世紀に太田道灌の父資清が築城したとされ、川越城やのぼうの城の舞台となった忍城とともに埼玉県内三名城のひとつに数えられているらしい。

公園の入り口には黒門と呼ばれる当時の長屋門跡と、移築現存されている裏門が今も残る。




また、公園内には多少空堀や土塁が残っているが、僕の好きな石垣は案外少ない。




公園の中心には池があり、ジグザグに作られた真っ赤な八つ橋が架かる。これは公園のシンボルとなっている。公園一帯は当時は沼地が広がっていたらしい。自然の要塞であったことが伺える。公園はこの池に加え、広い芝のスペースもあって、ワンちゃんと散歩している人も多かった。市民の憩いの場のようだ。



春は桜が見事らしく、美しい景色になるらしい。

実は、今の公園の場所は岩槻城の南側の極一部であったらしく、城郭はもっと大きかったようだ。元々天守閣は持たなかったみたいだが、本丸自体は公園の北側だった模様。昔と今を重ね合わせたこの地図を見ると良くわかる。今も公園北側には"本丸"と言う地名が残っているのも興味深い。当時は元荒川に沿って沼地が広がる湿地帯を利用した城と城下町が広がっていたことが見て取れるが、割とスケール感もある立派な城と城下町であったようだ。城自体も沼地に浮かぶ島に造られていたのだ。



公園を一周きなこと散歩した後、ちょうど本丸跡付近の土地に建っているドッグカフェ、ラフレシアでランチをすることに。ここは店内ワンちゃんOKのドッグカフェで、どうやら岩槻城址公園を散歩している地元のワンちゃんが良く立ち寄る人気店みたいだ。




店内は明るく、とても可愛いアットホームなデザイン。壁にはオードリーヘプバーンの写真やイラスト、それにワンちゃんの写真などが飾られ、入り口付近にはワンちゃんのオヤツやグッズなども売られており、オーナーさんの犬への愛情が感じられる。看板犬にイタグレちゃんのエル君がいたが、肩書は代表取締役(笑)。

ドッグカフェにありがちな、人間用の食事メニューも簡易的なもの中心になるようなお店と違い、ここは食事メニューも充実。チーズハンバーグを選んだが、かなり美味しかった!ドリンクバーも付いてかなりお得。大満足のお店だった。



となりにはケーキ屋さんのコスモスがあり、こちらも地元で人気のお店らしい。



岩槻は人形の町としても有名らしく、本町目抜通りには多くの人形店が立ち並ぶ。特に雛人形の今の時期や、五月人形の頃は活気があるみたいだ。江戸時代に日光東照宮を建てる際に多くの人形職人がここ岩槻を宿場町に利用した名残りで、多くの職人がそのまま住み着いたとのことが始まりだったらしい。人形歴史館もあったが、岩槻城址公園の中に人形会館を新たに建設する計画もあるらしい。




『スターウォーズ/フォースの覚醒』、僕の批評!

2016-01-11 09:03:00 | 映画
『スターウォーズ/フォースの覚醒』が昨年12月18日から、ついに公開になった。昨年は一年を通してスターウォーズに関する様々なイベントが開催された。また、多くの新しいグッズも発売され、様々な商品もスターウォーズとのタイアップ商品を出しており、2015年は完全にスターウォーズ祭り、スターウォーズイヤーであった。そして、ついに待ちに待ったエピソード7の公開!感無量である。



1977年にスターウォーズ第一作を見て以来のファンとして、『フォースの覚醒』についての批評を書いてみたい。まず結論からズバッと行くと、『フォースの覚醒』はスターウォーズシリーズの“王位継承”としては見事な作品であり、正直期待以上の傑作に仕上がっていると思う。



先週、これまで全米映画興行収入ランキングトップに長らく君臨していたあの『アバター』を抜いて、ついにスターウォーズ フォースの覚醒がトップの座を射止めたのだ。ちなみに、アバターの興行収入記録はUS$760Mだったが、今週1/11現在でスターウォーズはUS$810Mを稼ぎ出しまずは"全米一"の映画となったのだ。世界に10億人いると言われるスターウォーズファンの多く、そして新たなファンを魅了していることは数字からも明白である。最終的に日本では120億円程度まで行くと予想されているが、後は先日遅れて公開が始まり、記録破りのロケットスタートを切った中国でどこまで伸ばすかも含め、全世界興行収入記録の更新に注目したい。



この傑作を産み出したディズニー、そしてJJエイブラムズには“でかした!”と言いたい。新旧のスターウォーズらしい要素で上手く化学反応を起こさせ、新たなスターウォーズ“神話”の道筋をしっかりと形成したという意味で、大変優れている映画であった。現状ではこれ以上の出来映えは無理であったと思うくらい素晴らしい内容だ。エピソード4-6に登場した懐かしの主人公たちも再び登場しつつも、しっかりと物語が新たな世代に受け継がれているということを実感させる為、魅力的な新主人公、~しかもヒロイン!~を登場させて、しっかりと新たなヴィジョンを描く。エピソード8,9にも大いに期待を持たせるエンディングとなっている点も、『帝国の逆襲』的な手法で秀逸である。この辺りは、スターウォーズの脚本をこれまで手がけてきたローレンス・カスダンによる力も大きい。




ちなみに、レイを演じるデイジー・リドリーは今回オーディションでレイ役を勝ち取ったほぼ無名の存在。しかし、今回のレイ役はまさにはまり役で、彼女の聡明さと凛とした美しさはフォースに目覚めて行く強い女性/ヒロインとして素晴らしい魅力を放っている。パドメ王女を演じたナタリー・メ[トマンやキーラ・ナイトレイにも似た雰囲気を持っている女優だ。フォースの覚醒大ヒットは、彼女と、これまた最高に可愛い新キャラBB-8によるところも極めて大きい。




上記の通り、『フォースの覚醒』は“大大成功!”であることは間違い無いのだが、一方、一部のコアファンからは批判の声が挙っているのも事実。この批判に目を向けてみると、単にレベルの低い中傷コメントなどは除き、その多くは僕も若干共感する部分がある。例えば、フォースの覚醒が素晴らしい作品であることは間違い無くとも、ストーリー自体はある意味エピソード4をリメイクした要素も否めず、またこれまでの作品へのオマージュは嬉しい面があるものの、逆に言えば懐かしい要素を詰め込んだばかりに新鮮味にかけると言ったコメントも多く見受けられる。まあ、全てのファンを満足させるのは難しいので、ある程度の批判は仕方無いだろうし、今回は最大公約数を上手く取り込んだ意味でもベストの作品であったと実感する。

僕はスターウォーズのコアファンにも大きく分けて3種類あると勝手に分析している。一つはエピソード4-6の旧三部作(ルーク三部作)をリアルタイムで観て育ち、この人間臭い、やさぐれたハン・ソロのイメージに代表される世界観に惚れ込んだファンたち。ちなみに、このファンたちはエピソード1-3の新三部作(アナキン三部作)はVFXに頼り過ぎて人間臭さが無くなってしまい、暗いストーリーも手伝ってイマイチ評価していないケースが多い。2つ目は、アナキン三部作であるエピソード1-3をリアルタイムで観ているデジタル世代。彼はエピソード4-6のチープさよりも、最新のVFXやアドレナリンが出るような新しいサプライズをより強く求める世代。そして、最後に3つ目のタイプは、あくまでもスターウォーズ教の教祖様であるジョージ・ルーカスのヴィジョン、世界観にハマリ過ぎた超マニアックな人たち。このタイプのファンは、例えばエピソード2と3の間のサイドストーリーを数多く描く『クローンウォーズ』の世界観が大好きであり、その観点ではフォースの覚醒はあまりにも王道で大味過ぎて、マニアックな面白さに欠けてしまったということだろう。“こんなのジョージ・ルーカスの描きたかった世界観では無い!”と多少反発してしまうのかもしれない。



僕は『クローンウォーズ』のマニアックな世界観も大好きなので、両方のファン心理は良くわかる。確かにジョージ・ルーカスが何の制約も無く制作したらちょっと違った展開になったかもしれないし、それはそれで見てみたい衝動にはかられるが、一方であまりそこに焦点を当ててしまうと、万人受けする作品にはならなくなってしまうし、純粋にルーク三部作が好きなファンは失望させてしまったことだろう。その意味では今回のフォースの覚醒は3つのタイプに分けたうちの最初のファン寄りに制作された作品であるようにも思うし、僕はそれがある意味ストーリーの構図をシンプルにしたことにより、新たなファンも食い付きやすくした点で、ディズニーらしい良き判断だったと思う。なぜなら、もはやスターウォーズはオフィシャルにはジョージ・ルーカスの手を離れ、そしてディズニーの傘下でこれからも語り継がれて行かなければならないサガとなった運命だからだ。その意味でもはやスターウォーズもルーカスから親離れし、独自の人格を持って更に進化を遂げて行く時期に来てしまったのだと思う。まあ、欲を言えば、ルーカスには引き続きクローンウォーズのような、世界観に深みをもたらすサイドストーリーの製作総指揮や、今後予定されているスピンオフ作品でマニアックな世界も並行して見せて欲しいものだ。



僕はこの年末年始で既に3回シネコンで『フォースの覚醒』を観賞した。1回は4Dによる上映を初めて体験したが、まさに“体験”という言葉がふさわしく、3D映像になっているだけで無く、ディズニーランドのライドのように画面に連動して座席が動き、風が出たり、背中や足に刺激が加わる仕鰍ッとなっていて、かなり面白い。

恐らくもう1回くらいはシネコンに見に行くだろうし、ブルーレイで発売されたら、速攻で買うことだろう。そして、これからも続くレイ三部作をしっかりと見届けたいし、ルーカスの動向も見つめて行きたいと思う。


天才プリンス、僕のイチオシ!

2016-01-08 21:46:00 | マイケル・ジャクソン&プリンス

先日ブログで『プリンス論』と言う貴重なプリンス解説本を取り上げたが、今回は、僕の好きなプリンス作品を取り上げてご紹介したい。

プリンスは膨大な数の楽曲をこれまでにリリースしているが、楽曲制作のスピードが異常に早いことでも知られている。アルバム数だけでこれまでに36枚をリリースしてきたが、これは同期のマイケルジャクソンやマドンナに比べるとかなり多い、ハイペースでのリリースだ。一説によれば、常に1,000曲くらいの楽曲ストックがあるというから、もう一生仕事をしなくても毎年のようにアルバムが何枚もリリース出来てしまうボリュームだ。しかし、プリンスはワーカホリックなことでも有名で、才能が溢れ出して、きっと休んではいられないだろうと思う。



これまでにリリースした、膨大な楽曲群の中でも僕が特に好きなアルバムを取り上げたい。僕の選ぶプリンスのアルバムトップ5は下記の通りである。

1) Purple Rain(1984年)
『Purple Rain』は言わずと知れた、プリンス最大のヒット作として有名。白人の音楽であったロックとファンキーなブラックミュージックを融合したサウンドは当時あまりにも斬新であったし、世の中に対する反骨精神はとてもカッコ良かったのだ。このアルバムから4曲ものヒットシングルを叩き出し、中でも1位を獲得した2曲、『Let's Go Crazy』と『When Doves Cry』と、『I would Die 4U』、『Baby I'm a Star』が大ヒット。


2) 20Ten(2010年)
タイトル通り2010年にリリースされた。かなり地味なアルバムで、ローリングストーン誌の付録と言う形でリリースされた異色のアルバムなので一般的にあまり存在を知られていない。しかし、中身は何ともプリンスらしい楽曲のオンパレード。しかも初期のプリンス作品や、アルバム『Batman』を思い起こさせるシンセサウンドが炸裂。イチオシは、ファンキーでャbプな名曲『Compassion』を始め、他の曲もかなりファンキーでキャッチー。また、このアルバムには『Laydown』という隠しトラックが77曲目に入っているが、この曲がまたカッコいいサウンド。歌詞の中に"パープルヨーダ"が出てくるが、プリンスはまさにパープルヨーダにふさわしいのだ(笑)。


3) HITNRUN Phase Two(2015年)
昨年12月に突然リリースされたプリンス最新のアルバム。昨年夏にリリースされたHITNRUN Phase Oneが個人的にはイマイチだったので、正直続編に当たるようなこのPhase Twoにはあまり期待していなかった。しかも、数年前にリリースした曲なども収録されていて、単なる寄せ集めかと思いながら軽く聴いてみると、これが何とも全体に見事なまでの統一感と深みのあるアルバムに仕上がっていた。聴けば聴くほどスルメのように味が出てくる大人のテイスト。特にミディアムファンクな『Stare』は、名曲『Kiss』からのサンプリングや、ホーンなども効果的に響かせてセクシーな曲。昨年ダウンロードしたアルバムの中では最も良く聴いている。


4) Batman(1989年)
映画『バットマン』のボーカル版サントラ的なアルバム。ファンキーさとャbプさ融合レベルの高さでは恐らくプリンス最強のアルバムだろう。ビートも良く効いていて、スパイシー。バットマンのサウンドをサンプリングした『Batdance』や、ジョーカーのイメージソング『Partyman』、『Trust』、『Lemon Crush』などはノリノリで、楽しくなること間違いなし!当時は映画と共に大ヒットした。『The Electric Chair』はプリンスらしい歌詞だが、サウンドはなかなか斬新でカッコいい。また『Arms of the Orion』はプリンスらしからぬ爽やかなバラードとなっている。


5) Parade(1986年)
モノクロの映画”Under The Cherry Moon"のサントラ。あの大ヒットシングル『Kiss』を収録。アルバム全体にマニアックでバラエティーに富んだ曲が盛りだくさんで、かなりマニアックなテイストだが、個人的には好きなアルバムであり、思い出深い。ビートルズの『Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band』のような世界観がある。特に『Mountain』、『New Position』、『Girls& Boys』などは秀逸だし、ラストの『Sometimes it Snows in April』はバラードの名曲。


また、好きな楽曲で言えば、下記がトップ15となる。どの曲も甲乙つけ難い名曲揃いだ。

1) I Would Die 4 U
2) Kiss
3) Let's Go Crazy
4) Delirious
5) Sexy MF
6) Guitar
7) Lolita
8) Black Sweat
9) Little Red Corvette
10) Peach
11) Purple Rain
12) Stare
13) Compassion
14) When Doves Cry
15) I would never take place of your man

プリンスはいつの時代にも常に新しいサウンドを提供してくれるが、結局どれもプリンスらしい灰汁の強さが何とも刺激的だ。これからも期待したい。