

薩摩焼・沈壽官窯(鹿児島県美山)に展示してあった農民の焼き物
花粉症との付き合いも何春目だろう?
もう半世紀になると思う。
もう半世紀になると思う。

ミモザの蕾(鹿児島市)
高校時代、授業中に鼻水が止まらない、プールに入るとひどくなるから始まり、20代は薬を飲むほどではないにせよ、春は嫌な季節だった。
やがて30代40代のころから鼻水に加え、就寝時に喉がたまらなく痛い、頭が痛いとなり、薬も処方されたが、眠くなるので仕事にならない。ホメオパシー(あえてアレルゲンをうんと薄めて処方するということかな、私の理解)療法もやった。
その頃は「日本中で花粉症のひどい人選手権で10の指にはいるかも」と言っていた。
仕事では大学の学生募集広報の仕事をしていたが、目のかゆみで搔きすぎて目が充血してしまうので、仕事を寝ずに頑張っていると思われることもあり、得したこともあった。
風呂に入っているときだけが辛さから解放されるので長く風呂に入るようになった。
ところが63歳で学校務めをやめて学校広報のコンサル会社を共同起業した頃から花粉症の症状も少し収まってきた。薬は全く飲まなくなった。それで、眠くなるのは薬のせいではなく、花粉症の一つの症状ではないかと思うようになった。花粉症の薬は飲まないのに春は眠いのだ。どうも眠気は薬の成分の問題だけではないかもということは同病の方にヒントとしてお伝えしたいと思っている。

沈壽官茶寮で食べた薬膳ビビンバ
歳を取るとアレルギー反応も幾分穏やかになる。それとともに体の変化に敏感になる。寒く感じる、目や体にかゆみが出る、頭が重い、のどが腫れて痒い、これらが体の変化として感じられるが、お茶の飲む、少し体を動かす、風呂に入る、刺激物を取らないなどを丁寧に対処していくと、まあなんとか病院に行かなくても過ごせる。
食事にしても着るものにしても寝具にしても換気にしても、心を配るだけで違う。
速攻効くものではなく、穏やかに身体に沁みるものを探していきたい。

沈壽官窯の梅