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クリエイティブが大好きなのに、なぜか商社マンになってしまった私のマニアバース!

『鉄腕アトム』の光文社/ビンテージ本 & 小学館クリエイティブ/復刻本ついにコンプリート!

2025-04-18 22:19:23 | 漫画/アニメ

僕の大好きな『鉄腕アトム』に関するコレクションとして最も希少性が高い、光文社から1956年頃に出版された単行本シリーズがある。この中で表紙イラストが見事な1-3巻をコンプリートしたことは以前のブログで紹介したが、実はこの3巻は小学館クリエイティブから出版されている“復刻版”も存在する。こちらの復刻版は第3巻のみ持っていたが、第1巻と第2巻を長らく買えずにいた。なぜなら特に第1巻は、復刻版ですらなかなか出回っておらず、ネットで見つけても10,000円を超える高額となっているケースが多い。つまり復刻版ですらかなり希少性が高くなっているのだ。

そんな状況が暫く続いていたが、先日念願であったこの小学館クリエイティブの復刻版第1巻、第2巻をついにゲットすることが出来た。しかも比較的リーズナブルな6,000円くらいでゲットすることが出来たのもラッキーであった。これで既に持っていた第3巻と合わせて復刻版も1-3巻をコンプリートすることが出来た。

復刻版はオリジナルのビンテージ版を復刻しているので、内容は当然同じだ。初期の可愛いタッチの鉄腕アトムを楽しむことが出来る。

光文社ビンテージ版と、小学館クリエイティブ復刻版、それぞれ1-3巻を並べてみたが、なかなかの美しい光景である。

コレクションとしてはビンテージ版の方が極めて価値が高いが、純粋に漫画本として読むには、やっぱり新品でキレイな復刻版の方が普通に読むには最適である。その意味ではそれぞれ観賞用と読書用として上手く使い分けが出来て最高である。今回、光文社ビンテージ版と小学館クリエイティブ復刻版をそれぞれ1-3巻を完全コンプリート出来たことは実に感無量であった。

後は光文社の『鉄人28号』ビンテージ版がコンプリートまで残り2冊なので、引き続き地道に頑張りたい。


横山光輝 『魔法使いサリー』 虫プロ別冊ベストコミック版を入手!

2025-04-14 10:04:46 | 漫画/アニメ

横山光輝関連の漫画やグッズを色々とコレクションする中、虫プロ商事が出版している別冊ベストコミックシリーズの『魔法使いサリー』を神保町で入手した。この本は前から欲しいと思って狙っていたのだが、なかなか最近出回っておらず、またあっても結構価格が高めとなっていることが多いのだ。かなり希少価値が増してきた感もある1冊なので、今回ついに購入することが出来たのは嬉しい。

B5判の本で全114ページ。昭和47年(1972年)に出版されたものなので、もう50年以上も前に出版されたものだ。しかし、今回入手したのはとてもキレイな状態で、とても50年前の本とは思えない良好な状態だ。特に角の破れや汚れなどもなく、完全な状態である。

中身は『魔法使いサリー』の“可愛い魔女の巻”と“人間世界のおもちつきの巻”が掲載されたもので、当時220円で売っていたようだ。冒頭はフルカラーページが10ページほどあり、とても鮮明で色合いもキレイだ。その後は2色刷り、その1色刷りになっている。当時の子供たちは、これをワクワクしながら手に取って読んでいたことだろう。

『魔法使いサリー』は横山光輝の代表作の一つとしても知られる魔法使いもの/少女漫画だが、テレビアニメ化されたことでも有名。漫画としてはそう分量は多くないので、次第に原作者横山光輝の手を離れて、テレビアニメとして独り立ちして行った感のある作品だ。これまでに下記ブログでも取り上げてきたが、漫画作品としては幾つかの単行本化されたものが存在するが、それぞれ微妙に違うので、全てを集めてチェックしながら読み比べるのも楽しい。

『魔法使いサリー』 貴重な”単行本未収録作品集”! - blue deco design lab

この別冊ベストコミックにはもう1冊『魔法使いサリー』が存在するので、今度はそちらを入手を狙いたい。


横山光輝の中編傑作漫画『片目猿』!

2025-04-13 22:00:54 | 漫画/アニメ

僕が最も好きな巨匠漫画家の一人、横山光輝の作品をまた一つご紹介したい。1963年から1964年にかけて、雑誌『ボーイズライフ』に連載された時代劇漫画、『片目猿』という作品だ。今回、1968年頃にCOMPACT COMICSとして初単行本化された前編・後編2巻の初版本を神保町でゲットすることが出来た。前から欲しいと思っていたが、55年も前の古い漫画本なので、なかなか良い状態のものが少なくなっていたが、今回かなりキレイな状態のものを入手することが出来た。

『片目猿』は全431ページの中編的な時代劇作品で、斎藤道三と織田信秀との戦いをベースにした物語。史実をある程度にベースにしているので、歴史漫画としての面白さもあるが、主人公は斎藤道三ではなく、『片目猿』と呼ばれる、片目だが腕利きの忍者“猿彦”で、このキャラクターはあくまでも架空の人物。斎藤道三が下剋上により、美濃の国の当主に這い上がるまでを描いた作品だが、この片目猿を参謀にしたことで成し遂げられたというダイナミックな設定になっている。主人公を斎藤道三とせず、あくまでも架空のキャラである片目猿を主人公としたフィクションという着眼点が横山光輝らしく、かなり面白い。

横山光輝と言えば、『伊賀の影丸』、『仮面忍者赤影』などの忍者漫画、そして『織田信長』、『武田信玄』、『豊臣秀吉』など多くの歴史上の武将を主人公とした長編時代劇漫画を数多く描いてきたことでも有名だが、この『片目猿』はそういう意味では、歴史上の人物も取り上げた時代劇でありながら、『伊賀の影丸』的な架空の忍者漫画としての魅力が満載で、戦のシーンに加え、『伊賀の影丸』のような忍者戦闘シーンも大きな見どころとなっている。

本作は、その面白さも去ることながら、中編作品というのもあって一気に読めるのもいい。『片目猿』は他にも幾つかの出版社から文庫本化されているが、比較的最近のものでは講談社漫画文庫シリーズから2008年に発売された、こちらも初版本がある。こちらは全編が1冊に纏まっていることもあり、COMPACT COMICS版が2冊の単行本2冊になっているのに比べて読みやすい。また文庫本サイズなので手軽に読むにはこちらのバージョンがおススメかもしれないが、コレクションとしては断然COMPACT COMICS版が味わい深くて良いのだ。

横山光輝の作品は、SFであれ時代劇であれ、その流れるようなストーリー展開と、美しい絵のタッチが見事だが、この『片目猿』でも横山光輝の才能がいかんなく発揮されている優れた作品である。


横山光輝『少年ロケット部隊』をついにゲット!

2025-03-16 09:22:37 | 漫画/アニメ

僕の大好きな横山光輝だが、実は単行本化されていない作品が結構存在する。1960年~1963年に雑誌『日の丸』に連載されていた『少年ロケット部隊』という作品があるのだが、こちらも正式な単行本化はされておらず、僕もまだ読めていない作品だった。しかし、今回唯一紙媒体で出版されていたアップルBOXクリエイトシリーズで発売されていたこちらのバージョンの1-5巻まで入手することが出来た。

『少年ロケット部隊』は1963年4月に『日の丸』が休刊したことを受けて、後継誌である「少年ブック」(集英社刊)で1963年5月号まで連載され、全1,500ページを超える作品となった為、それなりの長編漫画である。しかし生前、横山光輝先生もこの作品の単行本化をあまり望んでいなかったらしく、幻の作品となっていたが、実は2021年にebook japanから電子ブック化されたようなので、読むことは可能となった。しかし、ぜひ正式な単行本として発行して欲しいものである。

しかし、このアップルBOXクリエイト版は雑誌や付録に掲載されたものを一冊にまとめているので、途中でコマのサイズが変わったり、絵柄の密度もばらつきがあり、またカラーページなどもないので完成度は確かに高くないが、それでも時系列的に読むには最適であろう。

このアップルBOXクリエイト版、どうやら8巻まであるらしいので、残念ながら全巻は入手出来ていない。しかし、そもそも当時の雑誌を入手するか、出回っている付録を入手するしかこれまで『少年ロケット部隊』を読むことが出来ず、また完全な状態で読むにはこのアップルBOXクリエイト版くらいしか手段がなかったので、今となってはかなり貴重なシリーズである。僕は他にもアップルBOXクリエイト版の作品を所有しているが、これでまた新たなコレクションが加わった。

『少年ロケット部隊』の物語だが、主人公草間完治が少年ロケット学校を卒業し、黒い稲妻・黒部が配属されているロケット基地に着任した。曲がったことが大嫌いな草間は、着任早々、上級生とトラブルを起こすが、黒部の仲裁によってことが収まる。少年たちは腕試しを兼ねて黒部とともにロケット機に搭乗し、宇宙へと飛び立つのだが、そこで思わぬ事件に巻き込まれていく、というもの。少年たちの成長物語でもある。

今で言えば『トップガン』的な戦闘機アクション漫画だが、円盤やお得意のロボットなども登場することで横山光輝らしいSF作品となっている異色作である。随所に横山光輝らしい物語のテンポの良さが見られるので魅力はある作品なのだが、確かにちょっと違和感のある物語で、本来の緻密なストーリーの組み立てにも少し欠けるところがあって、横山作品の中ではかなり雑な感じは否めない。横山光輝が単行本化したくなかった理由もなんとなくわかるような気もする。それでも、ファンとしては未完成でも読んでみたいもので、今回『少年ロケット部隊』を読めたのは感激であった。


『伊賀の影丸』復刻版限定BOX 3をゲット!

2025-03-15 16:18:36 | 漫画/アニメ

僕は漫画家、横山光輝が大好きで、彼の代表作である『鉄人28号』や『伊賀の影丸』は多くの異なる出版バージョンをコレクションしていることはこれまでに何度も取り上げているが、昨年の6月に入手した小学館クリエイティブ『伊賀の影丸』復刻版限定BOX 2に続き、今回限定BOX 3を入手した。

限定BOX 3は伊賀の影丸ブーム絶頂期の1964年に雑誌サイズで刊行された「東邦図書ホームランブックス」版「闇一族の巻」を各巻巻頭の4色、2色を初めて完全再現し、A5サイズ単行本全4巻にまとめて復刻したものだ。読本も付いている。実は1964年に出版された「東邦図書ホームランブックス」版も貴重なオリジナルをコレクションしているのだが、今回の限定BOX 3はかなり忠実に再現されている。オリジナルは5冊あるのだが、これを4冊のA5サイズ単行本にまとめている。

「闇一族の巻」は、山城の国で待ち受ける謎の集団・闇一族を対手に服部半蔵の命を受け秘術を尽くして戦う影丸や村雨兄弟の活躍が描かれており、ファンの中では伊賀の影丸で一番の傑作とも言われており、人気のあるエピソードである。

復刻版限定BOXはあくまでも復刻版なので、当然ながら歴史的価値は無いのだが、これだけキレイに、しかも忠実に復刻しているシリーズであり、また復刻版といえども最近ではなかなか出回っている数も少なくなっていることから、それなりにレアで定価よりも高く売られているケースも多い。しかし、そんな中で今回は中古ながら状態も新品同様にキレイで、しかも定価よりもかなり安くゲットすることが出来たのは本当にラッキーであった。

伊賀の影丸も数年に1回というサイクルでむしょうに読みたくなる衝動が訪れるが、今回の限定BOX 3購入を機に、また伊賀の影丸マイブームが到来したかもしれない。これで限定BOX 1, 2 3を入手することに成功し、コンプリートするには、残すところ限定BOX 4のみ。しかし、4は結構出回っている数も少ないようでまだ手に入れられていない。何とかまた良い状態のものに出会えることを願うばかりである。