素晴らしいクリスマスプレゼントになった。
新車はBMW320i グランツーリスモ(通称GT)。
久しぶりのBMW返り咲きで、しかも
念願の紺色の車をゲットして感無量である。

20年以上も前に初めて自分で買った車、
トヨタウィンダム(米国名: Lexus ES300)の
頃から紺色の車を希望していたのだが、
いつも紺色の設定が無い車ばかりで
何度も涙をのんで違う色の車で妥協していた。
そして今回、ついに人生初めての
紺色の車を購入したのだ。最近意外に
紺色の車が少ないように思う。街中は
ホワイトやシルバーが圧涛Iに多いので、
紺色は妙に新鮮だ。

ちょっと余談になるが、僕は自称"紺キチ"。
我が家の外壁も紺と白にしたが、
紺色に対しては昔からかなりの拘りがある。
同じ紺色でも微妙に違うので、完璧な紺色を
見つけるのは意外に大変。家の壁の紺色も
自分なりにかなり厳選した紺色なのである。
GTはインペリアルブルーと言う色だが、
かなり理想に近い色合いの紺で気に入っている。
まず、外観/フォルムについてだが、
このGTは3シリーズの中でもユニーク
な位置付けである。一言で言えば、
セダンとツーリングのいいとこ取り、
5シリーズの乗り心地と3シリーズの
俊敏性を併せ持つ車なのである。

実はGTとは、最初5シリーズしか
ラインアップに無かった。しかも
5シリーズGTは当初イマイチ評判も
芳しく無かった為、昨年夏から3シリーズの
GTが発売された際には、5シリーズの
課題に対しても充分改良が加えられており、
その意味ではむしろ熟成された3シリーズ
のGTを購入するのがベストでは
無いかと判断した。
GTは通常の3シリーズセダンに比べて
全長が200cmも長く、また車高も80cm高い。
長くなった分走りの安定感も増しているし、
後部座席がとても広い。まさに
5シリーズ並の空間が確保されている。

フロントの顔つきはまさにBMWらしいが、
下部にはクロームグリルがアクセント
に入っていてかっこいい。サイドにも
クロームデザインが入るが、これは
単なるデザインでは無く、
エアベントとなっている。


GTの最大の特徴はやはりリアデザイン。
この車はハッチバックなのだが、
一見セダンかクーペかと見間違うくらいに
リアのデザインがさりげなく、
ハッチバックであることを感じさせない。
しかし、トランクが空くとまさに
ハッチバックそのもの。なんとも
広いトランクスペースは5シリーズ
にも匹敵し、後部座席を唐オた
フルサイズは、ツーリングワゴンを
も超えるのだ。外観からは想像も
つかないその広さにはかなり驚かされる。

機能面で大人の遊び心をくすぐるのが、
空気抵抗を制御するリアスャCラー。
110kmの速度が出ると自動的に作動し、
70km以下になると自動的に格納するが、
スイッチでマニュアルに作動/格納
させることが可能。これはなかなか
楽しい仕鰍ッだ。

また、最近のBMWは手が塞がっていても
足を車の下でキックするモーション
一つでトランクの開け閉めが出来て
しまうのはAudiには無かった機能で便利。
GTには標準モデル以外にオプション
ラインアップとして、モダン、ラグジュアリー、
スメ[ツの3種類が用意されているが、
僕は内装が一番リッチな風格が漂う
ラグジュアリーラインを選んだ。

こちらも念願のブラウンのレザーにしたが、
Mini Cooper Clubmanの時もブラウンレザー
でこれがかなり気に入っていたので、
今回またブラウンと決めていた。
このブラウンレザーの内装がまた
紺色の外観に良く似合う。

走りは、やはりさすがBMWと言う
感じの硬派なフィーリング。
ハンドルも適度に硬めなのがまた懐かしい。
一度アクセルを踏めば、ワクワク
するような加速を体感出来る。
マニュアルモードにすれば、
更にキビキビした走りとなる。
この俊敏性がたまらない。
ナビやメディア対応も完璧だ。
液晶はワイド画面で見やすい。
オプションでテレビチューナーも付け、
走行中にも助手席が見れるように設定。
また、もはや車の音楽には欠かせない
iPhoneも、USB又はBluetoothで
簡単接続/同期。携帯もBluetoothで
ハンズフリー操作が可能で、BMWの
メディアコントローラで操作出来る。
もはや最近のBMWは高性能なPCを車に
つんでいるようなもので、車のマニュアルも
ハードディスクに格納され、必要な
箇所を呼び出して画面で確認出来る便利さ。
車の状態なども瞬時にオンボード
コンピュータで確認出来る。また、
CDチェンジャーはもはや不要。
ハードディスクにCDをコピーする
機能を持つのもありがたい。

今回の3シリーズGTは恐らく僕の
今までの車遍歴の中でも一番満足
の行く車に巡り会えたのでは無いかと
感じている。GTをこれからじっくり楽しみ、
BMWを満喫したいと思う。
